“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI社会の歩き方」(江間有沙著/化学同人)

2019-03-29 09:28:08 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:AI社会の歩き方~人工知能とどう付き合うか~

著者:江間有沙

発行:化学同人(DOJIN選書)

 人工知能が社会に浸透するとき、どのような変化が起こるのか。汎用人工知能、自動運転車、仕事が奪われる、自律型兵器などをめぐる議論のほかにも、考えておくべきポイントはないだろうか。同書では人工知能に関わる論点を、技術開発者、政策立案者、ユーザ、法・倫理関係者などの立場に分けて、具体的な事例とともに整理。そのうえで、多様なステークホルダーをつなぐための対話を経て見えてきた、人工知能と社会の関係の地図を描き出す。楽観論にも悲観論にも流されない、人工知能との付き合い方を考える。

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★科学技術ニュース★日清食品と東京大学、世界初となるサイコロステーキ状のウシ筋組織の作製に成功

2019-03-29 09:27:44 |    生物・医学

 日清食品ホールディングスと東京大学生産技術研究所の竹内昌治教授の研究グループは、科学技術振興機構(JST)の「未来社会創造事業」に採択された研究において、牛肉由来の筋細胞を用いて、サイコロステーキ状のウシ筋組織を作製することに世界で初めて成功した。

 近年、世界中で「培養肉」の研究が行われているが、そのほとんどが、「ミンチ肉」を作製する研究。同研究グループは、肉本来の食感を持つステーキ肉を「培養肉」で実現する目標に向け、筋組織の立体構造を人工的に作製する研究に取り組んだ。

 同研究グループは、培養過程でウシ筋細胞にビタミンCを与えることで、ウシ筋細胞の成熟が促進されることを確認した。また、厚みのある培養肉を得るために、ウシの筋細胞を従来の平面的な培養ではなく、コラーゲンゲルの中で立体的に培養したところ、筋組織に特有の縞状構造(サルコメア)を持つ、細長い筋組織の作製に成功した。

 さらに、筋細胞の集合体を積層し、特殊な方法を用いて培養することにより、世界で初めてサイコロステーキ状(1.0cm×0.8cm×0.7cm)の大型立体筋組織を作製できた。

 これらの技術を発展させることで、今後、さらに大きな筋組織の作製も可能と考えられ、肉本来の食感を持つ「培養ステーキ肉」の実用化に向けた第一歩を踏み出した。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「有限要素法の基本スキル」(青木隆平、長嶋利夫著/オーム社)

2019-03-29 09:27:18 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:設計技術者が知っておくべき 有限要素法の基本スキル

著者:青木隆平、長嶋利夫

発行:オーム社

 同書は、有限要素法について、知っているようで知らない基本のスキルをまとめた実務書。実務者として日々経験するリアルな問題への対処法を、簡潔明瞭かつコンパクトに解説。  

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「地磁気の逆転」(アランナ・ミッチェル著/光文社)

2019-03-28 09:32:31 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:地磁気の逆転~地球最大の謎に挑んだ科学者たち、そして何が起きるのか~

著者:アランナ・ミッチェル

訳者:熊谷玲美

発行:光文社

 地球は巨大な磁石だ。コンパスの「N極」は北を、「S極」は南を指し示す。だが近年の研究により、地球ではこれまで何度も磁極の逆転(N極とS極の入れ替わり)が起こっていたこと、そして、前回の逆転から78万年経過したいま、近い将来に次の逆転が起こることかもしれないことが明らかになっている。地球も磁場は、人間い正しい方角を教えてくれるだけでなく、宇宙から降り注ぐ有害な宇宙線から生命や文明を守ってもいる。何百年も続くと言われる磁極の逆転プロセスでは、地球の磁場が弱まり、宇宙線被爆によって甚大な被害が出るという。生体や遺伝子への影響のみならず、電子機器や発電・送電設備の故障など、人類が経験したころがない危機が起こりうるのである。

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★科学技術ニュース★NICTなど、無線通信システムを導入した製造現場向け「セキュリティ導入ガイド」を発行

2019-03-28 09:31:54 |    通信工学

 無線通信技術の基礎評価及び検証を行うための共同実験プロジェクトである「Flexible Factory Project」参加企業の合計7社は、無線化が進む製造現場を守るため、セキュリティ導入ガイド(日本語版・英語版)を発行する。

 情報通信研究機構(NICT)は、製造現場でIoT化を推進するため、「Flexible Factory Project」を2015年6月に立ち上げ、これまで検証を続けてきました。同プロジェクトの検証を通して、工場において無線化が進むことによって顕在化するセキュリティの課題を解明し、今回、セキュリティ導入ガイドを発行することになった。

 同ガイドは、無線通信が利用されている製造現場で働く人々が、現場で注意すべきセキュリティの課題と対策についてまとめたもの。セキュリティ技術に関する専門家でない人でも、気を付けるポイントが分かりやすいように記述されている。

 なお、同ガイドについて、4月1日(月)からドイツで開催されるハノーバーメッセ(国際産業技術見本市)にて概要を発表、以下のWebサイトにて配布を開始する。

 セキュリティ導入ガイドのダウンロードURL(ダウンロード開始は2019年4月1日(月)から):http://www2.nict.go.jp/wireless/ffpj.html   

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「JavaScript コードレシピ集」(池田泰延、鹿野壮著/技術評論社)

2019-03-28 09:31:21 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:JavaScript コードレシピ集

著者:池田泰延、鹿野壮(ICS)

発行:技術評論社

 JavaScriptによるWeb開発のための究極のレシピ集が登場。制作の現場で使われる定番テクニックからプロ技まで余すところなく集めた。基本文法/文字や数値の取り扱い/データの取り扱い/ブラウザーの操作/ユーザーアクション/HTML要素の操作/アニメーション/画像、音声、動画/スマートフォンのセンサーなど、目的別にレシピを整理。「あのプログラムはどう書くんだろう?」が、スグにわかる。JavaScriptを学び始めた方から中級エンジニアの方まで納得。ECMAScript 2018に準拠。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「9つの脳の不思議な物語」(ヘレン・トムスン著/文藝春秋)

2019-03-27 09:25:40 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:9つの脳の不思議な物語

著者:ヘレン・トムスン

訳者:仁木めぐみ

発行:文藝春秋

 かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。彼女の趣味は「人とは違う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。だが、論文を読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。ある日、十年間集め続けた論文の山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活をしているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。

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★科学技術ニュース★東北大学、新たなリチウム超イオン伝導材料を開発し全固体電池の高エネルギー密度化を一気に加速

2019-03-27 09:25:18 |    電気・電子工学

 東北大学金属材料研究所の金相侖(キム サンユン)助教と同大学材料科学高等研究所の折茂慎一副所長らの研究グループは、水素とホウ素から形成された水素クラスター(錯イオン)を含む材料のリチウムイオン伝導の研究を進めてきましたが、今回、その水素クラスターの分子構造のデザインにより、リチウムイオンが高速で伝導する新たなリチウム超イオン伝導材料を開発した。

 この材料は高エネルギー密度化が実現できるリチウム負極に対して高い安定性を示すことも見出した。開発したリチウム超イオン伝導材料を、リチウム負極を使用した全固体電池の固体電解質として用いることで、電池の使用時間が大幅に向上することも実証した。

 これらは、同大学多元物質科学研究所のArunkumar Dorai 助教、桑田直明准教授、河村純一教授、および高エネルギー加速器研究機構の大友季哉教授との共同研究による成果。

 同研究成果は、全固体電池のキーマテリアルとなる新たな固体電解質の開発指針の獲得につながる。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「わかる!使える!製図入門 」(小池忠男著/日刊工業新聞社 )

2019-03-27 09:23:29 |    機械工学

 

<新刊情報>

 

書名:わかる!使える!製図入門 ~<基礎知識><指示方法><実作業>~

著者:小池忠男

発行:日刊工業新聞社 

 わかりやすく、困ったときにいつでも使える、「新しい製図本」。図面や製図の基礎知識から実際の作業まで、必要な知識とノウハウを丁寧に解説。「図面、製図とは何か」からはじまり、図面と製図作業を理解するための一通りの知識がすべて集約されている。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学の真理をつかんだ25人の天才たち」(イアン・スチュアート著/ダイヤモンド社)

2019-03-26 09:34:32 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:数学の真理をつかんだ25人の天才たち

著者:イアン・スチュアート

訳者:水谷 淳

発行:ダイヤモンド社

 アルキメデス、アル=フワーリズミー、ニュートン、ガロア、ポアンカレ、ラマヌジャン、マンデルブロ、サーストン――古代の偉人から近代の碩学までを網羅。新しい数学の世界を切り拓いた天才たち25人の思考のプロセスを、世界最高の数学エッセイスト、イアン・スチュアートがあぶりだす。

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