“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「気になる科学」(元村有希子著/毎日新聞社)

2013-03-29 10:44:43 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:気になる科学―調べて、悩んで、考える―

著者:元村有希子

発行:毎日新聞社

 ウシやシカはどうして北を向くのか? Eメールとウシのゲップと地球温暖化な関係とは? iPS細胞・山中伸弥教授の「滑る話」って?! 男らしさと薬指の関係とは……ノーベル賞や疑似科学、宇宙から地震、原発問題まで、「発信箱」「記者の目」でおなじみの科学環境部デスクによる最新〈理系〉コラム。震災、原発事故以降、科学に無関心でいられなくなったすべての人に贈る、103篇。これを読んだら、もう理科は苦手、理系嫌い、なんて言えなくなります。「理系思考」から5年、待望の最新刊。ノーベル賞、iPS細胞、モーツァルトの波動、アンドロイド、遺伝子、ヒッグス粒子、ニュートリノ、食、介護、地震、原発、論文捏造、はやぶさ、ISS,宇宙開発、皆既日食、男の薬指などなど……全103篇(毎日新聞社の紹介文より)

 

 

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■科学技術ニュース■NICTとニッパツが特許向け英日翻訳技術を共同開発し、5月にサービス開始

2013-03-28 10:24:46 |    情報工学

 情報通信研究機構(NICT)と日本発明資料(ニッパツ)は、共同で、“英語の特許文献(特許や実用新案など)”を日本語に自動的に翻訳する「自動翻訳ソフトウェア」を開発した。

 同技術では、従来技術に比べて、大幅に翻訳誤りを削減した。平成25年5月に、ニッパツが、この英日自動翻訳ソフトウェアを活用したサービスを開始する。

 特許文は、一文が非常に長く、また、英語や中国語の文法は、日本語の文法と全く異なる。そのため、翻訳の際、語順の変換が難しく、さらに、大量の専門用語の訳語を正確に選択することが求められる。このように特許文の翻訳は大変困難なため、完璧な翻訳を目指すのでなく、多少の不自然さを許容しても通じる翻訳の実現が目指されている。

 NICTとニッパツは、それぞれの技術を連携させることによって、特許文の英語から日本語への自動翻訳技術の高精度化を目指した共同開発を行ってきた。NICTの技術: 語順変換や専門用語の訳語選択を高精度に実現する英日自動翻訳技術。ニッパツの技術: 特許特有の文体を解析して、翻訳精度と読みやすさを向上するMT Plus技術。

 NICTとニッパツが共同で開発した「英日自動翻訳ソフトウェア」では、(特許要約1件あたりの)訳語誤り数を従来技術と比べて、約12分の1に削減するという高い品質を実現した。

 今回開発した「英日自動翻訳ソフトウェア」によってニッパツは、1.英語特許文献を日本語に翻訳するサービス、2.日本語に自動翻訳した英語特許文献データベース、3.MT Plus対訳公報などの販売を、平成25年5月から開始する予定。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「10万年の未来地球史」(カート・ステージャ著/小宮 繁訳/日経BP社)

2013-03-26 10:39:51 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:10万年の未来地球史―気候、地形、生命はどうなるか?―

著者:カート・ステージャ

監修・解説:岸 由二

訳者:小宮 繁

発行:日経BP社

 人類の誕生から10万年―。これから未来の10万年はどのような地球になるのだろうか?17世紀から始まった人間の産業活動により、地球は「人類世」の時代に突入した。化石燃料を利用することで生じた二酸化炭素が気候や生態系に及ぼす影響はもはや無視できない。人類は、次の氷河期の到来を阻止してしまった! 気鋭の環境史学者が、太古の地層を調べてわかった「超温暖化」の実態を描く。地球環境を10万年のタイムスパンで論じる画期的な書物。(日経BP社紹介文より)


 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-03-25 10:40:36 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>
 

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                          再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

2013年3月31日(日) <アンコール放送> もう逃げられない!?あなたを狙う 顔認証技術

女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子/

東京大学教授:佐藤 洋一

 見知らぬ人にカメラの照準を合わせると、その人の名前や生年月日、趣味などあらゆる個人情報が丸わかり!そんな、ちょっと怖くなるような世界が現実になっている!

 BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時

3月25日(月) ヨーロッパ~時空を越える驚異の大陸~ 1 ヨーロッパ大陸の誕生
3月26日(火) ヨーロッパ~時空を越える驚異の大陸~ 2 氷河期のヨーロッパ
3月27日(水) ヨーロッパ~時空を越える驚異の大陸~ 3 人類と拡大する文明
3月28日(木) ヨーロッパ~時空を越える驚異の大陸~ 4 ヨーロッパ大陸の未来

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
3月31日 東大卒2児のママの農業改革!
          「IT技術+人の力」で新流通システム“生産者も消費者も社会もハッピーに!”~日本の
          農業を強く元気にする!

ナレーター:坂口憲二

ドリームメーカー:静岡県菊川市 エムスクエア・ラボ 社長 加藤百合子

 偽りのない、新鮮で、“素性”の見える野菜が食べられるようになる!農家の利益も増え、日本の農業が元気になる!これらを叶えるキーワードは、農家と購買者を直接つなぐ「ベジプロバイダー」、エムスクエア・ラボの加藤百合子がつくる、“新しい青果流通のシステム”だ。加藤の手法は、「IT技術+人の力」。IT技術を駆使し、24時間365日リアルタイムで畑の栽培環境を確認でき、購買者は、必要なものを、必要な時に、必要な量、確保できる。ITで効率化をはかり、農家に利益を還元する一方で、加藤は、生産者と購買者のもとへ、自ら一軒一軒足を運んで、両者の信頼関係を築いていく。

 NHKテレビ Eテレ   地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~44分
                            再放送 毎週 午前0時00分~0時44分
 
3月30日(土) 午後7時00分~7時44分 分解!巨大メカ 2 ~大型フェリーの秘密~
 

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                            再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分
 
3月28日(木) 「2周年スペシャル 新たな驚異の扉を開け!」

ナレーション:萩原聖人

 今回は、番組とWEBで蓄積してきた貴重な映像や情報の数々を集大成。各回のハイライトシーンを10分に凝縮した「10min コズミック」や、宇宙好きのあの人に迫る「コズミックピープル」。そして最新の宇宙の話題やニュースをコンパクトに伝える「コズミックニュース」など、盛りだくさんのマガジンスタイルでお届けする。「10minコズミック」では、昨年、日本中が空を見上げた「金環日食」や、今年、巨大な彗星が接近している「彗星の謎に迫る」。ほかにも「モンスターブラックホール」「アポロ13号」など、人気の番組の魅力をギュッと詰め込んだお得な10分。そして「コズミックピープル」は、ナレーションを担当する萩原聖人さん。そして、宇宙を愛する雅楽師・東儀秀樹さん親子が登場! 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「ABC予想入門」(黒川信重・小山信也著/PHPサイエンスワールド新書)

2013-03-22 10:37:42 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ABC予想入門

著者 黒川信重・小山信也

発行:PHP研究所(PHPサイエンスワールド新書)

 未解明の数学の難問「ABC予想」、ついに証明か。フェルマーの最終定理・リーマン予想との関わり、ABC予想とは何か、その謎に迫る。 数学者は未解決問題を考える。いい難問こそ、新しい数学を創造する!数学の未解決の難問のうち、最も重要といわれる整数の理論が、ABC予想である。この証明を完成したといわれる、望月新一京都大学教授の500ページを越える論文がいま大きな話題を呼んでいる。ABC予想とは何か。果たしてこの数学の難問は証明されたのか。この数学予想の先にどのような数学的世界が広がっているのか。フェルマー予想、リーマン予想につながる未解決問題のインパクトとは―。注目のABC予想とその周辺をやさしく解説した道案内の書。 (PHP研究所の紹介文より)

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■科学技術ニュース■NEDOとパナソニック、排熱から電気をつくる「熱発電チューブ」の発電検証を開始

2013-03-21 10:25:47 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「省エネルギー革新技術開発事業」において、パナソニックは、環境モデル都市・京都市のごみ処理施設である東北部クリーンセンターの排熱を利用した「熱発電チューブ」の発電検証試験を開始する。
 
 熱発電チューブは、熱が伝わりにくい熱電変換材料と、熱が伝わりやすい金属を交互に傾斜して積層した構造により、熱の流れと垂直な方向に電気が流れる現象を利用し、チューブ状に加工した傾斜積層構造体の中にお湯を流す等により、チューブの内側と外側とで温度差をつくり発電するもの。

 同事業では、従来利用されずに捨てられていた低温排熱を有効活用するために、熱発電素子として、これまで主に研究されてきたπ型の素子構造ではなく、熱電変換材料と金属の傾斜積層構造を採用し、熱流と垂直の方向に電流を取り出すことで、シンプルでコンパクトな構成の熱発電ユニットを作製し、工場の温排水などの低温熱源を利便性良く電気に変換することを可能とした。
 
 この熱発電ユニットの開発により、エネルギー・ハーベスティングの実現とともに、低温排熱の有効活用の実現による省エネルギーの推進を目指す。検証場所は、京都市東北部クリーンセンター (所在地:京都市左京区静市市原町1339番地)。

 平成25年度末まで検証試験を実施し、同事業で開発した熱発電ユニットの発電性能の検証を行う。具体的には、ごみ焼却で発生する熱のうち、利用できていない低温域の熱で作り出した温水と、施設内の冷却水を用い、400W/㎥以上の発電量を得ることを目標としている。

 

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■科学技術書・理工学書ブックレビュー■「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(吉田たかよし著/光文社)

2013-03-19 10:41:21 |    化学

書名:元素周期表で世界はすべて読み解ける―宇宙、地球、人体の成り立ち―

著者:吉田たかよし

発行所:光文社(光文社新書)

発行日:2012年10月20日初版第1刷

目次:第1章 周期表には何が書かれている?
      第2章 周期表から宇宙を読み解く
        第3章 化学反応を繰り返す人体
        第4章 私たちはなぜ、動くことができるのか
        第5章 レアアアースは〝はみだし組〟ではない!
        第6章 美しき希ガスと気体の世界
        第7章 周期表からリスクと健康を見きわめる

 元素周期表は、誰でもが学校で習い、基礎的な知識はあるはずなのであるが、これがなかなかの曲者で、周期表の形は頭に入っていても、何故、水素が左上にあって、ヘリウムが右上にあるのか、問われると即答できない人が出てくる。さらに、典型元素と遷移元素はどう違うのか、と言われると正確に答えられる人は確実に減る。何故こんなことになるかというと、学校を卒業して社会人になっても、周期表を知らなくても生活はできるし、特に不便はないものだから、脳が自然に「これは忘れても差支えない」と勝手に判断して、忘れ去ってしまうからである。ところが、東日本大震災による福島原子力発電所の放射能汚染が現実の問題として降りかかってくると、放射性物質とはどういうものか、我々はこれにどう対処すべきなのか、という切実な問題が浮上してくる。さらに最近レアアースを如何に確保するかが日本の課題だ、と言ったニュースが飛び交う。これらの問題は、周期表そのものに関わる問題であり、我々一人一人が周期表を理解していなければ、正確な判断ができない。

 この「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(吉田たかよし著/光文社新書)は、このような時に大変役に立つ書籍である。つまり、学校の教科書のような無味乾燥なところはなく、科学物語を聞いているような状態で、誰もが周期表の基礎知識を身に付けることができる、優れた著作物なのである。これは、著者の吉田たかよし氏の経歴に関係することが容易に想像できる。吉田たかよし氏は、東京大学大学院を卒業後、NHKに入り、アナウンサーとして活躍した後に、北里大学医学部で医師免許を取得し、医師として働き、現在は、東京理科大学客員教授、医学博士の肩書を持っている。このため文章は平易であるにも関わらず、科学的な根拠に基づいた丁寧な解説がなされ、この結果、この書を読めば、誰でもが学校で習った周期表の基礎知識のおさらいが出来る上、「第3章 化学反応を繰り返す人体」「第4章 私たちはなぜ、動くことができるのか」「第5章 レアアアースは〝はみだし組〟ではない!」などの章を読むと、周期表が如何に我々の日常生活と密接に結び付いているかが、よく理解できる。

 この書から、“目から鱗”の例の幾つかを挙げてみよう。「周期表は、左からからではなく両サイドから攻める」。一瞬何を言っているか疑問に思うかもしれない。しかし、よく考えると、我々は、学校で最初に周期表を見たとき以来、周期表を見ると、つい左から順に右へ見る習性が出来上がってしまっている。これは、学校の先生が「周期表は、左から順に右へ読みなさい」と教えたわけではなく、我々が勝手に無意識にやっていることなのだ。この書では、「サッカーの試合で勝つには、守りが堅い中央から攻めるのではなく、両サイドから突破したほうがよいといいますが、周期表を攻略する場合も同じです。やはり両サイドから攻めたほうが、効率よく理解できるのです。なぜかというと、周期表は両サイドに近いほど、縦一列に並んだ元素の特徴がはっきりしているからです」。これに沿ってもう一度、周期表を見てみると、なるほど理解がいく。そして両サイドに並んだ、これらの元素は、元素の周期性が典型的に表れるから“典型元素”と呼ばれ、周期表の真ん中にある元素は、両サイドを「つなぐ元素」という意味から“遷移元素”と呼ばれるのだ。ただ、遷移元素は、どうでもいい元素という意味でなく、縦でなく、今度は横同士の元素の性質が似ている元素なのだ。このように説明されると、抵抗なく周期表が頭に入る。

 もう一つの例。世界最悪の原子力事故に見舞われ、しかも唯一の被爆国である日本。このことは、放射線能放射性物質)についての知識を、どの国の国民より知っておくべきであることを物語っている。では、我々の放射能についての知識は豊富か、と訊かれれば、イエスとは言えないのが現状であろう。では、どうするか。この書を読むと、この場合でも周期表の理解により、放射能への正確な知識を、身に着けることができることを理解できる。内部被爆を防ぐため、「セシウムを体内に蓄積させないためには、カリウムを取ること」「ストロンチウムを体内に蓄積させないためには、カルシウムをとること」などと言われるが、これは、セシウムとカリウム、ストロンチウムとカルシウムとが、元素表の上下の位置関係にあり、このことが原因となり、人体が誤って吸収することに起因するのだ。このように見ていくと、周期表は我々の日常生活と関係ないどころか、周期表を知らないと、我々は生き延びることすら出来なくなってしまうかもしれないのだ。本書を読み終え、改めて書名の「元素周期表で世界はすべて読み解ける」を見ると、なるほどな、と感じられる書物である。(勝 未来)

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-03-18 07:15:32 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>
 

 
NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                         再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
 
 3月24日(日) 接近中!「巨大彗(すい)星」
 
女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子/

渡部 潤一:国立天文台副台長
 
 天文界の大スター「彗(すい)星」。実は今年は、その当たり年! 巨大で明るい彗星が次々と飛来する! 最新情報にとことん迫って、彗星の壮大なロマンをお楽しみください!
 
BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時
 
3月18日(月)野生に帰せ!ホオアカトキの赤ちゃんに密着
3月19日(火)聖なる山・ヒマラヤ 神秘の大自然
3月20日(水)ライオン・知られざる生態 群れの謎
3月21日(木)ライオン・知られざる生態 生存の危機

TBSテレビ    夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
3月24日(日)  廃棄物を破砕し瞬時に素材別に分離する“究極のリサイクル装置”開発

ナレーター:向井 理

ドリームメーカー:富山県滑川市 エムダイヤ 会長 森誠一/社長 森弘吉

 “不可能を可能に!”ゴミが資源に変わる~親子の絆が起こすリサイクル革命!「難しい挑戦だからこそ挑みたい!」ラジエータが「アルミ」と「銅」に、廃タイヤは「ゴム」と「鉄」に再資源化―。これまで、分離が難しく、埋め立てや焼却処分されてきた、光ケーブルや携帯電話、小型家電やタイヤなどの異素材の混合物。それらを、1台の機械で、しかも一度の工程で、破砕して素材別に分離できるという究極のリサイクル装置が、富山県の小さな会社で生まれた。

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                             再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

3月28日(木)  「2周年スペシャル 新たな驚異の扉を開け!」(再放送)

ナレーション:萩原聖人

 天文学から理論物理学、ロケット開発など宇宙の最前線に迫ってきたコズミックフロント。4月から3年目を迎え、ますますパワーアップしていく。今回は、番組とWEBで蓄積してきた貴重な映像や情報の数々を集大成。各回のハイライトシーンを10分に凝縮した「10min コズミック」や、宇宙好きのあの人に迫る「コズミックピープル」。そして最新の宇宙の話題やニュースをコンパクトに伝える「コズミックニュース」など、盛りだくさんのマガジンスタイルでお届けする。「10minコズミック」では、昨年、日本中が空を見上げた「金環日食」や、今年、巨大な彗星が接近している「彗星の謎に迫る」。ほかにも「モンスターブラックホール」「アポロ13号」など、人気の番組の魅力をギュッと詰め込んだお得な10分。そして「コズミックピープル」は、ナレーションを担当する萩原聖人。そして、宇宙を愛する雅楽師・東儀秀樹さん親子が登場。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「太陽に何が起きているか」(常田佐久著/文春新書)

2013-03-15 10:34:22 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:太陽に何が起きているか

著者:常田佐久

発行:文芸春秋社(文春新書)

 太陽に異変が起きている。黒点の数が減り、磁場の様子もおかしい。観測衛星ひのでプロジェクト・リーダーが最新情報と地球への影響を語る。国立天文台の常田佐久教授が、太陽に異変を感じ始めたのは08年のこと。以降、NASAも認める世界一の観測衛星「ひので」によって、黒点数が減っていることや、規則正しかった活動周期が延びている事実が次々と明らかになっている。似た状況は、地球がミニ氷河期だった17世紀にもあったとか。果たして地球は寒冷化に向かうのか? 生命の誕生との関係は? 太陽は私たちにとって最も身近な星なのに、解明されていない謎が多い。「ひので」の最新観測結果を駆使して、46億年間輝き続けるそのエネルギー源に迫る。(文芸春秋社の紹介文から)

 


      

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■科学技術ニュース■広島大学と基礎生物学研究所、陸上植物の世代交代を制御する因子を発見

2013-03-14 10:28:47 |    生物・医学

 広島大学と自然科学研究機構基礎生物学研究所は、160年来の謎であった、陸上植物の世代交代を制御する因子を発見した。

 生物には染色体のセットを1組持っている時期(単相)と2組持っている時期(複相)がある。人間の体は複相にあたります。単相に相当するのは卵や精子といった単細胞で、いずれも単独では生活できない。
 
 ドイツのホフマイスターは160年以上前に、陸上植物は形も特徴も異なる多細胞の体を交互に作ることを発見し、それを世代交代と名付けた。

 その後、陸上植物は単相と複相のそれぞれ形態の異なる配偶体と胞子体を作り、それを交互に繰り返す世代交代として知られるようになった。

 それぞれの形作りのプログラムは厳密に制御されており、切換えに働くスイッチが存在すると考えられてきた。

 今回、広島大学大学院理学研究科の榊原恵子特任助教、出口博則教授らは、オーストラリア・モナシュ大学のJohn Bowman教授、基礎生物学研究所の長谷部光泰教授らとの共同研究により、コケ植物ヒメツリガネゴケを使って単相から複相への切換えにスイッチとして働く遺伝子を発見したもの。

 この遺伝子を欠失させると、複相の時期に間違って単相の体を作ってしまう。

 現在、地球上で最も繁栄している陸上植物は花を咲かせる被子植物だが、その体の大半は複相なので、このスイッチがうまく働くことは植物に取ってとても大切なこと。 


 

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