<新刊情報>
書名:人類発祥の地を求めて~最後のアフリカ行~
編者:伊谷純一郎/伊谷原一
発行:岩波書店(岩波現代全書)
人類の祖先は森林から開けた土地に出て、二足で歩くようになったというのは本当か? 1999年9月、日本の霊長類学の創始者は、乾燥疎開林こそが人類誕生の舞台であったと見定め、その証をアフリカの植生史に求めて彼の地に降り立った。人類研究の歴史を振り返りながら、新しいアプローチで人類進化の根本を問い直す。最後の旅の記録。
<新刊情報>
書名:人類発祥の地を求めて~最後のアフリカ行~
編者:伊谷純一郎/伊谷原一
発行:岩波書店(岩波現代全書)
人類の祖先は森林から開けた土地に出て、二足で歩くようになったというのは本当か? 1999年9月、日本の霊長類学の創始者は、乾燥疎開林こそが人類誕生の舞台であったと見定め、その証をアフリカの植生史に求めて彼の地に降り立った。人類研究の歴史を振り返りながら、新しいアプローチで人類進化の根本を問い直す。最後の旅の記録。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、将来の水素社会の実現に向け、水素エネルギーに関する社会の理解を一層深める観点から、「NEDO 水素エネルギー白書」を発行した。
同白書では、水素そのものの特徴から、エネルギーとして利用することの意義、水素社会実現に向けた政策動向、製造、輸送・貯蔵、利用まで関連する技術動向、現状の課題と今後の方向性など、水素エネルギーを取り巻く国内外の情報を体系的に集約している。
今後、水素ビジネス関係者に水素エネルギーへの理解をさらに深め、水素社会実現に向けた議論の基礎や、技術開発の指針として活用することができる。
同白書は、7月30日以降、NEDOのWEBページからダウンロードできる。
<新刊情報>
書名:カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(上)(下)
著者:ラインハート・レンネバーグ
監修:小林達彦
翻訳者:(上)田中暉夫、奥原正國/(下)西山広子、奥原正國
発行:講談社(ブルーバックス)
ユーロ圏を始めとしアメリカの大学でも採用される世界標準のバイオテクノロジーの教科書。上巻ではバイオテクノロジーの起源ともいえる発酵の歴史と酵素の働き、バイオテクノロジーの基礎技術となった遺伝子工学について学ぶ。下巻では病気の原因となるウイルスの正体とウイルスから身を守るためのワクチンの開発、遺伝子操作による分子の働きからその応用まで。
電磁材料研究所、東北大学、日本原子力研究開発機構の研究グループは、全く新しい発想による多機能性材料の開発に成功した。
開発した材料は、ナノグラニュラー材料と呼ばれるナノ磁性粒子を誘電相中に分散させた金属と絶縁体の2相からなる薄膜誘電体材料で、室温で大きな誘電率と磁気-誘電効果を示すことを見いだした。
これまでの誘電体材料の研究は、主として結晶性セラミックスであったが、最近はマルチフェロイックスと言われる多機能性の材料が注目され、磁界による誘電率の応答特性の研究が盛んに行われている。
しかしながら、その応答特性はマイナス170℃程度の極低温でなければ発現せず、実用デバイスに使用することは不可能であった。
今回、同研究グループにより開発された材料は、誘電体中にナノメーターサイズの磁性粒子を均一分散させることで、室温で大きな磁化を有すると共に、ナノ量子効果による新しい誘電特性を期待できる。
さらに、この現象が発現する機構を明らかにするため、理論的考察を行った結果、新しいナノ量子効果であるスピン依存電荷分極に基づく現象であることを解明したもの。
この新しい材料は、必要な周波数に対応して材料特性を磁場により自己調整できることから、今後開発が進めば、従来別々の受信機が必要であった低周波帯域(VHF)のアナログ放送と高周波帯域(UHF)のデジタル放送の両方を、一つの機器で受信が可能となるなど、自己調整機能を持つ新しい電子部品への応用が期待される。
<テレビ番組情報>
NHKテレビ Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
8月3日(日) “地上の星”を手に入れろ! 核融合研究最前線(アンコール放送)
燃えさかる太陽のエネルギー源は、太陽内部で起きている「核融合」反応。超高温・高圧下で原子核同士が激しく衝突・合体し、強烈なエネルギーを放つこの現象を、なんと地上で実現させて発電などに利用しようという壮大な研究が急速に進みつつある。これまでごく短時間しか持続させられなかった核融合反応を安定的に持続させる方法が見えてきているのだ。なんと手作りの装置で核融合に成功する中学生まで登場!? 驚きの核融合研究最前線に迫る。
ゲスト:岸本 泰明 (京都大学エネルギー理工学研究所 所長)
出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢 奈央 (女優)/江崎 史恵 (アナウンサー)
TBSテレビ 夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~
8月3日(日) 全世界を感動させる飛行機をつくる
独占取材!日本人による初の民間ジェット機、テイクオフの瞬間!それは、航空機開発で世界に後れを取ったニッポンのリベンジ。そこに秘められたイノベーションとは?大空に羽ばたいた、サムライたちの夢を追った。
ドリームメーカー:ホンダ・エアクラフト・カンパニー 藤野道格
ナレーター:向井 理
テレビ朝日 奇跡の地球物語~近未来創造サイエンス~ 毎週日曜日 午後6時30分~6時56分
8月3日(日) 休止
8月10日(日) ねぶた祭~父に挑む女性ねぶた師~
真夏の風物詩「青森・ねぶた祭り」。たった1枚の下絵から幅9mもの巨大な「ねぶた」を作りあげる。名人を父にもつ女性初のねぶた師に密着。父を乗り越えるために挑む、新たなねぶたづくり。
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)
8月3日(日) ロボットとどう付き合うか? 関わりから探る“人とロボットの生態学”<再放送>
今、ロボットが私たちの身近なところに浸透しつつある。そして、そうしたロボットのあり方にはある大きな変化が現れているようだ。ロボットとは、元々は「私たち人間の代わりに働いてくれる機械」のことで、実際これまでのロボットは、工場で使われる産業ロボットの例に代表されるように、特定の仕事を正確にこなす高性能な道具として使われてきた。しかし、現在、そうした用途ではなく、人の感性に訴えかけて心を癒してくれるロボットや、より人間に近い姿で人とコミュニケーションをはかるロボットなど、人との関係性に着目したロボットの研究が活発に進められている。
キャスト:岡田 美智男(豊橋技術科学大学)
小嶋 秀樹(宮城大学)
松本 光太郎(茨城大学)
BS朝日 BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分
8月5日(火) 休止
8月12日(火) 緑の惑星 ~地球進化の謎~
地球の姿を変えてきた植物の謎に、地質学者イアン・スチュアートが世界中を冒険しながら迫る全3回シリーズ。私たちの暮らすこの惑星を緑に変えた植物のすべてに迫る。
1 光と生命
第1回は、地球に誕生した植物の祖先が、どのように太陽の光を利用して、私たちの生命を支える大気を作り出したのか、植物のルーツを探る。
2 花の誕生
第2回は、地球の景色を変え、あらゆる動物の進化を促した花の秘密に迫る。
NHK-BSプレミアム コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分
8月7日(木) 人類 未知なる宇宙に挑む
2013年8月に放送され好評を博した「阿部寛の宇宙への挑戦」。そのエッセンスを凝縮した、59分サイズの特別版となって再登場! 案内役はもちろん阿部寛さん。今回はナレーターとして、人類挑戦の5つの物語を紹介する。
NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
8月2日(土) ナチスに立ち向かったユダヤ人先生
ナチスによるユダヤ人迫害に立ち向かった1人の教師がいた。ベルリンにユダヤ人学校を作り、多くの命を救った。恐怖の時代に信念を貫き、闘い続けた教師の真実の物語。(2012年ドイツ)
<新刊情報>
書名:ジュニアサイエンス「アインシュタインと相対性理論」~時間と空間の常識をくつがえした科学者~
著者:Jerome Pohlen
訳者:大森充香
発行:丸善出版
アインシュタインは、相対性理論や、質量とエネルギーの関係を表すE=mc2の式でもっともよく知られ、20世紀最高の天才物理学者ともいわれている。原子の存在と大きさを明らかにしたり、量子力学の基礎をきずいてブラックホールやビッグバン理論の発見につながる宇宙モデルをつくったりするなど、科学の世界にもたらした貢献ははかり知れない。 同書は、伝記のかたちを取っているが、彼の生き様がわかるだけではない。〈ためしてみよう!〉の簡単な実験で難しい原理が手に取るようにわかり、〈思考実験〉を通じてアインシュタインの発想を追体験できる、ユニークな体験型伝記。また、中学生でもわかる相対性理論の本としても楽しめる。
産業技術総合研究所(産総研)は、人工的に作られた合成高分子であるにもかかわらず、重合度が単一で分子量のばらつきがない認証標準物質を開発した。
これまで合成高分子の標準物質は、世界各国の標準研究所から頒布されているが、すべて分子量の分布がある状態、つまり重合度の異なる高分子の混合物であった。高分子材料の製造・研究開発分野での精密化・微細化のニーズに応え、高分子計測を高精度化するため、分子量が完全にそろった高分子からなる標準物質が求められていた。
今回の標準物質の開発は、超臨界流体クロマトグラフィーを用いて、合成高分子の個々の分子を重合度ごとに分離する技術と、分離した単一重合度の高分子を効率よく採取する技術の確立により実現した。
今回開発した標準物質には、高分子材料の精密な分子量測定やナノ粒子の粒子径の厳密な計測への貢献が期待される。
なお、認証標準物質 ポリエチレングリコール(23量体) [NMIJ CRM 5011-a]は、2014年7月23日より委託業者を通して頒布される。
<新刊情報>
書名:背信の科学者たち~論文捏造はなぜ繰り返されるのか?~
著者:ウイリアム・ブロード/ニコラス・ウェイド
翻訳:牧野賢治
発行:講談社(講談社現代新書)
STAP騒動で科学者の論文捏造が話題を集めているいま、一冊の科学書の復刊を求める声が各方面から寄せられている。科学者の不正行為を取材、分析した「背信の科学者たち」。ピューリツァー賞ジャーナリズム部門を2回受賞したウイリアム・ブロードと、「サイエンス」「ネイチャー」の科学記者だったニコラス・ウェイドがタッグを組み、古今東西の科学者の不正行為を調査した力作。
東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)は、東京大学理学部物理学科准教授で東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構科学研究員の立川裕二氏が、2014年のヘルマン・ワイル賞を受賞したことを明らかにした。
ヘルマン・ワイル賞は、対称性を使った物理学において、独創的で重要な仕事をした若い科学者に光をあてるべく、2000年に創設された。35歳以下または、博士号取得後5年以内の研究者が対象となる。過去の受賞者にはエドワード・フレンケル カリフォルニア大学バークレー校教授らがおり、立川氏は日本人としては初の受賞者。
今回の受賞は、超対称な場の量子理論の分野に傑出した貢献をしたことによるもの。Alday-Gaiotto-Tachikawa予想により、数学および量子物理学に目覚ましい進歩をもらたしたことが評価された
<新刊情報>
書名:植物アロマサイエンスの最前線 ~植物はなぜ香りを発するのか~
著者:有村源一郎、矢一史、林純示、川北 篤
発行:フレグランスジャーナル社
植物が香りをつくるのは、自身の免疫力を高め、環境に適応するためだけではない。食害する虫に対して救助要請とばかり天敵を呼ぶこともあれば、仲間に危機的な状況を知らせることもある。送粉の手助けをしてくれる虫を招き蜜を与えて共生することもあれば、だましておびき寄せ、調子よく利用する場合もある。これらはみな、植物が発する香りのなせる技なのだ。同書は、植物がどのように香りをつくり出すのか、その多彩なブレンダーぶりや、そうした植物の香りをどのように人間が生活に取り入れてきたのか、また環境への影響にも迫る。