“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「恐竜はホタルを見たか」(大場裕一著/岩波書店)

2016-06-30 14:08:26 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:恐竜はホタルを見たか~発光生物が照らす進化の謎~

著者:大場裕一

発行:岩波書店(岩波科学ライブラリー)

 昆虫、キノコ、魚など、地球上には数万種もの「光る生きもの」がいる。生物はいつ、どうやって光る能力を手に入れたのか。光を使った驚きの生存戦略とは。発光のしくみを解明し、進化の道筋を巻き戻していくと、舞台は暗闇に満ちた太古の深海へ。生物が放つ光に魅せられた著者が、ダーウィンも悩んだ「進化の謎」に挑む。(2色刷)


 

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★科学技術ニュース★京都大学、狙った神経伝達物質受容体を選択的に活性化できる新たな手法開発

2016-06-30 14:07:33 |    生物・医学

 京都大学大学院工学研究科の浜地 格教授らは、狙った膜タンパク質受容体を選択的に活性化できる新しい手法の開発に成功した。同本研究は科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)の一環として行われたもの。

 これは、記憶や学習などの脳機能解明や創薬研究につながる大きな一歩となる。

 同研究グループは、膜タンパク質受容体が活性化の際に示す「構造変化」に着目した。狙った膜受容体に、「構造変化」を起こす金属錯体の人工的なスイッチをつけることで、標的のみを活性化する手法を開発した。

 同研究で標的としたグルタミン酸受容体は、活性化するとパックマンが口を閉じるかのように構造が変化する。同研究グループでは、金属錯体によって口を強制的に閉じるスイッチを導入することで、グルタミン酸受容体を人工的に活性化することに成功した。

 このスイッチを、解析したいグルタミン酸受容体に付けることで、狙った膜受容体に絞った活性化や機能解析が可能となる。

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●科学技術書<新刊情報>●「超速パソコン仕事術」(岡田充弘著/かんき出版)

2016-06-30 14:06:56 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:仕事が速い人ほどマウスを使わない 超速パソコン仕事術

著者:岡田充弘

発行:かんき出版

 「仕事がなかなか終わらない」「集中力が続かない」「探し物が多い」……。同書は、こんなビジネスパーソンの悩みを解決するための、パソコンの「時短ワザ」を紹介する。同書で紹介する、数々の「ワザ」は、マウスを使わずPCを操作するための「ショートカットキー」を始め、お使いのパソコンの動作を劇的に速くする「設定」に関する知識、PC内の探し物をなくす「整理術」、必要な情報に最短でたどり着くための「検索技術」など多岐に渡る。

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●科学技術書<新刊情報>●「インターネット・バイ・デザイン」(江崎 浩著/東京大学出版会)

2016-06-29 01:01:24 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:インターネット・バイ・デザイン~21世紀のスマートな社会・産業インフラの創造へ~

書名:江崎 浩

発行:東京大学出版会

 IoT、クラウド、ビッグデータ、ディープラーニングから、それらを活用した生産・交通・電力エネルギーなどのシステムまで―常に進化を続けるインターネットのアーキテクチャを解き明かし、その本質を組み込んだ新しいインフラ基盤の設計を提唱する。世界的に著名なIPv6専門家による講義。

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★水素ニュース★大阪府立大学など、ステンレス鋼の水素脆化という問題を解決へ

2016-06-29 01:01:07 |    ★水素ニュース★

 大阪府立大学と新日鐵住金ステンレス、日本原子力研究開発機構は、さびにくい鉄鋼材料として原子炉シュラウドをはじめ最も実用材料として使用されているステンレス鋼SUS304の加工誘起マルテンサイト変態における中間相として六方晶ε相が出現することを明らかした。

 同研究は、水素社会を実現する上で現在ひとつの大きなテーマとなっている、ステンレス鋼の水素脆化という問題を解決する研究開発への応用につながることが期待される。

 同研究では、SPring-8の高輝度放射光を用いることにより、「室温において」今までないとされてきた中間相とその応力依存性を観測、さらに、ローレンツ透過電子顕微鏡観察により、結晶粒界面に生成した中間相を介して、新しい相に変態する全く別のプロセスの存在を明らかにした。

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●科学技術書<新刊情報>●「立地の科学」(榎本篤史、楠本貴弘著/ダイアモンド社)

2016-06-29 01:00:14 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:立地の科学~購買行動を数値化する出店戦略~

著者:ディー・アイ・コンサルタンツ、榎本篤史、楠本貴弘

発行:ダイアモンド社
 
 「通行量が多いのに流行らない」「駅前なのに売上が伸びない」「畑の真ん中にあるのに人気店」……その理由はすべて論理的に解明できる。店舗売り上げの理由を「立地」の視点から科学的に解析し、見える化。店舗開発担当者のカン頼り、カリスマ経営者の独断といった、非科学的なプロセスに決別せよ。

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●科学技術書<新刊情報>●「人類と科学の400万年史」(レナード・ムロディナウ著/河出書房新社)

2016-06-27 10:01:08 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:この世界を知るための 人類と科学の400万年史

著者:レナード・ムロディナウ

訳者:水谷 淳

発行:河出書房新社
 
 人類はなぜ科学を生み出せたのか? ヒトの誕生から言語の獲得、古代ギリシャの哲学者、ニュートンやアインシュタイン、量子の世界の発見まで、世界を見る目を一変させる決定版科学史。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」/BS朝日「奇跡の地球紀行」他

2016-06-27 10:00:44 |    ◆TV番組◆

 

 <テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

7月3日(日)  七夕! 天の川銀河の姿に迫る

 七夕といえば、織姫と彦星を隔てる天の川。この天の川は、私たちの地球も属する「天の川銀河」の中心部を見ている光景だ。しかし「天の川銀河がどのような姿をしているのか」はよくわかっていなかった。そこで今、天の川銀河の全体像をつかもうとする研究が進められ、その結果、観測した研究者も驚く幻想的な光景が明らかになった。さらに天の川銀河は将来、大きく姿を変えることもわかってきた。天の川銀河の真の姿から見えてきた壮大な宇宙の物語に迫る。

ゲスト:谷口 義明 (放送大学教授)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

7月3日(日):クローン生物の不思議~ソメイヨシノからシジミまで~(再放送)

 今年も桜の名所には多くの人々が集まってその美しい姿を楽しんでいた。桜は私たちにとって身近な存在の樹木だが、次々と栽培される品種の大部分は親木の一部分から生まれた「クローン」であることは意外に知られていない。1990年代に全世界で注目を集めたクローン羊「ドリー」も、受精卵からではなく、親の細胞から作られた“遺伝子コピー動物"だ。実は、私たちの身近には様々なところにクローンが存在している。人工的にクローン化されているものもあれば、自然の中ではるか昔からクローンで子孫を増やしてきた生物もいる。親と全く同じ遺伝子を持つクローン生物に焦点を当て、様々な疑問や謎に迫る。

主な取材先:勝木俊雄(森林総合研究所)
        加藤珠理(森林総合研究所)
        村上 賢 (麻布大学)
        古丸 明 (三重大学)
        向山武彦(向山蘭園)
        山下雅道(宇宙科学研究所)
         Ms. Giulia Muir (国際連合食料農業機関)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

6月30日(木) 知られざる月探査「ルナ計画」

 1960年代、アメリカとソビエト連邦はどちらが先に月に到達するのかをめぐり、激しい月面到達競争を繰り広げていた。多くの人々の記憶にはアポロ計画の輝かしい達成が残るが、ソビエトも「ルナ計画」で成功を収めていた。実は、最初に競争をリードしたのはソビエト。初の無人探査機による月面での撮影やサンプルリターンなど、圧倒的な成果で歴史を塗り替えていったのだ。その後、「ルナ計画」はなぜか失速。結果的に、アメリカに人類初の有人月面着陸の栄光を奪われてしまう。しかし、アポロ11号を打ち上げようとしたまさにそのとき、ソビエトは一発逆転を狙って思いがけない行動に出ていた。「ルナ計画」とは一体どんなものだったのか?なぜアメリカに敗れてしまったのか?そして、今も注目を集める「ルナ計画」とは?アメリカのアポロ計画と競った、もう1つの月探査、ソビエトの「ルナ計画」の知られざる全貌に迫る。

BS朝日 ワイルドネイチャー いきもの大紀行    毎週土曜日 午後6時54分~8時54分

7月2日(土) BBCスペシャル クロクマ・ライオン 野生への旅立ち

ナビゲーター:宮崎美子

 カナダの広大な自然に生息するクロクマ。まだ雪が残る初春、メスのクロクマが3頭の子グマを出産した。独り立ちするまで1年半の間、生きていくすべを母親から学んでいく。ある日、母親は母乳を与えるために、子グマ達を安全な木の上に登らせ、食べ物を探しに行った。その間に、1頭の小グマ、スピリットだけが兄弟たちからはぐれてしまった。この森には、家族と離ればなれになってしまった子グマたちを保護し、野生に帰す世話をする施設がある。そのスタッフであるマイクのもとへ、道路の脇で子グマが見つかったとの電話が入る。それは、森で兄弟とはぐれた子グマのスピリットであった。マイクは懸命にスピリットの世話をする。一方、野生で育つ兄弟のアールとウィルフは、母乳をたっぷり飲み、木登りをしながら、森で生きていく方法を学んでいた。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

7月2日(土) 森の妖精 シシバナザル~中国 天空の秘境に生きる~

 中国雲南省に連なる3500mを超える山々。この地に生きるシシバナザルは独特な鼻とピンク色の唇が特徴だ。長い間幻の動物とされてきたサルたちの2年間を見つめる。育児放棄された子ザルは、父親や家族の別のメスたちが世話をしていたが、あるときオスの集団に襲われ、父親は命を落とす。メスと兄弟ザルは連れ去られてしまう。一人ぼっちになった子ザルは生き抜けるのか?(2015年、中国・イギリス・オーストリア・アメリカ)

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●科学技術書<新刊情報>●「インダストリアル・ビッグデータ」(ジェイ・リー著/日刊工業新聞社)

2016-06-27 10:00:13 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:インダストリアル・ビッグデータ~第4次産業革命に向けた製造業の挑戦~

著者:ジェイ・リー

翻訳:電通国際情報サービス

発行:日刊工業新聞社  

 インダストリー4.0を実現する上で欠かせないインダストリアル・ビッグデータの活用と、ビジネスモデルのイノベーション設計分野におけるアイデア展開の方策を体系的に記述。製品やサービスの価値を変革していく新たな視点と具体化策を紹介。

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●科学技術書<新刊情報>●「ニュートンと万有引力」(P.M.ラッタンシ著/玉川大学出版部)

2016-06-24 10:48:48 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ニュートンと万有引力

著者:P.M.ラッタンシ

訳者:原田佐和子

発行:玉川大学出版部

 リンゴの落下を見て、万有引力発見の糸口をつかんだエピソードで知られるニュートン。彼はそれまで教えられてきた2000年前の自然科学だけに頼らず、新しい本で得た知識や実験からも多くの事柄を明らかにした。周りにはいつでも仲間やライバルの科学者がおり、それら人々との交わりからも彼の偉大さと時代の様子がにじみ出る。

 

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