<新刊情報>
書名:生命誕生~地球史から読み解く新しい生命像~
著者: 中沢弘基
発行:講談社(講談社現代新書)
無機工学の専門家である著者は、生命の源となる分子の誕生には、地球に大量に飛来した隕石が深く関わっており、しかも、生命誕生のプロセスは海中ではなく、地中の奥底深くで行われた可能性が高いという。「生命はなぜ生まれ、なぜ進化し続けるのか?」。きわめて原初的な問いかけに対して、科学的かつ論理的に明晰に答えた、知的好奇心を刺激するエキサイティングな作品。
<新刊情報>
書名:生命誕生~地球史から読み解く新しい生命像~
著者: 中沢弘基
発行:講談社(講談社現代新書)
無機工学の専門家である著者は、生命の源となる分子の誕生には、地球に大量に飛来した隕石が深く関わっており、しかも、生命誕生のプロセスは海中ではなく、地中の奥底深くで行われた可能性が高いという。「生命はなぜ生まれ、なぜ進化し続けるのか?」。きわめて原初的な問いかけに対して、科学的かつ論理的に明晰に答えた、知的好奇心を刺激するエキサイティングな作品。
村山斉 Kavli IPMU機構長、飛岡幸作高エネルギー加速器研究機構(KEK)博士研究員らは、2012年に欧州合同原子核研究機構(CERN)で発見されたヒッグス粒子の質量と超対称性理論から期待される質量の値の矛盾点を解決しながら、理論の自然さを保つことに成功したと発表した。
現在素粒子のふるまいを最もよく説明するとされる標準理論には、いくつかの問題点がある。この問題点を解決する理論として、超対称性理論は有力な理論とされている。
しかし、超対称性理論の最も基本的なモデルで期待されていたヒッグス粒子の質量は、2012年に観測されたヒッグス粒子の質量よりも小さく、理論と観測結果との間に困難が指摘されている。
これを解決するため、様々な拡張を行った超対称性理論のモデルが数多く提唱されてきた。
しかし、従来の理論では、観測されたヒッグス粒子の質量を説明するため導入される「超対称性の破れ」の値を大きくすると、理論が非常に不自然になってしまうという問題があった。
今回の論文で示された成果は、ディラック型の2つの新しい超対称性粒子を導入することにより、超対称性の破れの値が大きくても、理論を不自然にするような影響を与えないということを証明出来たこと。
これにより、理論の自然さを保ったまま観測されたヒッグス粒子の質量を説明できた。
<新刊情報>
書名:数学<超絶>難問
著者:小野田博一
発行:日本実業出版社
アルキメデスの幾何、ライプニッツやベルヌーイも解けなかった問題など、普通の数学パズルには飽き足らない“数学マニアの卵”やパズルファン向けの超絶難問を満載した。解けなくてあれこれ考える楽しさと、答えを見るときの悔しさが味わえる一冊。
東京大学と理化学研究所は、国立情報学研究所とともに、従来とは全く異なる動作原理に基づく量子暗号方式を提案し、通信路の雑音量を監視せずにセキュリティを確保できることを証明した。
新方式は、基本的に通常のレーザー光源と干渉計の組み合わせにより実現可能で、盗聴者は何をしても、一定の小さい情報量しか得られない。
同成果は「読まれたら気づく」方式から、「そもそも読まれない」方式への大きな転換である。
従来の方式に比べると、監視に関わる手間が省かれ、雑音が大きい通信路でも秘匿通信が可能になる。
この成果は、量子暗号の最初の提案以来30年ぶりに、本質的に新しい量子効果の利用法を提唱するもので、暗号にとどまらず、広範囲な発展が期待される。
<新刊情報>
書名:ホーキング、自らを語る
著者:スティーヴン・ホーキング
訳者:池 央耿
監修:佐藤勝彦
発行:あすなろ書房
戦後ロンドンでの幼少期、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学院での日々、運命的な女性との出会い、結婚、難病ALSの発症、そして離婚・・・。決定的自伝、ついに刊行。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京農工大学ならびに東京工業大学の研究チームは、初期生命が誕生した環境として最も有力視される深海熱水環境に生息するメタン生成古細菌(メタン菌)について、窒素固定代謝の発現条件などを実験により決定することに成功した。
同チームでは、これまで、初期生命がどのように進化し、生態系を拡大させていったのかを解明するために、窒素固定代謝の起源について研究を進めてきた。窒素固定代謝は、生命の維持に不可欠なタンパク質などの窒素化合物を生み出す役割を持っており、海洋における生物生産量を決定する重要な要因と考えられている。
その知見をもとにこれまでの地質記録を解析したところ、35億年前の深海熱水環境には窒素固定を行う超好熱性のメタン菌に支えられた微生物生態系がすでに存在した可能性が高いことが明らかになった。
同成果は、地球初期の深海熱水環境で誕生した化学合成生態系から、光合成生態系が窒素固定代謝を受け継いで分離し、海洋表層での窒素化合物の供給を担うことで、生命の進化に大きな役割を果たしたことを示唆している。
<テレビ番組情報>
NHKテレビ Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
6月1日(日) 津波の真の姿をとらえろ ~世界最大!海底地震津波観測網~(アンコール放送)
今、総延長5千kmという世界最大の海底観測網によって、いまだ謎に満ちた津波発生の実像を“発生源の間近で”捉えようという壮大な計画が始まっている。高精度の地震計や水圧センサーを長大な光ケーブルで数珠つなぎにし、房総~北海道沖の日本海溝周辺の海底面を網羅するように沈める。実現すれば、これまで限られたデータによって過小評価しがちだった津波規模を迅速・正確に把握し、津波警報を格段に向上させられると期待される。津波の真の姿に挑む日本の最新技術に徹底的に迫る。
ゲスト:金沢敏彦 (防災科学技術研究所 室長)
司会:南沢奈央、竹内薫、中村慶子
TBSテレビ 夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~
6月1日(日) “やせる脂肪”で人々を健康にしたい
肥満研究最前線!世界初“やせる脂肪”を人で発見した医学博士に密着。医学界の常識を覆し、肥満研究の権威たちから喝采を浴びている。30年をかけ、やせる脂肪を活性化させる物質を突き止めた。
果たしてその食材とは?
ドリームメーカー:北海道大学名誉教授 斉藤昌之
ナレーター:向井 理
テレビ朝日 奇跡の地球物語~近未来創造サイエンス~ 毎週日曜日 午後6時30分~6時56分
6月1日(日) 伊勢志摩の宝石・真珠~海が生み出す神秘の輝き~
-伊勢志摩-世界で初めて真珠の養殖に成功した真珠ゆかりの地。今や世界でも高い評価を得ている。6月の誕生石であり、ジューンブライドの花嫁をより一層輝かせる真珠。そのほのかな色合いと、輝きはいかにして生み出されるのか?
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)
6月1日(日) 睡眠•覚醒のミステリー~遺伝子から解き明かす眠りの正体~(再放送)
私たちは人生のおよそ1/3の時間を眠って過ごしているが、そうまでして時間を費やすほど必要な“睡眠”という現象に対してその役割やメカニズムなどほとんどが未知の領域となっている。しかし近年、遺伝子に着目した分子レベルの研究が進展し、睡眠と覚醒のメカニズムの解明に繋がる新発見がなされるなど、少しずつではあるが睡眠の正体を捉え始めている。はたして「睡眠とは何なのか?」「なぜ睡眠は生命維持に必須なのか?」「睡眠と覚醒はどのように制御されているのか?」。現代の神経科学が抱える最大のミステリー“睡眠の謎”を巡る最新研究に迫る。
BS朝日 BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分
5月27日(火) 野生に帰せ!
現在、地球上で絶滅の危機にひんしている野生動物たち。彼らが生き残るために残された方法は、未来へのかけ橋となる"奇跡の赤ちゃん"を誕生させ、野生に帰すことだろう。動物学者のマーティン・ヒューズ=ゲームズが、世界各地で消えようとしている絶滅危惧種の生態に迫りながら、その保護活動に尽力する人々を追いかける全5回シリーズ。
①野生に帰せ!パンダの赤ちゃんに密着
第1回は、繁殖の最前線に携わる飼育員たちの姿を追う。中国・四川省のジャイアントパンダ保護研究施設では、パンダと飼育員との信頼関係があってこそ成り立つ独自の繁殖方法が。また、アメリカ・アトランタでは、赤ちゃんパンダの誕生から子育ての様子をカメラがとらえる。そして、イギリス海峡・チャネル諸島の動物園では、ブラジルで絶滅の危機にひんしているサルのフタイロタマリンを保護するため、飼育員が母親がわりとなって奮闘。ロンドンの動物園からは、50時間にも及ぶサイの出産に立ち会う飼育員たちの勇姿を伝える。
②野生に帰せ!アムールヒョウの赤ちゃんに密着
第2回は、野生動物の繁殖の厳しさについて。ロシアに生息するアムールヒョウは、気性が荒く、人の手による繁殖がとても困難。気が合わないと、お互いを攻撃しあうこともある。ケニアでは、人間に育てられたゾウを自然界に戻そうとする人々に密着。ロンドンの動物園では、ゴリラのユニークなお見合いの模様に迫る。
NHK-BSプレミアム コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分
5月29日(木) 休止
6月5日(木) バーチャル宇宙ツアー 異形の惑星
宇宙で一番、バラェティに富んでいる天体は何か? その答えは「惑星」だ。地球のような惑星以外に、宇宙には、巨大なガス惑星、海だけの惑星、ダイヤモンドの惑星、灼熱の惑星・・・など驚くべき惑星が、探査技術の進歩によって発見されているのだ。番組では、天文学でもっともホットな惑星探査の分野の最新研究に迫っていく。異世界のような惑星の環境をリアルなCGで再現。8つの惑星を巡るバーチャルツアーで、多様性に満ちた惑星の世界へとご案内する。
NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
5月31日(土) “アジアゴイ”の侵入を防げ!~北米 五大湖に迫る危機~
北米で、アジアゴイと呼ばれる外来のコイの仲間が急増。川の生態系を破壊しながら五大湖に迫っている。様々な手法で駆除を試みるが決め手はない。五大湖の環境を守れるか?(2013年カナダ)
<新刊情報>
書名:コンピュータの基礎
著者:村岡洋一
編者:電子情報通信学会
発行:コロナ社
同書は、「電子情報通信レクチャーシリーズ」の1冊で、計算機システムのハードウェアおよびソフトウェアについて基本的な考え方を理解することを目的としている。基本的なプログラミングの知識があれば,内容の理解ができるように積み上げ式に丁寧かつ平易に記述してある。筆者の村岡洋一氏は、早大名誉教授 Ph.D.
岩手医科大学、昭和大学、長岡技術科学大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟での高品質タンパク質結晶生成宇宙実験によって、世界で初めて多剤耐性菌・歯周病菌の生育に重要な酵素とよく似た構造と機能を持つペプチド分解酵素DAP BIIの立体構造を、X線結晶構造解析により決定した。
この研究成果は、治療が困難な院内感染症の原因となる多剤耐性菌に対する新たな抗菌薬の開発に役立つことが期待される。
また今回、DAP BIIの分解産物との複合体の立体構造を明らかにするとともに、基質認識機構と反応機構を原子レベルで解明し、またDAP BIIの基質結合時における構造変化を捉えることができた。
<新刊情報>
書名:ひらめきはカオスから生まれる
著者:オリ・ブラフマン/ジューダ・ポラック
訳者:金子一雄
発行:日経BP社
「机が汚い人のほうがクリエイティブ」なのはなぜだろう?(米ミネソタ大学Kathleen Vohs教授の研究より)今、日本のビジネスパーソンや経営者のあいだで最も関心が高いキーワードの一つは間違いなく「イノベーション」であろう。イノベーションというと堅苦しく聞こえるが、その源泉は人間の生み出す「ひらめき」に過ぎない。では人はどうすれば「ひらめき」を効果的に生み出せるのか。同書は、「ひらめき」を組織的に生み出すためには、「カオス」が効果的な役割を果たすと説く。