“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「物理学者のすごい日常」(橋本幸士著/集英社インターナショナル)

2024-06-12 09:34:29 |    物理



<新刊情報>



書名:物理学者のすごい日常

著者:橋本幸士

発行:集英社インターナショナル(インターナショナル新書)

 日々、誰もが直面する問題を、物理学で考えてみる。橋本教授のユーモア科学エッセイ、待望の第2弾。満員電車で席を確保する定理。駅から学校まで雨に濡れずに歩く方法。隣席の貧乏ゆすりの振動を消す秘策……。AIと物理学を融合する新領域「学習物理学」の代表となった橋本教授は、日常生活すべてを物理学的思考法で考える。そこに出現するのは、物理学者ならではの、思考のワンダーランド。ユーモラスな筆致に、物理学用語解説や関連書籍ガイドも付き、まさに面白くて役に立つ。映画『シン・ウルトラマン』などの物理学監修、『オッペンハイマー』の字幕監修など、いまメディアで最も注目される理論物理学者による、スーパー科学エッセイ集。【著者】橋本幸士 物理学者。京都大学大学院理学研究科教授。「学習物理学」領域代表。1973年生まれ、大阪育ち。専門は素粒子論(弦理論)。京都大学で理学博士を取得後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校理論物理学研究所、東京大学、理化学研究所などを経て、2012年より大阪大学教授、2021年より現職。著書に『物理学者のすごい思考法』(インターナショナル新書)、『「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた』『超ひも理論をパパに習ってみた』(共に講談社サイエンティフィク)など。『シン・ウルトラマン』の理論物理学 監修、『オッペンハイマー』の字幕監修や、音楽家・身体パフォーマーとの共同作品など、物理学とメディアや芸術を融合する試みも行っている。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Pythonデータ解析入門」(森 純一郎著/東京大学出版会)

2024-06-12 09:33:27 |    情報工学



<新刊情報>



書名:Pythonデータ解析入門

著者:森 純一郎

発行:東京大学出版会

 研究・開発・売上分析・集客など様々な場面でデータマイニングは現代の必須ツールである。同書は、その基礎となる代表的な手法を、Pythonを用いて自分で実装し、基盤となる数理的知識から体系的に理解することを目指すデータ解析の決定版テキストである。
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●科学技術ニュース●3GeV高輝度放射光施設「ナノテラス」とスウェーデンの放射光施設の「MAX IV」が連携協力の覚書を締結

2024-06-12 09:32:54 |    物理
 量子科学技術研究開発機構(QST)NanoTerasuセンター、光科学イノベーションセンター(PhoSIC)及び高輝度光科学研究センター(JASRI)と、スウェーデンの放射光施設のMAX IV(マックスフォー)研究所(MAX IV)は、2024年5月20日、3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」とMAX IVの連携協力に関する覚書を締結した。

 今回の覚書は、NanoTerasuの設置者であり国の主体であるQST、地域パートナーの代表機関であるPhoSIC及び登録施設利用促進機関であるJASRIの3者と、スウェーデンの放射光施設であるMAX IVが、放射光分野において相互連携することを目的としたもので、NanoTerasuの運用開始後初の連携協力に関する覚書締結となる。

 MAX IVは、NanoTerasuと同じ3GeV級の放射光施設であり、第4世代型加速器を世界に先駆けて導入した実績があることから、NanoTerasuにとって、今後重要なパートナーとなる。

 同覚書によって、両施設間での定期的なミーティングの開催、技術課題の共有及び課題解決に向けた研究協力、研究者及び技術者の人材交流等が促進され、わが国の科学技術の発展とイノベーションの創出が加速することが期待される。

 MAX IVは、スウェーデン・ルンド市に位置する世界を代表する3GeV級放射光施設であり、運営はルンド大学が担っている。MAX IVは、NanoTerasuと同型の第4世代型加速器を世界に先駆けて導入しており、2016年の開所以来、数多くの研究者が施設を利用し、特に物質科学・構造生物学・化学・ナノテクノロジーの分野で優れた研究成果を創出している。<量子科学技術研究開発機構(QST)>
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●科学技術ニュース●レゾナックと丸紅、バイオマス製品事業の協業を開始しカーボンニュートラル実現へ

2024-06-12 09:32:32 |    ★バイオニュース★
 レゾナックと丸紅は、フィンランドのバイオマス燃料製造会社であるNeste社とともに、レゾナック大分コンビナートにおけるバイオマス原料由来のエチレンやプロピレンなどの製品製造に向けた協業を開始する。

 同協業は、カーボンニュートラル化に向けて国内外で高まっているバイオマス製品の需要に応えるもので、2024年6月よりバイオマス原料の使用を開始する。

 同協業では、Nesteが製造したバイオマス原料「Neste RE」を、レゾナックがエチレンプラントを有する大分コンビナートに供給する。

 Neste REは、使用済み植物油や残渣油など再生可能な原材料から製造される。

 大分コンビナートは、多様な原料を使用する能力があることが特徴で、これまで石油由来原料を使用していたが、同協業により、原料の一部をさまざまなバイオマス原料に置き換えることで、温室効果ガスの排出量削減に貢献する。

 レゾナック、丸紅、Nesteの3社はそれぞれISCC PLUS認証を取得している。同制度に基づくマスバランス方式を用いて、レゾナック、Nesteは、バイオマス認証を付与した製品を製造・販売し、丸紅は同協業のサプライチェーン構築における物流マネジメントを担う。

 レゾナックは、「2050年カーボンニュートラル化」に向けて、2021年に2030年の温室効果ガス排出量削減目標を、「2013年比30%削減」と設定している。今後も、カーボンニュートラル化に向けてあらゆる選択肢を検討し、2050年カーボンニュートラル社会の実現への貢献を目指す。

 丸紅は、バイオマス原料由来の持続可能な航空燃料(SAF)や船舶用バイオ燃料等の再生可能原料由来燃料の取り扱いも開始しており、石油・石油化学産業のバリューチェーンにおけるカーボンニュートラル化に貢献していく。<レゾナック>
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