<新刊情報>
書名:星屑から生まれた世界~進化と元素をめぐる生命38億年史~
著者:ベンジャミン・マクファーランド
訳者:渡辺 正
発行:化学同人
かのグールドは偶然性にとらわれ、生命のテープを再生しても人類(ホモ・サピエンス)が現れる可能性はゼロに近いとみた。けれど著者は、生物が使える元素は地球の地質史が決めたため、何度テープを再生しても、進化はほぼ同じ道をたどると主張する。多様な分野の視点と先人の研究を踏まえれば、地球に生命が生まれ、体内のしくみを洗練してきた道筋の理解には、化学の原理つまり元素(エレメント)と周期表がカギだと解く。