“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―                 科学技術研究者   勝 未来

科学技術書・科学書・技術書・理工学書/ブックレビュー・書評/新刊情報/科学技術ニュース   

★科学技術ニュース★NEDO、ロシア極東で風力発電を含むエネルギーインフラ実証を開始

2018-03-06 07:59:56 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2月27日(現地時間)、ロシアのサハ共和国政府およびルスギドロ社との間で、風力発電システムを含むエネルギーインフラ実証事業に関する協力覚書(MOC)を締結し、実証事業を開始した。

 この実証事業は、北極圏に位置しロシア極東でも特に寒冷な地域であるサハ共和国内の独立系統地域であるティクシ市において初めて実施されるものであり、風力発電システムを含む系統を安定化させる「ポーラーマイクログリッドシステム(Polar Microgrid System)」を構築し、安定的なエネルギー供給技術に関する実証を行う。

 同実証事業では、既存の発電設備に、風力発電機とディーゼル発電機、蓄電池によるエネルギーマネジメントシステムを組み合わせた「ポーラーマイクログリッドシステム」を構築し、極寒冷地における低コストかつ安定的なエネルギー供給技術に関する実証を行う。

 同実証では、風力発電機とディーゼル発電機の効率的な運用により、年間約16%ものディーゼル燃料の焚き減らしが可能になると見込んでいる。実証期間は、2018年2月~2021年2月(予定)。

コメント

★科学技術ニュース★NEDOなど、中国広東省でエネルギーマネジメントシステム導入による省エネ実証事業を開始

2018-01-03 11:10:12 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横河電機、日本総合研究所、東京電力ホールディングスは、中国広東省のアルミ製品と紡績の2工場に対して、一部既存設備を省エネルギー設備に更新するとともに、電力・蒸気などのエネルギーの需給を高度に制御し、製品の生産効率を高めながら大幅な省エネルギーを実現するためのエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入、その有効性を検証する実証事業を開始した。

 さらに今後、中国でも実施される予定の電力需給調整に対して、2工場のEMSを連携し、各工場の生産効率の最適化を目的とした高度なデマンドレスポンスの実現可能性をシミュレーションにより検証する。

 今回の実証では、日本の高度なEMSが、中国においても有効に稼働することを実証するだけでなく、日本の先進技術のショーケースとなることを目指して、横河電機が、EMSによる発電設備や蒸気発生器などの効率的な運用や継続的な省エネルギー化活動を、日本総合研究所が、EMSによる工場内のエネルギー消費分析に基づく従来にない生産プロセス、生産効率の改善を、東京電力ホールディングスが、機器のエネルギー消費の分析による工場ごとの適切な設備更新を、主な取り組みとして、3社の技術を融合して実施していく。

コメント

★科学技術ニュース★NEDOとアクトリー、世界初の追尾集光型太陽エネルギー回収システムを開発、実証開始へ

2017-10-03 08:04:04 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とアクトリーは、集光した太陽エネルギーの65%を電気と熱に変換できる世界初の追尾集光型太陽エネルギー回収システムの開発に成功した。

 同システムは、太陽光による発電と60℃以上の高温水を用いた太陽熱の熱回収を同時に行う架台設置型のハイブリッドシステムで、2017年9月から、石川県白山市内のアクトリー本社敷地内で実証試験を開始した。

 今後、アクトリーは、実証試験で得られた結果をもとに、「iU-SOALA(インテリジェンスユニット ソアラ)」として商品設計を行い、2018年度の事業化を目指す。

コメント

★科学技術ニュース★核融合科学研究所、超伝導核融合プラズマ実験装置でイオン温度1億2,000万度を達成

2017-09-05 10:45:14 |    エネルギー

 核融合科学研究所は、わが国独自のアイデアに基づいた世界最大級の超伝導核融合プラズマ実験装置である大型ヘリカル装置(LHD)を用いて、平成29年3月7日より行ってきた重水素実験で、プラズマ中のイオンの温度1億2,000万度を達成した。この温度は核融合を実現するために最も重要なプラズマ条件の一つであり、今回の成果により、定常運転性能に優れたLHD方式によるヘリカル型核融合炉実現への見通しを確立した。

 今回の重水素実験開始に向けて、LHDではプラズマ加熱装置の改造、プラズマ生成ガスの供給・排気を行う粒子制御装置の高性能化、計測器の増設、安全設備の整備等を行い、平成29年3月7日に重水素実験を開始した。
  
 重水素実験は、LHDの真空容器に100万分の1気圧程度の重水素ガスを入れて、マイクロ波と呼ばれる電磁波を入射し、重水素プラズマを生成する。そのプラズマ中に高エネルギーの重水素ビームを入射して追加熱を行い、プラズマの温度を上昇させる。

 高温プラズマを実現するためには、加熱パワーを効率よくプラズマに注入するとともに、その損失を最小限に抑え、プラズマ中に保持することが重要。LHDでは効率的な加熱を行うために、加熱パワーの入射方法やタイミングの最適化、プラズマの粒子源である重水素ガスの効率的な注入と余剰粒子の徹底的な除去を行った。

 また、蓄えたエネルギーを逃がさないため、エネルギー損失の原因となる、プラズマ中に発生する乱れに対して強いプラズマ形状を選択し、真空容器壁を清浄に保つ手法を確立した。

コメント

★科学技術ニュース★NEDOなど、100℃以下の廃熱を利用可能なコンパクト型高性能蓄熱システムを開発

2017-03-17 10:37:48 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と高砂熱学工業、石原産業、大塚セラミックス、森松工業の4社は、産業技術総合研究所が開発した100℃以下の低温廃熱を利用可能な蓄熱材「ハスクレイ」をベースに、さらに高性能化した蓄熱材の量産製造技術を共同で確立するとともに、日野自動車と同蓄熱材を組み込んだ、従来型より2倍以上の蓄熱を可能とする可搬コンパクト型蓄熱システムを共同で開発した。

 日野自動車工場間におけるオフライン熱輸送の実用化検証試験を開始。

 今後4社は、この検証試験で得られた知見をもとに、冷房・除湿・暖房、給湯、乾燥工程等へ適用する熱利用システムとして市場展開を目指す。

コメント

★科学技術ニュース★NEDO、浮体式洋上風力発電システムの低コスト化に向けた要素技術開発に着手

2017-01-03 09:32:19 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2030年以降の浮体式洋上風力発電の発電コスト20円/kWh実現に向け、システムの低コスト化に関する要素技術開発に着手する。

 同事業では、低コスト化に向けて、1点係留技術による風車ヨーシステムの省略、2枚ブレード風車の採用による台風時の風荷重低減、一体化した風車・浮体・タワー方式による軽量化等を実現する浮体式洋上風力発電システムの概念設計、部品試作、またそれらを用いた水槽試験等を行い、同システムの安全性や事業性等についての評価等を取りまとめる。

 委託予定先は、九州大学、海上・港湾・航空技術研究所、日本アエロダイン、富士ピー・エス、グローカル。

 

コメント

★科学技術ニュース★NEDOとカネカ、壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発

2016-03-04 11:02:30 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、カネカとの共同研究「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」で、壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発し、実証試験を開始した。

 同システムは、壁面設置型の大きな課題である光害対策のための防眩機能を有し、また多彩な色をつけることで意匠性を高め、フレームレスで設置することが可能となるもの。

 同実証試験は、横浜市戸塚区の大成建設技術センター内で実施。発電特性等を確認し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル=建築構造や設備の省エネルギーなどの対策をうまく組み合わせることにより、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、あるいは、概ねゼロとなる建築物)を実現する壁面設置型の太陽光発電システムの実用化を目指す。

コメント

★科学技術ニュース★美濃窯業社、産業・工業炉向け高温用高効率熱交換器を製造・販売

2016-01-07 08:21:50 |    エネルギー

 NEDOプロジェクトにおいて、未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合(TherMAT)は、1,300℃の耐高温性能を有し、産業/工業炉から廃棄される熱エネルギーを従来比3倍の性能で回収する高温用高効率熱交換器を開発した。

 今回開発した熱交換器は、高温で使用される熱交換器において、トレードオフの関係にある耐高温性能と熱回収性能の両立を実現するため、従来の熱交換器の構造と材質を見直し、特殊耐火材を使用することにより、放熱気体温度1,300℃での使用が可能となる耐熱性と高熱伝導を実現。

 さらに、2重筒と多筒管のハイブリッド構造により、熱伝達面積を増加させ、効率的な熱伝達を可能とした。

 これにより、放熱気体温度1,300℃で従来品と比べ3倍(当社比)の熱回収性能を有する熱交換器を実現したもの。

 同組合員である美濃窯業は、未利用熱の有効活用に向け同成果を製品化し、販売を開始した。

コメント

★科学技術ニュース★NEDO、次世代ガス化システム技術開発に着手

2015-12-25 10:40:35 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、石炭火力発電で排出される温室効果ガスを一層削減するため、次世代ガス化システム技術開発に着手する。

 2020年以降の実用化を見込む石炭ガス化複合発電(IGCC、1,500℃級ガスタービンで送電端効率46~48%)を上回る高効率石炭ガス化発電システムが見通せる基盤技術の開発に取り組み、2030年頃の実用化を目指すことにしている。

 具体的には、電力中央研究所を委託先として、小型ガス化炉による水蒸気添加効果を評価するとともに、エネルギー効率の高い酸素製造装置と組み合わせた水蒸気添加IGCCシステムの成立性を検証する。

コメント

★科学技術ニュース★NEDO、東京と大阪で「ベンチャービジネスマッチング会」開催

2015-12-11 10:54:29 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、東京都と大阪市で「NEDOベンチャービジネスマッチング会」を開催する。

 これは、「新エネルギーベンチャー技術革新事業」などのNEDO支援制度で採択された、革新的な技術を持ったベンチャー・中小企業の技術紹介およびビジネスマッチングを図ることを目的にしたもの。

 「燃料電池・蓄電池」「太陽光発電」「バイオマス」「風力発電その他未利用エネルギー」の次世代をリードするエネルギー系実力派中小・ベンチャー企業が一堂に会し、独自に開発した新技術をご紹介するほか、開発した技術内容に関する展示や個別商談会を行う。また、企業が1社あたり10分ほどのプレゼンテーションを行う予定で、11社の新技術に関するアピールを実施する。

【東京会場】

会期:2016年1月22日(金)13時00分~18時30分(12時30分開場)
会場:大手町ファーストスクエアカンファレンス(東京都千代田区)
   
東京会場では、関東経済産業局との協業により同局が主催するセミナーを実施する。

【大阪会場】

会期:2016年2月5日(金)13時00分~17時00分(12時30分開場)
会場:大阪府立大学 I-siteなんば(大阪市浪速区)
   
大阪会場では、大阪府との協業により同府が実施する「第1回大阪府新エネルギー分野技術シーズ・ビジネスマッチング会」を同会場で同時開催する。

コメント