“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「生成AIの論点」(喜連川 優編著/青弓社)

2024-06-10 09:42:49 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:生成AIの論点~学問・ビジネスからカルチャーまで~

編著:喜連川 優

発行:青弓社

 ChatGPTに代表される言語系生成AIは、すでに生活や産業、学術などの様々な領域で革新を起こしつつあると同時に、多くの課題ももたらしている。今後、その影響力がますます大きくなることは、疑いようがない。私たちは生成AIにどう向き合うべきだろうか。同書は、そうした問題意識にもとづいて日本学術会議が実施し、記録的な数の参加者を集め大盛況に終わったシンポジウム「生成AIの課題と今後」の書籍化。情報学者や実業家、漫画家、古典籍・法学研究者などの11人のトップランナーが生成AIについてわかりやすく講演した内容に加筆・修正して収録し、シンポジウム後の展開にも言及する。【目次】プロローグ 喜連川 優 第1部 生成AIの原理と課題 第1章 大規模言語モデルを研究する基盤――LLM-jp 黒橋禎夫 第2章 NICTのLLMとその周辺 鳥澤健太郎 第2部 生成AIの利活用 第3章 生成AIの活用と懸念に対する対策 井尻善久 第4章 言語生成AIの弱点――なぜChatGPTは計算が苦手なのか 湊 真一 第5章 画像生成AIとその利活用 相澤清晴 第6章 生成AIとマンガ制作――制作における生成AIのリアル:2023年夏 小沢高広 第7章 画像生成AIを用いたブランドの創出 黒越誠治 第8章 生成AIと日本古典籍 カラーヌワット・タリン 第3部 生成AIと法 第9章 LLMの法的課題 宍戸常寿 第10章 生成AIと著作権 奥邨弘司 第11章 生成AIにおける法的推論への適応限界 佐藤 健
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学の楽園」(日経サイエンス編集部著/日経サイエンス社)

2024-06-10 09:42:00 |    数学



<新刊情報>



書名:数学の楽園~数独からトポロジー、圏論まで~

著者:日経サイエンス編集部

発行:日経サイエンス社(日経サイエンス別冊266)

発売:日経BPマーケティング

 新時代の理系教育や人材育成の手段として力が注がれているSTEM(科学、技術、工学、数学)。特に論理的思考や問題解決能力の向上、数学を学ぶ必然性が高まっている。一方、数学への興味を高め、学ぶ意欲を生み出すには、数学の面白さや奥深さを知るきっかけも必要。数学はどのように役立ち、いかに世界を変えてきたか。数学者たちの関心はどこに向けられているか。「美しい」と言われる数学の魅力とは?多彩な読み物を通して、数学が“楽しい体験”に変わる。数学との新たな出会い。数学の魅力を満載し、数学の面白さをお届けする。
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2024-06-10 09:41:30 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK BS 毎週火曜日 午後9:00〜午後10:00

6月11日(火) 不可能を可能にする挑戦 AI義足

 自ら考え動いてくれる「AI義足」が、足切断者の歩きを劇的に変えようとしている。BCIと呼ばれる、脳に埋め込んだ電極から脳の信号をコンピューターに伝える最新技術は、手足を動かせない四肢まひの人でも、頭で考えるだけでゲームを楽しむことをかなえつつある。目の前の映像を電気信号として視神経に送るバイオニック技術は、失明患者に視覚を取り戻そうとしている。世界各地で熱を帯びる、不可能を可能にする挑戦を追う。

いまからサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

6月12日(水)  人工血液 小松晃之(中央大学 理工学部応用科学科教授)

 次世代医療の切り札、“人工血液”!血液不足を補い、救急医療や手術など様々に活用、医療に革命を起こす可能性を持つ人工酸素運搬体の生みの親に、加藤浩次が直撃トーク。世界最高レベルの献血・輸血システムを誇ると言われる日本。しかしこの20年で30代以下の献血者がほぼ半減。このまま対策を打たなければ、10年後には年間46万人分の献血者が不足する可能性も。そんな血液不足を救う、次世代医療の切り札が“人工血液”だ。血液内で酸素を運ぶ“人工酸素運搬体”の生みの親、中央大学・小松晃之教授に加藤浩次が直撃。人工血液の実用化はいつになる?まさかの活用の可能性とは?超最先端のサイエンストークにワクワクが止まらない。次世代医療の切り札“人工血液”だが、血液の中でも最も重要な、赤血球の「酸素を運ぶ」役割を、人工的に合成した物質で代用することはどうしてもできなかったという。そんな状況を打開すべく中央大学・小松教授が開発したのが、人工酸素運搬体「ヘモアクト」だ。小松先生が思いついた、その超意外な構造とはいったい?さらに、まさかの宇宙で進む研究のワケとは?医療の未来を切り拓く激熱トークに、加藤浩次もテンションMAX。

出演:小松晃之(中央大学 理工学部応用科学科教授)

司会:加藤浩次、須黒清華

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

6月15日(土) ミツバチの一生 〜ウィニフレッドとビーの物語〜

 主人公は2匹のミツバチ。秋生まれの姉、ウィニフレッドと春生まれの妹、ビー。卵や幼虫のお世話、蜜集め、巣でのハチミツづくりなど…妹のビーは姉に教わりながら、一人前の働きバチへと成長していく。しかし、コロニーに新しい女王バチが誕生すると、ビーは古巣に残るか、自分の母である前の女王バチとともに新天地へ旅立つのか、選択を迫られる…!短い一生を懸命に生きるミツバチの姉妹の物語。(ドイツ・カナダ 2020年)

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜  NHKテレビ  毎週土曜日 午後7時30分~8時15分

6月15日(土) 世界最速へ技術者たちの頭脳戦〜スーパーコンピューター「京」〜

 日本の競争力復活を賭けて、スーパーコンピューター「京」の開発に挑んだエンジニアたちの物語。1990年代以降、不況に陥った日本で、産業の要であるスパコン開発は失速した。2006年、その危機を乗り越えるべく、世界最速、1秒間に1京回の計算性能を目指す国家プロジェクトが始動。設計を担当した富士通の切り札となったのは、不器用に生きてきた歴戦の設計者。先人からの技術のバトンをつないだ頭脳戦のドラマ。

MC:有馬嘉男、森 花子

語り:田口 トモロヲ

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

6月16日(日)月面開発前夜 月の正体と秘められた価値を探る(再放送)

 時はまさに月面開発前夜。中国、アメリカ、インド、いま世界の大国が月面開発計画を急進している。なぜ月なのか?そして月が開発されるとしたら、どのような場所で、どのような事が行われるのか? 小型月着陸実証機SLIMや、かぐやのカメラを開発してきた立命館大学の佐伯教授とともに、月とは一体どのような星なのか、その正体と秘められた価値に迫る。

主な取材先:佐伯和人(立命館大学宇宙地球探査研究センター センター長)
      長岡央(立命館大学宇宙地球探査研究センター)
      仲内悠祐(立命館大学宇宙地球探査研究センター)
      小林泰三(立命館大学宇宙地球探査研究センター)
      JAXA
      横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校
      日本モデルロケット協会

サイエンスZERO NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

6月16日(日) 夢の資源!?“海水”研究最前線

 夢の研究が水問題へ挑む。濃度差がある溶液と海水を「膜技術」で飲み水に変えるゼロエミッションの実証実験。世界中で不足する農業用水に、ある植物の「耐塩性」を解明すれば、海上農園も夢じゃない!?なんと海水から「水素エネルギー」を取り出す手がかりは理科の実験でおなじみの二酸化マンガン!?100年後の地球を救うかもしれない、海水をいかす。科学者たちの夢の研究に迫る。

司会:井上咲楽、浅井 理
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