“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「高校数学の美しい物語<新版>」(難波博之著/SBクリエイティブ)

2024-04-04 10:25:37 |    数学



<新刊情報>



書名:高校数学の美しい物語<新版>

著者:難波博之

発行:SBクリエイティブ

 「高校数学の美しい物語」は、月間470万PVを突破した日本有数の数学系ウェブサイトで、その1000を超える記事の中から、特に人気の高い62編を厳選し、本として読みやすいよう加筆・修正。同書は、どこからでも、興味があるところから読み進めることができ、すべての記事が・高校数学の(高校数学までの範囲で理解できて)・美しい(主張または証明がシンプルでおもしろい)・物語(一部の数学マニアの間では語り伝えられているくらい有名な話)となっている。また、人工知能の研究開発に携わっている著者の経験をいかし、巻末付録「高校数学と人工知能の関係」を書き下ろした。では、身近にもディープにも楽しめる、数学の世界へようこそ。【目次】第1章 中学数学で楽しめる美しい定理 第2章 教科書にある公式たちへのちょっと違ったアプローチ 第3章 エレガントな証明、地道な証明、どちらがお好き? 第4章 身近な話題の中に潜む美しい定理や公式 第5章 難解な定理・公式も本質が見えるとおもしろい 巻末付録 高校数学と人工知能の関係
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「確率的シミュレーション」(大久保潤著/森北出版)

2024-03-27 09:32:58 |    数学



<新刊情報>



書名:確率的シミュレーション

著者:大久保潤

発行:森北出版

 細胞内の化学反応、感染症の拡散、為替レートや生態系の変動など、さまざまな分野で実用されている「確率的シミュレーション」の基本を体系的にまとめた待望の入門書。マスター方程式・確率微分方程式などの確率モデルの導出から、モンテカルロ法による計算方法とアルゴリズムの実装例、さらにデータから確率モデルを推定する方法までを平易に解説しており、計算の裏側にある仕組みが直感的に理解できる。また、ひと通り理解した人や数理に関心のある人のために、付録や本文中の補足で詳しい理論にも触れているため、さらに深く学ぶことも可能。これから確率的シミュレーションを使う人のみならず、関連する分野の研究者など、確率的な現象を扱うすべての人におすすめの一冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「事例で学ぶ 実務者のための統計解析」(野口博司著/森北出版)

2024-03-25 09:34:21 |    数学



<新刊情報>



書名:事例で学ぶ 実務者のための統計解析

著者:野口博司

発行:森北出版

 同書は、製造・開発,販売,品質管理などの実務で目にするさまざまな課題に対して・どの検定法が利用できるか・どのような手順で解析するかを事例を用いて説明している。現場の現状把握や改善に役立つ内容として・低い不良率からのさらなる改善効果を扱える「ロジット変換」・測定が難しい特性を扱う「ノンパラメトリック検定」・ある特性に寄与する要因を発見する「実験計画法」 etc.についても丁寧に解説しているので、興味ある事例を参照し、手順に沿って繰り返し実施することで勘所が身に付く。また、意外に知られていない「Excelを使ったデータ分析」も紹介。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「現代数学はじめの一歩 集合と位相」(瀬山士郎著/講談社)

2024-03-22 09:38:37 |    数学



<新刊情報>



書名:現代数学はじめの一歩 集合と位相~数学はいかに「無限」をかぞえたのか~

著者:瀬山士郎

発行:講談社(ブルーバックス)

 現代数学の二本柱「集合と位相」が楽しくわかる。自然数と有理数の「無限の濃度」が同じ!?実数の無限より大きな無限は存在するのか?自然数、有理数、代数的無理数、超越数、そして実数へ。カントール、ヒルベルト、ベルンシュタイン、デデキント……。そうそうたる数学者たちは「数」をどのように考え、「無限」をいかに数えたのか。数えられる無限とは? 実数の無限基数「アレフ」ってなに? 数の近傍ε(イプシロン)の正体は? コンパクトとはなにか?重要なキーワードと楽しい解説をもとに、「現代数学の景色」を一望しよう。【目次】第1章 集合とは何か―パラドックスを超えて 第2章 写像とは何か―重要なポイント 第3章 無限をかぞえる―カントールの活躍 第4章 無限基数の演算―無限をあやつる 第5章 ユークリッド空間―位相のことはじめ 第6章 距離とは何か―距離空間の世界 第7章 位相空間―超抽象的な世界へ
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「統計学の極意」(デイヴィッド・シュピーゲルハルター著/草思社)

2024-03-21 10:18:18 |    数学



<新刊情報>



書名:統計学の極意

著者:デイヴィッド・シュピーゲルハルター

訳者:宮本寿代

発行:草思社

 数式は最小限、面白い実例は満載。機械学習やベイズ統計モデリング、ブートストラップ法など現代的論点を網羅。元英国統計学会会長による統計学入門書最新決定版。【著者】デイヴィッド・シュピーゲルハルター ケンブリッジ大学数理科学センターのウィントンリスク・エビデンスコミュニケーションセンター所長。2014年に医学統計学への貢献によりナイトの称号を授与。英国統計学会会長(2017-2018)を務め、2020年に英国統計局の非常勤理事に就任。邦訳されている著書に『もうダメかも:死ぬ確率の統計学』(共著、みすず書房)がある。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「代数学入門」(永井保成著/森北出版)

2024-03-20 09:46:48 |    数学



<新刊情報>



書名:代数学入門~群・環・体の基礎とガロワ理論~

著者:永井保成

発行:森北出版

 現代数学のあらゆる分野で必要となる、抽象代数学(群論、環論、体論)の基礎を解説した入門書。数多ある代数学の話題から、最初歩の段階で知っておくべき内容を精選。定義や定理の意味を解きほぐした懇切丁寧な解説、豊富な具体例と演習問題で、現代数学必携の知識が確実に身に付く。【同書の特長】①定義や定理の意味を丁寧に解説しているので、納得感を得ながら学ぶことができる②演習問題(計130題)が豊富なので、抽象的でわかりにくい理論が手を動かしながら実感できる③体論の発展事項として、ガロワ理論(ガロア理論)の初歩も概説。④極大イデアルや代数閉包の存在証明における「ツォルンの補題」の使い方も付録で丁寧に解説。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学の世界史」(加藤文元著/KADOKAWA)

2024-03-14 09:38:31 |    数学



<新刊情報>



書名:数学の世界史

著者 加藤文元

発行:KADOKAWA

 数学は征服と同化を繰り返して深化した――知られざる文明史。数学はそれ単体で進化したのではない。各々の文明圏から生じ、征服と同化を繰り返しながら一つの「世界の数学」に収斂していく文化的征服史といえる。歴史の流れの中で数学をとらえ、新しい数学観を見出す。【目次】第一章 序論 第二章 三平方の定理と古代バビロニア数学 第三章 古代エジプト人の割り算 第四章 記数法の歴史 第五章 古代ギリシャ数学1 論証数学の起源 第六章 古代ギリシャ数学2 論理と現実は一致するか? 第七章 ヘレニズム期の数学1 ユークリッド原論 第八章 ヘレニズム期の数学1 アルキメデスの数学と古代ギリシャ科学の終焉 第九章 中世インドと中国の数学 第十章 中世アラビアの代数学 第十一章 近代西洋数学1 十二世紀ルネサンス 第十二章 近代西洋数学2 微分積分学の発見 第十三章 和算と円周率 第十四章 宇宙の幾何学 第十五章 まとめと現代の数学
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「役に立ち、美しい はじめての虚数」(蔵本貴文著/ベレ出版)

2024-02-16 09:43:18 |    数学



<新刊情報>



書名:役に立ち、美しい はじめての虚数

著者:蔵本貴文

発行:ベレ出版

 2乗するとマイナス1になる数「i」を虚数という。プラス×プラスはプラスになり、マイナス×マイナスもプラスになるという事実を私たちは数学の授業で習った。それなのに、2乗してマイナスになるとはどういうことなのか?そんな数、存在するのか?そもそも数が「存在する」ということ自体、考え方にもよるが、1とか2とか3が存在するというのであれば、虚数も存在すると言える。そして、そんな“常識外”の数でありながら、単に数学の世界の中だけでの話でなく、思いっきり現実世界で使われているもの。同書では、半導体エンジニアとして虚数・複素数を実際に“使っている”著者が、それがどのように使われているのかと、その数学的美しさについて、易しく解説していく。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ヤバい統計」(ジョージナ・スタージ著/集英社)

2024-02-14 09:35:02 |    数学



<新刊情報>



書名:ヤバい統計~政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか~

著者:ジョージナ・スタージ

訳者:尼丁 千津子

発行:集英社

 私たちは政府統計を信頼しきっているが、その調査の過程やデータが生み出されるまでの裏側を覗けば、あまりにも人間臭いドタバタ劇が繰り広げられていて驚くはずだ。同書は、英国国家統計局にも関わり、政府統計の世界を知りつくす著者が、ユーモア溢れる筆致でその舞台裏を紹介した一冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学の苦手が好きに変わるとき」(芳沢光雄著/筑摩書房)

2024-02-09 09:35:25 |    数学



<新刊情報>



書名:数学の苦手が好きに変わるとき

著者:芳沢光雄

発行:筑摩書房(ちくまプリマー新書)

 数学が苦手な人は多いけれど、本当は誰にでも、「楽しい!」と思える瞬間があるはず。全国で3万人に授業をしてきたプロが贈る、数学の面白さに気づく1冊。【著者】芳沢 光雄:1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授、桜美林大学リベラルアーツ学群教授などを歴任し、現在は桜美林大学名誉教授。理学博士。国家公務員採用I種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事も歴任。著書に『新体系・大学数学入門の教科書』『新体系・高校数学の教科書』『新体系・中学数学の教科書』(各上下)(講談社ブルーバックス)『中学生から大人まで楽しめる 算数・数学間違い探し』(講談社+α新書)『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(東洋経済新報社)など多数。
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