<新刊情報>
書名:日本の国家戦略「水素エネルギー」で飛躍するビジネス
著者:西脇文男
発行:東洋経済新報社
政府ロードマップで五輪年から急成長を見込む「水素エネルギー」市場の動向を先取りして紹介。関連157社の「企業動向一覧」付き。
<新刊情報>
書名:日本の国家戦略「水素エネルギー」で飛躍するビジネス
著者:西脇文男
発行:東洋経済新報社
政府ロードマップで五輪年から急成長を見込む「水素エネルギー」市場の動向を先取りして紹介。関連157社の「企業動向一覧」付き。
横浜ゴムは、理化学研究所(理研)、日本ゼオンとの共同研究により、バイオマス(生物資源)から効率的にイソプレンを生成できる世界初の新技術を開発した。
イソプレンは自動車タイヤなどの原料として使われる合成ゴム(ポリイソプレンゴム)の原料として使用される。現在、イソプレンはナフサ熱分解の副生成物として工業的に生産されているが、イソプレン生成技術を確立することにより、石油への依存度が低減でき、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素削減に貢献できる。
横浜ゴムと理研、日本ゼオンは2013年から共同研究を進め、2015年に「in silico代謝設計技術」を用いてコンピューター内でイソプレンの新規合成法を発見した。
新技術はこれを進化させたもので、世界初となる新しい人工経路の構築と高活性酵素の作成により、優れたイソプレン生成能を持つ細胞を創製。この細胞内(in vivo)で出発原料であるバイオマス(糖)からイソプレン生成までを一貫して行うことに成功した。
さらに生成したイソプレンを重合してポリイソプレンゴムの合成を実現した。研究にあたっては理研・環境資源科学研究センター(CSRS)が保有する細胞設計技術、植物科学技術を活用。
内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究プログラム「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」の一環として、国際電気通信基礎技術研究所(ATR) のグループは、人が両腕を使いつつ、並行して脳でロボットアームを操作する手法を世界で初めて実現した。
思うだけで機器を操作できるブレイン・マシン・インターフェース(BMI)には多くの期待が寄せられている。しかし、現状の技術では性能が極めて限定的で、また使用者が身体を静止して強く集中することが必要なため、用途が障がい者用などに限られ、技術の汎用化が課題となっていた。
同研究では、人が両腕を使いつつ、BMIを介して脳でロボットアームを操作する実験を行い、高い成功率で操作が可能であることを実証した。
これは、BMI技術の用途拡大に向けた第一歩と考えられる。また同技術は、人のマルチタスク能力など認知能力の解明と向上にも役立つと考えられ、研究の進展が期待される。
今回の実験では1種類の操作意図(ペットボトルをつかむ)しか扱わなかったが、今後の研究の進展により、さまざまな意図を区別して制御できる可能性がある。またアンドロイドの腕を動かす練習をすることで、アンドロイドに限らず、多様な機器を制御できる可能性がある。将来、自分の身体動作と同時に、さまざまな機器を自由に操作できるインターフェースを実現できれば、これまで人間には不可能と思われていた動作も実現できる可能性がある。
また、今回の実験では、うまく操作できる人と、できない人とが明確に分かれることが分かった。これは注意をうまく分散する能力、マルチタスク能力に関わっていると考えらるが、アンドロイドの腕をBMIで動かす訓練をすることで、人のマルチタスク能力を全般的に向上できる可能性が考えられる。
<新刊情報>
書名:アンケート分析入門~Excelによる集計・評価・分析~
著者:菅 民郎
発行元:オーム社
調査票づくりから結果の集計・分析まで、アンケート調査の実務に必要な知識をギュッと詰め込んだ1冊。とくに難しいと思われがちな分析方法は、統計の知識を解説するだけでなく、どの分析手法がどんなアンケート調査に適しているのか事例を交えて丁寧に解説。「現場で使える」アンケート分析の入門書。
<新刊情報>
書名:「超」独学法~AI時代の新しい働き方へ~
著者:野口悠紀雄
発行:KADOKAWA(角川新書)
AI時代の新しい働き方を実現するためにもっとも重要なスキルが、「超」独学法である。経済学、英語、ファイナンス理論、仮想通貨、人工知能など、どんなジャンルも独学できた最先端かつ最強の勉強メソッドを初公開。「学び直し」がとんでもなく「面白く」なる。
<テレビ番組情報>
NHK-BSプレミアム コズミックフロント☆NEXT 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分
8月2日(木) 人類絶滅寸前!超巨大噴火
「シリーズ地球謎の大量絶滅史」今回は、今から7万4000年前に人類を絶滅の危機に追い込んだ巨大火山の姿に迫る。東南アジアのインドネシアにあるトバ火山は、大量に噴き出した火山性物質によって、激しい寒冷化を起こし、長期にわたって地球全体を寒冷化させていった。それにより当時地球上に10万人いた人類は1万人にまで減少したという。生き延びた人類は、この危機をどのようにして乗り越え進化していったのか!?
BS朝日 WILD NATURE 地球大紀行 毎週金曜日午後9時~9時54分
8月3日(金) エジプト大発掘 王妃ネフェルティティの胸像をめぐる謎
1912年にアマルナの遺跡で、ドイツ人考古学者のルードビヒ・ボルヒャルトによって発見されたネフェルティティ王妃の胸像。この像は3400年前に作られたものとは思えないほど鮮やかで、世界でも最も美しい肖像彫刻の一つに数えられている。ネフェルティティ王妃の夫、アクエンアテンは宗教改革を実行しアマルナに遷都、しかし、改革が失敗に終わると砂漠に作られたアマルナは放棄されてしまった。このような忌むべき経緯にもかかわらず、破壊を免れたネフェルティティの胸像に一つの疑惑が持ち上がった。「この胸像は後の時代に作られた偽物ではないのか?」。考古学者はこの胸像を作る過程に矛盾がないか? 歴史学者は発見当時の映像で検証し、科学者は使用された顔料などの科学鑑定でこの胸像の真贋に迫る。
NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
8月4日(土) ハリネズミホテルへようこそ
プールから虫食べ放題のビュッフェまで。ハリネズミたちの楽園「ハリネズミホテル」。意外に足が速く、泳ぎも得意なハリネズミは、犬顔負けの嗅覚で芋虫を見つけ出しては一晩に100匹も食べる。同時期に生まれた兄弟でも父親が違ったり、赤ちゃんはなぜか母親と自分の針を順番になめたり。交通事故で多くのハリネズミが命を落とす中、保護活動を続ける人たちと共に愛らしいハリネズミの4か月を見つめる。(2015年イギリス)
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)
8月5日(日) 盆-SCIENCE- 科学が紐解く盆栽の技
いまアジアからヨーロッパまで世界中から注目されている日本の伝統芸術である“盆栽"。 しかし私達は自国の文化を象徴する“盆栽"のことを本当に知っているのだろうか? 盆栽がもつ歴史や植物の特性を利用した育て方など、盆栽の魅力を引き立たせている秘訣を科学的視点から探ることで、それまで知られていないかった植物のメカニズムを紐解いていく。
主な取材先:田口文哉(さいたま市大宮盆栽美術館)
黒須輝夫(松雪園)
朝比奈雅志(帝京大学)
綿引雅昭(北海道大学)
野田口理孝(名古屋大学)
日本盆栽協会
星人空中盆栽園
NHKテレビ Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
8月5日(日) カガクの“カ”#6 超臨界地熱発電・内視鏡AI
近く臨床試験がはじまると見られている「内視鏡AI」。医師の画像診断を助け、胃がんの早期発見につながると期待されている。驚きの発見率を可能にした開発の裏側をリポート。日本の地下深くに大量に眠ると考えられる「超臨界水」。液体でもなく、気体でもないが高エネルギーを蓄えた不思議な存在である。発電に使うには、今後どんな技術の開発が必要なのか、最新の研究を元にスタジオで議論する。
リポーター:井上咲楽、黒ラブ教授
解説:NHK解説委員…土屋敏之
司会:小島瑠璃子、森田洋平
<新刊情報>
書名:はじめての論理回路
著者:飯田全広
発行:近代科学社
電子・情報系では必須といわれる論理回路をわかりやすく解説。1章には高校からの橋渡し的な内容を入れ、つまずかないように工夫。また、「論理」がどのように論理回路につながるかも解説する。後半では、現場で使われているHDLも解説し、初歩的な論理回路が組めるようにする。論理回路を初めて学ぶ読者には、まさに最良の入門書。
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書名:古生物学者、妖怪を掘る~鵺の正体、鬼の真実~
著者:荻野慎諧
発行:NHK出版(NHK出版新書)
鬼、鵺、河童、一つ目入道……。誰もがよく知るあの妖怪は、じつは実在した生き物だった!? 遺された古文献を、古生物学の視点から“科学書”として読み解いてみると、サイエンスが輸入される以前の日本の科学の姿がほの見えるだけでなく、古来「怪異」とされてきたものたちの、まったく新しい顔があらわれる。科学の徒が本気で挑む、スリリングな知的遊戯。
理化学研究所(理研)と国立がん研究センターの共同研究チームは、少数の正解データにより構築された人工知能(AI)による、早期胃がんの高精度な自動検出法を確立した。
同研究成果は、検診における胃がんの見逃しを減らすことで、早期発見、早期治療につながると期待できる。
今回、共同研究チームは機械学習の方法の一つ、ディープラーニングを使って、内視鏡画像から早期胃がんを自動検出する方法を考えた。
ディープラーニングを画像中の物体検出へ応用する場合、一般には数十~数百万枚の正解画像が学習用データとして必要だが、早期胃がんの場合、良質の正解画像を大量に収集することは困難。
そこで、少数の正解画像から小領域をランダムに切り出し、さらにデータ拡張技術を利用して画像を約36万枚まで増やした。その画像をコンピュータに学習させた結果、陽性的中率(コンピュータが「がん」と判断した画像中、実際に「がん」であった割合)は93.4%、陰性的中率(コンピュータが「正常」と判断した画像中、実際に「正常」であった割合)は83.6%であった。
さらに、早期胃がんの有無に加えて、その領域まで高精度で自動検出することに成功した。
同研究で畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の学習用データとして使用した約200枚の画像のうち、医師ががん領域を示した画像はわずか100枚であった。にもかかわらず、コンピュータは平均して約90%という高い確率で「がん」または「正常」を判断できた。この結果は、内視鏡専門医の判断に迫るもの。
一般的に、機械学習の正解率は学習データの質と量によって決まるため、より多くの良質な情報を学習に利用すれば、さらなる正解率の向上が期待できる。
<新刊情報>
書名:レポート・論文の書き方入門 第4版
著者:河野哲也
発行:慶応大学出版会
累計発行部数20万部を超える同社最大のベスト&ロングセラーを、2002年の第3版刊行以来、約15年ぶりに改訂。「テキスト批評という練習法」の解説を充実させ、注の形式に関する説明を整理・更新、参考文献とその解題も一新したほか、著者の講義経験に基づき記述内容もアップデートした。