<新刊情報>
書名:「自動運転」革命~ロボットカーは実現できるか?~
著者:小木津 武樹
発行:日本評論社
200年ぶりの交通革命をもたらす「自動運転」とはどのようなものか? 気鋭の研究者が将来のビジョンとともに「自動運転の現在」を示す。
<新刊情報>
書名:「自動運転」革命~ロボットカーは実現できるか?~
著者:小木津 武樹
発行:日本評論社
200年ぶりの交通革命をもたらす「自動運転」とはどのようなものか? 気鋭の研究者が将来のビジョンとともに「自動運転の現在」を示す。
大阪府立大学と群馬大学は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発・特別重点技術領域「次世代蓄電池」(ALCA-SPRING)の一環として、近年、全固体電池への応用が期待されている固体電解質材料、ガラスおよびガラスセラミックスにおける非結晶状態の直接観察に初めて成功した。
同研究では、硫化物系Li2S-P2S5無機固体電解質に着目し、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、ガラス、およびガラスセラミックスの微細構造の直接観察を試みた。
さらに、全固体電池における熱的安定性評価に向けた研究の一環として、加熱その場観察によりガラスの結晶化挙動の特徴も明らかにした。
今後は硫化物型全固体電池の実現に向けて、充放電サイクルに伴う電極複合体での構造変化や電極-電解質固体界面付近の微細構造の評価が大きな課題となる。今回確立した暗視野法・高分解TEM法による観察手法は、電極複合体に対しても有効であると考えている。さらに、同研究では加熱によるその場TEM観察でガラスの結晶化挙動が明らかになったので、今後、電極複合体の熱安定性評価にもつながることが期待できる。
<新刊情報>
書名:次世代電池2018
編者:日経エレクトロニクス
発行:日経BP社
同書は2013年後半以降の過去4年間の高性能2次電池の開発動向をまとめたもの。Liイオン電池を中心とした次世代電池技術の直近の進歩、とりわけ今注目されている「全固体電池」の研究動向を詳しく理解することができる。
<新刊情報>
書名:地球外生命は存在する!~宇宙と生命誕生の謎~
著者:縣 秀彦
発行:幻冬舎(幻冬舎新書)
「人類が21世紀中に、地球以外の星で生命を見つける可能性は50%以上」と言う著者。というのも、地球外生命が存在する可能性が高い、地球とよく似た環境の系外惑星(太陽ではない恒星を周回する惑星)が、最近になって次々と発見されているからだ。生命誕生の謎から系外惑星探査の最新動向まで、わかりやすくドラマチックに解説。
大陽日酸、日新製鋼、大阪大学の研究グループは、水素エネルギー社会実現に向けた工業炉のアンモニア直接利用技術について共同研究を実施しており、大陽日酸 山梨研究所に設置した燃焼加熱実験炉において検討を重ねた結果、連続溶融亜鉛めっき鋼板製造工程における連続焼鈍炉の前処理として、アンモニアの燃焼エネルギーを有効利用できる「アンモニア混焼衝突噴流式脱脂炉」のバーナ開発に成功し、最適加熱条件を確立した。
これにより、産業分野でのエネルギー消費量のおよそ25%を占める各種工業炉分野に対してアンモニア燃焼を適用させ、CO2の排出量を大幅に削減することが可能な技術の実証評価に目途をつけ、社会実装に向けて一歩前進した。
今後は、日新製鋼堺製造所の溶融亜鉛めっき鋼板製造ラインに実証設備を設置し、一気通貫でのプロセス評価・品質評価を行い、商業生産ラインでの実機設備の導入効果の見極めを完了し、アンモニア燃焼技術の工業炉分野への社会実装を目指す。
理化学研究所(理研)、東北大学、立教大学の共同研究グループは、不安定原子核を見るための新しい電子散乱実験装置(新型電子顕微鏡)を完成させ、同位体分離器から取り出された微量のキセノン-132(132Xe:陽子数54、中性子数78)原子核の電子散乱実験を行い、陽子分布を決めることに成功した。
共同研究グループは世界に先駆けてスクリット法(SCRIT法:Self-Confining RI Ion Target)という新しい手法を開発した。SCRIT法は、標的イオンを細い電子ビームの通り道にトラップして集中させることで、自動的に電子散乱現象を引き起こさせる方法。
この仕組みを電子蓄積リングの中に作り込むことによって、わずか10の8乗個(1億個)の標的核数で電子散乱実験を可能にする。
共同研究グループは、このSCRIT装置を装備した不安定核電子散乱実験施設を理研の仁科加速器研究センターに、2009年から約6年をかけて完成させた。
今回この施設を使って、同位体分離器ERISから取り出されてきた約10の8乗個の132Xe原子核をSCRIT装置に流し込むことによって、132Xe原子核から散乱される電子を観測し、散乱の角度分布から132Xe原子核の陽子分布を決めることに成功したもの。
同研究により、不安定核の電子散乱研究という新しい研究領域の扉が開かれた。今後、不安定な原子核の陽子分布の測定が進み、同施設が原子核構造を包括的に理解する新しい原子核モデルを構築する拠点となることが期待される。
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書名:手の百科事典
編者:バイオメカニズム学会
発行:朝倉書店
人間の動きや機能の中で最も複雑である「手」を対象として、構造編、機能編、動物編、人工の手編、生活編に分け、関連する項目を読み切り形式で網羅的に解説した。工学、医学、福祉、看護、スポーツなど、バイオメカニズム関連の専門家だけでなく、さまざまな分野の研究者、企業、技術者の方々が「手」について調べることができる内容となっている。
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書名:暮らしのなかのニセ科学
著者:左巻健男
発行:平凡社(平凡社新書)
多くの人が持っている「健康になりたい」「病気を治したい」「きれいになりたい」といった当たり前の願望。そんな思いを利用してつけ入ってくるのがニセ科学。一世を風靡したマイナスイオンから、今話題の水素水、デトックス、血液サラサラ、各種サプリメント、がん放置療法、さらに実はあれにも科学的根拠がなかったのか! と驚くものまで、ニセ科学批判の第一人者が一刀両断。
東レは、イタリアのAVIO SpA(本社所在地:ローマ)と、同社が打上げロケット用途に使用する炭素繊維トレカについて、最長2027年まで(オプション含む)供給する長期契約を締結した。
アヴィオ社はイタリアの航空宇宙関連企業で、アリアンスペース社が打上げ・運用する小型ヴェガロケット及び大型アリアン5ロケットの主要部品の製造を担当している。
東レは、現在フランスの現地子会社Toray Carbon Fibers Europe S.A.を通じて、アヴィオ社に高強度炭素繊維を供給しているが、今回の長期供給契約に基づき、新たに同社が開発に参画するアリアン6ロケットやヴェガCロケット等の次世代ロケットのモーターケース向けにも炭素繊維の供給を拡大する。
内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ研究開発課題「災害対応建設ロボットの開発」において、大阪大学大学院工学研究科吉灘 裕特任教授、東京工業大学工学院鈴森 康一教授らは、2重旋回機構を用いた複腕の災害対応重作業ロボット(建設ロボット)を開発した。
同ロボットは2本の腕を持っている。複数の腕を持つ重機械は、これまでにもいくつかの開発事例があるが、同ロボットで採用した2重旋回・複腕機構は、従来の複腕重機の課題を解決し、また複腕の活用範囲を大幅に拡張することができる。
以下の機構・機能を備えている。
(1)重作業を器用に行え、急傾斜地・段差の移動に性能を発揮できる2重旋回・複腕機構(2)建設ロボット用多指ハンド(3)遠隔操作高度化のための要素技術。
現在、プロトタイプを用いてフィールドでの実験を開始しており、また同研究開発で開発を進めている主な要素技術をロボットに搭載して、開発コンセプトに描いた建設ロボットの実現を目指している。