“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「最強脳のつくり方大全」(ジェームズ・グッドウィン著/文芸春秋)

2024-05-16 09:34:31 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:最強脳のつくり方大全~世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた~

著者:ジェームズ・グッドウィン

訳者:森嶋マリ

発行:文芸春秋

 あなたの脳をスーパーチャージする方法。日々の「習慣」を変えれば、「脳力」は伸ばせる。「自分史上最高の脳」になるための最新メソッドを「大全」にまとめた決定版。「運動」「食事」「睡眠」「腸」「栄養」「性欲」「知力」「孤独」「幸福」...。科学によって証明された「脳にとっていいこと」を、この一冊ですべて網羅。大人になってからの知力の「4分の3」は、環境や生活習慣で決まる。仕事のパフォーマンスを最大化するには? 認知症の予防に大事なことは?「習慣」を変えれば「脳」も変わる。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Microsoft Copilot for Microsoft 365活用大全」(アクセンチュア データ&AIグループ著/日経BP)

2024-05-16 09:33:55 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:Microsoft Copilot for Microsoft 365活用大全

著者:アクセンチュア データ&AIグループ

発行:日経BP

 生成AI時代を生き抜くためのMicrosoft Copilot for Microsoft 365の100のテクニック。2022年11月にOpenAIによりChatGPTが公開されて以来、生成AIはビジネスシーンにおいても加速度的に普及を続けている。アクセンチュアの調査によれば、LLMにより、総労働時間の約24%の作業が大幅に自動化され、約21%の作業が大幅に高度化されると見込まれている。そして、2023年11月、生成AIをビジネス用のアプリケーション群に組み込んだMicrosoft Copilot for Microsoft 365が満を持して一般提供開始となった。好むと好まざるとに関わらず、今後ホワイトカラーのデスクワークは様変わりしていき、生成AIツールを使いこなす人とそうでない人との間には差が開いていく可能性がある。同書は、AIのプロフェッショナルであるアクセンチュア データ&AIグループを著者に迎え、彼らが実践しているMicrosoft Copilot for Microsoft 365の使いこなしテクニックを100個、解説した書籍。Teams、Outlook、PowerPoint、Word、Excel、OneNote、Whiteboard、Power Automateといった主要なアプリケーションのそれぞれについて、網羅的にテクニックを取り上げており、幅広い業務でMicrosoft Copilot for Microsoft 365を活用するための知識が得られる。
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●科学技術ニュース●NICTなど、既存の光ファイバ伝送で、伝送容量と周波数帯域の世界記録を達成

2024-05-16 09:33:23 |    通信工学
 情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)フォトニックネットワーク研究室を中心とした国際共同研究グループは、光ファイバ伝送で世界最大の37.6テラヘルツの周波数帯域を活用し、毎秒378.9テラビットの伝送実験に成功し、既存光ファイバの伝送容量の世界記録を達成した。

 今回は、商用の長距離光ファイバ伝送システムで利用されている波長帯(C帯、L帯)に加え、今後の利用が期待される波長帯(O帯、E帯、S帯、U帯)を活用したマルチバンド波長多重技術により、大容量化を図った。

 さらに、各波長帯に最適な光増幅方式を活用して全波長帯に対応した光ファイバ伝送システムを開発し、大容量伝送実験に成功した。

 今回の技術は、通信需要が高まる将来において、光通信インフラの通信容量拡大に大きく貢献することが期待される。

 これまでNICTは、商用の長距離光ファイバ伝送システムで利用されている波長帯(C帯、L帯)に加え、一般的に商用化されていないS帯、E帯を利用可能にした光ファイバ伝送システムを開発し、大容量伝送を実証してきた。

 更なる大容量化を実現するためには、新たにO帯、U帯を利用して波長帯を拡大する必要があるが、これら全ての波長帯に対応した光ファイバ伝送システムは実現されていなかった。

 NICTは、O帯、E帯、S帯、C帯、L帯、U帯を合わせて世界最大の37.6テラヘルツの周波数帯域幅、1,505の波長数を使用可能にしたマルチバンド波長多重技術をベースとした光ファイバ伝送システムの設計・構築を行った。

 伝送システムは、光ファイバ、光増幅器、送受信器、光スペクトル整形器、合波器/分波器などから成る。

 国際共同研究グループが製作したO帯向けビスマス添加ファイバ光増幅器やU帯ラマン増幅器、O帯・U帯用の光スペクトル整形器など、各波長帯に対応した光ファイバ増幅器・光スペクトル整形器を駆使し、光ファイバの波長特性に合わせて全波長帯の光信号強度を最適設計し、毎秒378.9テラビットの波長多重信号の50 km伝送を達成した。

 信号の変調には、情報量が多い偏波多重QAM方式を使用し、16QAMをO帯、64QAMをE帯、U帯、256QAMをS帯、C帯、L帯に使用した。

 過去の成果(2023年10月)と比較して、伝送容量25%、周波数帯域幅35%の増加を達成し、それぞれ既存の光ファイバ伝送における世界記録を更新した。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術ニュース●NECなど、顔認証で搭乗手続きができる「Face Express」の利用登録を旅客のスマホで行う実証実験を成田空港で実施

2024-05-16 09:32:38 |    情報工学
 全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、成田国際空港(NAA)とNECは、顔認証技術を活用した搭乗手続き「Face Express」の利用にあたり、現状空港内の端末でしか行えない個人情報の登録を、オンラインチェックインとともに旅客自身のスマートフォンで、どこでも実施できるモバイルアプリの実証実験を2024年3月25日から28日まで成田空港で実施した。

 その結果、同モバイルアプリは空港内での利便性と「Face Express」の利用率向上に寄与し、より快適でスムーズな搭乗手続きが実現できることを確認した。

 また、「Face Express」の利用により、空港での手続きにおける所要時間を大幅に短縮できることも確認できた。

 2021年から成田空港で導入している「Face Express」は、NECの世界No.1の認証精度を有する顔認証技術を活用していまる。

 チェックインなど空港での最初の手続きの際にパスポート・搭乗券・顔写真情報を登録すると、従来必要であった搭乗券やパスポートを提示することなくその後の搭乗手続き(手荷物預け、保安検査場入場、搭乗ゲート通過)に進むことができる。

 同モバイルアプリは、ANAとJALのモバイルアプリと連携することで、オンラインチェックインからFace Express の個人情報登録までをワンストップで実現する。

 また、これまで空港内の端末操作が必要であった個人情報の登録を任意のタイミング・場所で可能にすることで、空港でのスムーズな手続きを実現し、チェックインなどの所要時間の短縮や空港スタッフの業務負担軽減に貢献する。

 登録した個人情報は、モバイルアプリで本人が管理し、何度でも繰り返し利用することができるため、次回以降の搭乗るの際にも手続きが簡略化される。

 実験後のアンケートでは、参加者の98%が「本モバイルアプリは有用であり、利用したい」と回答し、同モバイルアプリの活用が、空港内の利便性や「Face Express」の利用率向上へ寄与することを確認した。

 また、従来の「Face Express」を使用しない場合の手続きと比較すると、自動チェックイン機操作(手荷物タグの発行)では従来の所要時間が半減、手荷物預けでは搭乗券とパスポートを取り出し、かざす手順が不要となり、従来の約2/3の所要時間へと大幅な短縮を確認した。

 一方で、同モバイルアプリについて旅客の目線に立った細やかなユーザーインターフェースの改善や、同モバイルアプリへの誘導方法の検討などの課題が見えた。

 近年の旅行需要増や三国間流動の増加などにより航空旅客が増え続けていることを背景に、空港における手続きの効率化および旅客の利便性向上の実現に向け、オンラインでの搭乗手続きのニーズが高まっており、航空業界全体でもデジタル化が求められている。

 今回の実証実験の結果を踏まえて同モバイルアプリの実用化に向けた改善や検討を進めるとともに、「Face Express」のさらなる利用拡大を図る。<NEC>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「危機を乗り越える力」(浅木泰昭著/集英社インターナショナル)

2024-05-15 09:54:21 |    輸送機器工学



<新刊情報>



書名:危機を乗り越える力~ホンダF1を世界一に導いた技術者のどん底からの挑戦~

著者:浅木泰昭

発行:集英社インターナショナル

 F1最強パワーユニットと軽自動車「N-BOX」を生んだ稀代のエンジニアによる唯一無二のリーダー論。ホンダに30年ぶりのF1タイトルをもたらしたパワーユニット開発の陣頭指揮を執り、9年連続で軽自動車販売トップを独走するN-BOXの生みの親でもある元ホンダ技術者が、プロジェクト成功の真の舞台裏を明かす。第2期F1時代の奮闘エピソード、ホンダ創業者・本田宗一郎さんとの思い出、初代オデッセイ、N-BOXの開発秘話、どん底からのF1プロジェクト立て直し、F1復帰に向けた「蜘蛛の糸作戦」の全貌、アストンマーティン・ホンダの勝算など。芸能界随一のF1ファン、堂本光一氏とのスペシャル対談も収録。【著者】浅木泰昭 1958年生まれ、広島県出身。1981年、本田技術研究所に入社。第2期ホンダF1でエンジン開発を担当。その後、初代オデッセイ、アコードなどのエンジン開発に携わり、2008年から開発責任者として軽自動車のN-BOXを送り出す。N-BOXは、軽4輪車の新車販売台数で9年連続の首位獲得(2023年末時点)。2017年から第4期ホンダF1に復帰し、2021年までパワーユニット開発の陣頭指揮を執る。第4期活動の最終年となった2021年シーズン、ホンダは30年ぶりのタイトルを獲得する。2023年春、ホンダを定年退職。
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