はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

親子の絆

2006-08-25 13:32:27 | はがき随筆
 市立病院でのこと。帝王切開で女の子の孫が900㌘でうまれ、一時700㌘に。医師、看護士の懸命の治療の甲斐あって、やっと集中治療室から出ることが出来た。
 娘も必死。毎日1時間かけて母乳を運ぶ。その結果、目も脳も正常。そして3カ月の親子入院。泣き叫ぶこどもに、自分も涙を流しながらのリハビリ。その親子の姿を見るにつけ、涙することも度々だった。
 親子の絆か。今、川崎の高校1年生に推薦入学した。負けん気の強さは誰からのものか。2年ぶりに帰って来る。楽しみに待っている老夫婦だ。
   薩摩川内市 新開 譲(80) 2006/8/25 掲載
※ 写真は本文と関係ありません