はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

哀悼

2006-08-16 16:40:05 | はがき随筆
 8月15日は、太平洋戦争の終戦日である。当時私は小学5年生だったので、戦時中のことはかなり覚えている。なかでも心に強く残っていることは、敵艦に体当たり攻撃を敢行した特攻機のことである。特攻基地としては知覧だけでなく、県内には数カ所あった。私の郷里の万世にも、急いで飛行場が造られ、わずか4カ月余りの間に201機が飛び立った。その跡には特攻平和記念館が建てられ、隊員の方々の遺品や遺書、遺影などが展示されている。私は国のために、若い命をささげられたこれらの方々に、心から哀悼の意を表したい。
   南さつま市 川久保隼人(71) 2006/8/16 掲載