甥は海釣りに熱中して20年になる。小舟を買い、風や雨以外の休日には欠かさず竜ヶ水の釣り場に行くという。早や15年になるが、静かに釣りを楽しんでいると急に突風が発生して、凪の錦江湾が一気に荒海に変わり、転覆しないように必死になっていると、いつしか船ごと牛根まで流され九死に一生を得たこともあると言う。甥は今も釣りを続けている。前回の差し入れで妻が調理に腕をふるってアラカブをまな板にのせると50㌢も跳び上がり、その新鮮さに驚いたと甥に説明すると、それからは自宅で調理して届けてくれる。鯛の刺身の味は忘れられない。
姶良町 谷山 潔(80) 2006/8/8 掲載
姶良町 谷山 潔(80) 2006/8/8 掲載