kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

歴史は繰り返さなかった?

2020-05-28 15:32:58 | 日記
本当に驚かせる相場です。日経平均は2万1000円回復から上昇に弾みが
ついてしまったようです。5月相場最終日の29日には一時的でも2万2000円
回復もあり得るんじゃないかというくらい勢いを感じます。

買戻しだけでなく海外投資家の現物買いも流入しているのではないかと
思えるくらいです。先週まで信用買いをしていた投資家は利益確定売り
を出しているでしょう。今や日本株の最大の買い手である日銀は18日以
降買っていません。

例年に比べて激減した企業の自社株買いはSBG以外の買いは限定的でし
ょう。国内勢を見渡しても順張りで買いを入れる投資家は殆ど見当たり
ません。残るは海外投資家の買いです。それも売り方の買戻しだけでは
この大幅高を説明できるでしょうか。

売り越しを続けていた海外の長期投資家も株式のポジションを大きく低
下させた状況で世界的な株高で流石に株式の割合を高めているのでしょ
うか。よく証券会社の株式部長が使うセリフの「持たざるリスク」って
やつです。

まあもっともこのペースの上昇がいつまでも続く訳でもなく経済再開と
いう魔法の言葉もいずれ色あせる時が来ます。経済再開しても景気がV字
回復すると信じている人は現時点ではほとんどいないでしょう。

いくら株式市場が半年先から1年先を先取りするとしても期待通り回復し
ているか現時点では不明です。値動きの良さが目先筋の買いを集め静観を
決め込んでいた投資家の一部が買い始めたというところでしょうか。

リーマンショック時と同じくらいの大幅な下落でしたが、その後の戻りは
遥かに今回の方が上回っています。危機の内容が違うとはいえもしプロブ
ラム売買がリーマンショック時と同じコースを辿ることを前提に売買して
いれば目論見は外れたことになります。本当に不景気の株高が来るのでし
ょうか。
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結局「相場は相場に聞け」

2020-05-28 04:50:23 | 日記
全国での緊急事態宣言解除で東京市場は2万1000円の節目を抜けて
きました。宣言解除で経済活動が正常化の一歩を歩み出したのは良
いニュースですが、外食や空運企業などは当面は感染症対策で国民
の生活スタイルへの変化などもあり本格回復には遠いところです。

外食大手のすかいらーくは新常態で深夜の来店客の減少は続くと判
断し7月から11時以降の営業は取りやめると発表しました。ファミ
レスだけでなく居酒屋業態も現状では営業を再開しても客足の大幅
な回復は期待できません。

日本が終息に向かうとしても冬にかけての第2波の懸念もあります。
ワクチンが実用化され多くの人達が接種を受けられる状況にならな
ければ本格的に訪日客を受け入れられる体制にはなりません。日経
平均が3営業日で1000円ちょっと上昇しました。上昇を主導したの
はコロナでダメージを受ける業種でした。

「解除相場」をけん引したのは売りポジションを買い戻す短期マネ
ーだと囁かれています。世界的なコロナの蔓延で経済の疲弊は激し
く当面は日経平均が2万1000円を超えて上昇する可能性は低く早晩
2番底が来るとの予想でしたが、相場が予想外の強さで買戻しを余
儀なくされたのでしょうか。

買戻し主導の相場のまま終われば相場は短命です。長期投資家を中
心にした実需が追随して買ってくるかが今後の相場を左右します。
しかし2万1500円どころの節を抜けてさらに一段高するかどうかは
見方が分かれています。連休明けの米国市場でも値上がり上位には
金融、空運、旅行・レジャー株が派手に値を飛ばしました。

底流にはワクチン開発が進むという期待があるようです。幸運にも
年末から年明けにかけて実用化されることになれば株価は業績回復
を先取りする形で売り叩かれた銘柄の一段の戻りも期待できるでし
ょう。しかし期待が先走り過ぎると反動も大きくなります。

今回のミニ反発で売り方が買戻しを進めれば相場環境次第では再び
売り攻勢もあり得ます。相手は人ではなく機械ですから今回の買戻
しで損失が出ても不安に駆られたり臆病になることはありません。
淡々とヘッドラインに反応してプログラム通り再び売りが出てくる
でしょう。

きっとリーマンショック時にはこれ程システム売買が普及しておら
ずあの時は違った相場になるのかもしれません。歴史は繰り返すこ
ともあり全く違う面を出してくることもあるようです。相場が一旦
底入れした後一定のレンジ内でのもみ合いがしばらく続きそうとい
うのがメインシナリオでしたが、実際の動きは少し違ってきている
ようです。

その根拠は日経平均が高値から3割近く下落したリーマンショック時
とほぼ同じ下落率でした。しかし一番の違いは中央銀行の対応の速さ
と財政支出な迅速な手当です。リーマンの教訓がもたらした結果です。
結局、固定観念は捨て「相場は相場に聞け」ということでしょうか。
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