kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

高PER銘柄を空売りするな

2020-05-27 04:36:35 | 日記
26日、日経平均は500円を越える大幅上昇で2万1200円台に乗せてき
ました。自粛解除が先週の大阪などに続いて東京都などの5都道県で
も解除になり5月末までという当初よりも前倒しになったことで経済
活動が正常化に向かうということが好感されたようです。

少し前は自粛解除で感染の再拡大が懸念され株価の頭を押さえていま
したが、経済活動再開を前向きに捉えるようになり風向きは少し変わ
ってきたようです。25日には9割近い銘柄が上昇、26日も7割の銘柄が
上昇しました。

節目の上限2万1000円をこの時点で越えてきた背景には日銀がETF購入
枠を2倍に引き上げたことで結果的に海外投資家の売りを吸収できたこ
とが下値不安を軽減させたようです。

2番底懸念も言われましたが、需給関係の良さでカバーしリーマンショ
ックのような2番底は回避できそうな見方が急激に台頭したようです。
景況感や企業業績のニュースからは中々上値を追い辛い状況ですがここ
は「相場の事は相場に聞け」ということなのでしょう。

26日の市場で目立った動きではJALやANAの空運株やひらまつやペッ
パーなどの外食株、ぴあや電通Gも上昇しました。コロナの影響で大
きく売り込まれた銘柄が値を飛ばした格好です。この動きは25日から
続いていたようです。全国的な自粛解除を先どる動きだったようです。

もっともひらまつやペッパーの業績不振は昨年から続いていました。
自粛解除で各足が戻ればこれ以上悪化しないだろうという見方とおそ
らく回復はするが低空飛行が続き業績が回復軌道に戻るかどうか慎重
に見極める必要があるという見方もあります。

業績を考えると買い難い銘柄ほど大きく上昇しています。おそらく空
売りしていた投資家の買戻しが梃になり値動きの軽さが短期資金を引
き付けたのでしょう。将来性よりも需給関係、値動き重視の短期決戦
相場です。

目先は短期資金中心の動きで値動きの良さが最大のアピールポイント
です。割り切った投資家が参加する相場ですからそれなりの対応が必
要です。とにかく今は悪いニュースも買い材料になるくらい叩かれた
銘柄への投資家の注目は高そうです。

一方10年来高値を更新した中外製薬や第一三共のケースと上記に挙げ
た銘柄とはやや異なります。エムスリーやモノタローにも共通する市
場平均を大きく上回るPERで割高感の強い銘柄です。将来の収益に対
する強弱感があり弱気筋の空売りの対象にもなります。

しかし業績が一変してしまう可能性がある銘柄には売り方が窮地にな
り易い傾向があります。業績面から安心して買える銘柄が今の日本株
には少ないだけに上記のような銘柄に人気が集中します。短期決戦銘
柄と違って空売り筋が避けたい長い上昇相場に発展する可能性があり
ます。PERが市場平均に比べて異常に高いという理由だけで空売りす
るのは避けるべきかもしれません。

コメント
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