kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

都市封鎖から経済再開へ

2020-05-08 06:29:02 | 日記
欧米諸国が都市封鎖を解除して経済再開に動き出しました。かつて
ないほど悪い経済指標が相次いでいるにも拘わらず株式市場が足元
で踏ん張っているのは経済再開で景気が回復するという期待感から
です。

一方米国では経済再開に積極的なトランプ大統領に対して地方の首
長や感染症専門家から人の往来が増え再び感染者が増加するとの懸
念が示され拙速な再開には反対しているようです。米国民の間にも
感染リスクへの不安は根強いようです。

コロナ封じ込めのために欧米中心に都市封鎖が広がりました。そこ
には経済を犠牲にしてもコロナ封じ込めを優先させる政策がありま
した。しかし都市封鎖での経済的打撃は大きく米国では雇用面で経
験したことのないような悪い数字が出てきました。

続々と経済再開が各国から出てきたのはコロナ対策と経済回復の両
立を目指さなければならないほど足元の経済の痛みが大きいからで
す。日本でもここ数日の全国の感染者数は顕著な減少を示していま
す。北海道を除けば東京都など重点的な警戒地域12地区の状況は明
らかに改善しているようにみえます。日本も遅ればせながらそろり
と経済正常化に向かう方針も出てきそうです。

もっとも株式市場には「噂で買って、事実で売る」という格言があ
ります。情報というのはみんなが知ってしまえば価値は大きく低下
します。リスクを取って先回り買いした投資家はわっと一般投資家
が買ってきた時には利益確定売りを狙ってします。

まだ織り込んでいない好材料なら上昇も続きますが、既に噂になっ
ているとしたら、かなり織り込みが進んでいると考えた方が良さそ
うです。仮に経済再開が本格化すれば市場は漠然とした回復したい
から実績を評価するようになります。

一足先に武漢閉鎖を解除して経済正常化を進めている中国でもコロ
ナ前の水準には遠く及ばない状況です。完全終息の目途が状況では
いつ感染拡大第2波が襲ってくるかもしれません。それに加え世界
的な需要蒸発で人々の懐具合はかなり厳しくなっています。

日本でも企業は雇用を守るために賃金の抑制を図る可能性がありま
す。毎月の給与の減額が難しいならボーナスでの大幅な減額がある
かもしれません。不要不急な高額な買い物は先延ばしになりそうで
す。

身近なところでも使い捨てマスクの月々の費用もばかになりません。
もし1枚60円の使い捨てマスクを毎日使用すれば1800円の費用です。
家族4人なら少なく見積もっても月7000円くらいになります。コロ
ナ前から国内の消費は消費税引き上げもあり低調でした。家計の懐
具合はかなり厳しいとみておいた方が良さそうです。

東京市場でも今後本格的な経済再開で株価が上昇する場面があるか
もしれませんが、あくまで短期的な動きと割り切る必要がありそう
です。現時点では2万円を越えてさらに一段高するようなシナリオ
は考えにくいようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする