kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

生き残る企業とは

2020-05-14 04:44:16 | 日記
続々と発表になる決算はやっぱりというか、予想以上というかとに
かく急ブレーキがかかりました。しかもコロナで雲行きが怪しくな
ったたった3ヶ月で前期決算が大幅下方修正に追い込まれた企業が
散見できます。

2度目、3度目の下方修正になった企業はコロナショック以前に構
造的な問題を抱えていた企業が殆どです。かつては技術力が他国の
追随を許さないほど高く高収益企業の代名詞だった精密各社でした
が、もうその面影はありません。

多くの企業が主力事業に据える複写機もカメラもライバルは日本に
しかいなかったにも拘わらず市場そのものが成熟化し既に斜陽産業
のレッテルを貼られてしまいました。

複写機はペーパーレスの流れが加速化しデジカメは高性能になった
スマホカメラに侵食されています。同じデジタル機器でもパソコン
がテレワークなどの広がりで復権したのとは大きな違いです。

複写機を主力事業にしている企業の中でもヘルスケア事業が育って
いる富士フィルムと内視鏡で高いシェアを持っているオリンパス以
外はコロナ終息も将来展望が開けません。

高度成長期には「鉄は国家なり」と言われ日本経済の屋台骨を背負
ってきた鉄鋼産業がリーマンショック後も復活できなかったように
大きな経済危機があっても無くても衰退化を辿ることは叶わなかっ
たように変われない企業の将来は明るくありません。

人口の都市集中やインバウンド需要それにエキナカ消費の取り込み
など業績の陰りなど微塵も感じられなかったJR各社でしたが感染症
の世界的な流行で業界環境は一変しました。

いずれコロナは終息に向かうでしょうが、終息後も企業のテレワーク
導入が定着して駅を利用する人が減少すれば運賃収入だけでなくエキ
ナカ需要も以前に戻らないかもしれません。主に製造業へのダメージ
が大きかったリーマンショックと違いコロナショックは内需系の幅広
い企業に深刻な影響をもたらしました。

アフターコロナでは企業を取り巻く環境も私たち消費者も以前と同じ
世界はおそらく戻らないでしょう。変化を恐れていては日本の未来は
ありません。米国の市場が世界の投資家を引き付けているのはGAFA
の存在が大きいことは疑いの余地はありません。

いずれも老舗企業ではなく比較的新しい企業であり新しいビジネスモ
デルで市場を作ってきた企業です。生き残る企業は大きな企業ではな
く変化に対応できる企業です。変わるキッカケがコロナショックであ
ったのなら今回の危機で唯一の収穫です。
コメント
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