kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

コロナ関連の旬は過ぎました?

2020-05-15 05:22:47 | 日記
コロナ関連銘柄も賞味期限切れのようです。人工呼吸器の不足懸念
から人気化していた日本光電は今期の営業利益が10%減になる見通
しを発表したことをキッカケから高値圏で推移していた株価は14日
に大きく下げました。

ワクチン開発で人気化していた塩野義製薬も2020年3月期の純利益
が9%減少することを嫌気して下落しました。一方同じ医薬品銘柄
でも武田は好業績を好感して大きく上昇4月27日の高値を更新して
きました。

日本で人工呼吸器の設置台数が少ないのは需要が高くなかったから
です。世界の主要プレーヤーも欧米勢で日本企業のシュアは僅かで
す。世界的な需要急増を受けても恩恵は僅かです。

ワクチン開発も世界のメーカーが挙って開発のしのぎを削っていま
す。開発に成功したとしても製造するには設備投資も必要です。世
界のどの企業が勝組になるのかは現時点では不明です。

また季節性インフルエンザのように毎年流行を繰り返せば将来に渡
って需要が見込めますが、現時点ではSARSのように消滅してしま
う可能性も捨てきれません。開発企業には公衆衛生上安価で提供す
ることが求められるでしょうし、新興国に対しては人道上からも利
益は少ないかもしれません。

アビガンで一躍話題の企業となった富士フィルム株も4月6日に付け
た高値から既に2割下落しています。テーマ株買いの旬は既に過ぎ
やはり業績による選別が進んでいるようです。

少し前の市場環境なら大幅減益とはいえ今期見通しを出してきたト
ヨタはもう少し人気化していたでしょう。しかし決算発表当日から
14日まで3日続落している状況を考えれば相場の勢いは確実に失速
しているようです。

東証1部の騰落レシオは130を超えてきました。3月19日の年初来安
値1万6552円から反転してきた日本株はそろそろ胸突き八丁に差し
かかってきたようです。景気敏感株で日経平均指数にも影響の大き
な自動車銘柄が軟調な動きを見る限り日本株のさらなる上昇は極め
て厳しい状況になってきたようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする