kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やっぱりFANG

2020-04-22 05:01:57 | 日記
3月以降世界の株式市場はコロナショックで問答無用の暴落を
経験、その後は次第に落ち着きを取り戻しました。各国の中央
銀行の資金供給や政府による巨額な財政出動が市場を取り合え
ず落ち着かせました。

しかし商品市場に目を転じると金価格が急騰し尚も高値圏で推
移する一方原油価格が暴落しOPEC+の協調減産合意で一旦は
落ち着く気配もありましたが、今週再び急落しました。減産幅
以上に当面世界の原油需要の減少幅が大きく市場が一段と弱気
になっているようです。

またトウモロコシも原油安でメタノール向け需要の減少が懸念
され一段安となるなど商品市場の一連の動きからは実体経済の
混乱が続き正常化するには尚も時間が必要なことが窺い知れま
す。

株式市場でもコロナショック前と後とでは人気銘柄に明暗が分
かれそうです。東京市場でも大人気だったリクルート株はコロ
ナショックによる外食産業の休業の広がりで販促ビジネスが派
遣市場では人材派遣業務が旅行や結婚情報サイトでは自粛ムー
ドの広がりで大きな逆風となってしまいました。

株価が過去最高値を付けた2月から1か月半で半値まで下落し
たことが投資家の不安の大きさを物語っています。コロナ前は
モノからコト消費がトレンドでしたが、3密がコロナ対策の肝
となったことから一気に市場は冷え込みました。

リクルートの主力事業のすべてが土砂降りになってしまったよ
うです。コロナ対策で企業のテレワークが今度のトレンドとし
て定着することになったら様々なセクターで明暗が分かれそう
です。

米国のFANGも株価を見る限り明暗が出ているようです。Face
bookやグーグルの主力事業のネット広告市場は景気悪化で当面
は厳しい状況が続きそうです。アップルもサプライチェーンの
混乱に加え実店舗の休業や景気悪化で主力のiPhone販売にブレ
ーキがかかり近年注力している配信事業が好調でもカバーでき
ていないようです。

一方アマゾンは都市封鎖で消費者がリアル店舗からネットへと
一段と追い風が吹いています。またもう一つの事業であるWEB
サービスがテレワークや巣籠り消費の拡大でデータ量が大きく
伸びているようです。FANG4社では独り勝ちのようです。

ネットフリックスは巣籠り消費で会員数が伸び恩恵をフルに受
けるていることから再び注目されています。映画館が閉鎖され
て興行収入が断たれ、しかもテーマパークまで休園に置きこま
れたディズニーとは同じ娯楽事業を主力にしている両社の明暗
を分けました。

コロナショックでFANGが衰退する可能性は殆どないでしょう。
生き残れる企業は大きな企業でも強い企業でもなく柔軟に変わ
れる企業だと言われています。イノベーションを梃にFANGは
成長してきました。事業内容も柔軟に変えることができたから
成長できた訳です。コロナショック前も後もやはりFANGは市
場を牽引する存在であり続けるのかもしれません。


コメント
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