kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

感染症恐るべし

2020-04-04 06:36:38 | 日記
どうやら日本でも一段と都市封鎖など一歩踏み込んだ感染症対策が
待ったなしのようです。今回の感染症の怖さは欧米諸国の例を出す
までもなく感染者がある一定数を超えると爆発的に増加してしまう
ことです。その意味では日本の現状は崖っぷちの状態です。

人々が外出してレジャーや食事を楽しんだりする経済活動が活発に
行われれば経済成長に繋がります。しかし感染症対策ではその行為
人為的に止めなければなりません。経済を痛める対策を取らなけれ
ばならないというのが感染症対策では欠かせません。

予想されたこととはいえ世界の国々が強制的に人の交流を遮断した
ためにあらゆる産業が危機に瀕しています。この週は日本の大手自
動車メーカーが工場の稼働停止を続々と発表しています。2月の中
国での感染拡大はサプライチェーンの問題で工場が止まってしまう
という問題でした。

そして今度は欧米市場の販売急減という問題で完成車メーカーは生
産を止める事態になりました。勿論国内での販売も厳しさを増して
います。生産面の制約なら何とかサプライチェーンを復活させれば
問題は解決に向かいますが、販売面の問題の裏にある需要の回復に
はかなりの時間がかかりそうです。

自動車に限らず多くの産業で活動が停滞したために雇用が消失しま
した。観光やサービス産業だけでなく少し前までの人手不足が嘘の
ように雇用調整が始まっています。空前の人手不足で人気銘柄だっ
たリクルートも僅か1ケ月半で株価は半分になってしまいました。

私が昨年購入した大手広告代理店のD社は市況産業でも財務体質も
良好で素材産業のような市況産業でもないことからPBR1倍割れは
底値と判断しましたが、まさかのオリンピック延期に加えて欧米各
国の経済活動が止まったことから高値の半分どころか四分の一にま
で下落しました。

既に解散価値の半分まで下げた銘柄も多くなり平常時の指標が通用
しないくらい今の市場は異常な状態です。リーマンショックとはま
た違った危機が市場を揺るがしているようです。現時点では感染症
拡大とは遠い存在だという業種でも表面化していない問題があるか
もしれません。

個別企業のリスクをある程度見定めるには企業の発表を待つしかあ
りません。現状では企業側もどのくらいの影響なのか正確に掴めな
い状態です。コロナショックからまだ1カ月弱しか経過していませ
ん。まだまだ相場の方向性は見えてきません。短期売買ならともか
く中長期投資はまだ出動できないというのが正直な感想です。

次の更新は7日を予定しています。
コメント
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