kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ウィズ・コロナ

2020-04-21 04:37:38 | 日記
先週NYダウは下げ幅の半値戻し(2万4083ドルを)を越えました。
東京市場はGW前に半値戻し(2万397円)は難しいとしても一時的
には2万円越えはあるかもしれません。ともかく今後の日本での注
目点は当初の予定通り1ケ月でGW後に緊急事態宣言が解除できる
かです。

治療薬開発、ワクチン開発も各国において急ピッチで進められてい
ます。なかでも米バイオ製薬大手ギリアド・サイエンシズが開発し
たエボラ出血熱治療薬の「レムデシビル」の治療効果が高いという
報道がされています。既に開発済みの新薬であることから治療効果
ありとして承認されれば早期の市場投入も期待できます。

いずれにしても新型コロナウィルスがすぐに完全に消えてなくなる
ことはなくワクチン開発が実現できなければ多くの人が集まるイベ
ント開催には大きなハードルとなりそうです。当面は3密「密閉・
密集・密接」に注意しながらウイルスと共生の道を探るしかないよ
うです。

コロナとともに生きていく世界はどんなものなのでしょうか。それ
はコロナ前と後とで余り変わらないものもあるでしょう。反対に全
く違う世界になるかもしれません。

思い起こせば東日本大震災で福島原発事故が発生し原発の安全神話
は崩壊しました。安全性を担保するために巨額な費用が発生しコス
トの安い電源という見方は後退しました。事故をキッカケに世界的
な脱原発機運が高まり東芝が進めていた米国での原発工事は中止に
追い込まれました。また日立が英国で計画していた原発開発も白紙
になりました。

今回のコロナショックで日本では2020東京オリンピックが延期に追
い込まれただけでなくインバウンド分野が大打撃を受けました。訪
日観光客の本格回復に果たして何年かかるでしょう。観光業への打
撃は計り知れません。

また米国では金融中心に自社株買いを中止する企業が相次いでいま
す。企業による株主還元最優先から当面は従業員や会社の資金繰り
が優先されることになりそうです。これまで株主還元の拡大を要求
してきた物言う投資家には大きな逆風です。

日本では豊富な内部留保への批判がありましたが、非常時には現金
が何よりも強い味方です。少なくとも今年度の自社株買いは急減す
る可能性が高そうです。おそらくSBGの2.5兆円を除けば2兆円ある
かないかかもしれません。

金融、商社、自動車、通信などの自社株買いがこれまで絶対額を膨
らませてきましたが、これほど世界経済が不透明だと余剰資金は自
社株買いよりも手元に置いておこうとするでしょう。同様の理由で
親子上場解消も一旦は後退するでしょう。

子会社の株価も大きく下落したので格安で完全子会社化できるとい
うメリットはありますが、当面は手元資金の使い道で完全子会社化
は優先順位が下がりそうです。コロナと共生するには万が一に備え
て守りを重視しなければなりません。
コメント
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