kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ユニコーンも選別の時代に

2020-04-03 05:55:24 | 日記
米国市場も日本市場も2番底懸念で積極的な買い主体を欠いた状態
です。東日本大震災時は世界のマーケットは正常に機能していたこ
ともありメルトダウンというニュースで日本株がパニック売りにな
った時には割安感が高まったと判断した海外投資家の買い出動で危
機を脱しました。

甚大な被害はありましたが、復興需要期待や震源地だった東北地方
以外の被害は軽く被災地復興支援というムードも追い風になり比較
的早く日本経済は立ち直ることが出来ました。しかし今回のコロナ
ショックは中国から世界に感染が拡大したことで世界的な規模の危
機に発展しました。

そして何よりもの誤算は医療水準が高いとみられていた米国での爆
発的な感染の広がりと死者数の多さです。感染症対策で世界最高水
準を誇る司令塔の米国疾病管理予防センター(CDC)さえも感染の
勢いを止められなかったというほど稀にみる強力なウィルスだった
ようです。2ケ月前まさか米国がここまで深刻な拡大に遭遇するとは
誰も予想できなかったようです。

それでもいずれ感染拡大は終息します。既に回復を後押しするよう
な大規模な財政政策が米国をはじめ各国に広がっています。それで
も経済がコロナショックの前の水準に戻るのは3年先か或いは5年先
かもっと長い時間がかかるのか現時点では誰も見通せません。

しかしコロナ後もGAFA+Mの巨大IT企業の成長は続くとの見方が市
場関係者の間でもあるようです。米国市場が大荒れだったので5社の
株も無傷ではいられませんでした。大きいところでは3割弱、少ない
ところでも1割ですが、期間を3年から5年でみれば以前大きく上昇し
ています。長期投資家にとってはやはり魅力的な投資対象です。

GAFA+Mに続く高成長期待の銘柄群と言われて未公開市場での評価
額が10億ドル以上のユニコーン企業でしたが、既にIPOに進んだリフ
トやウーバーだけでなく昨年IPOを断念したウィーやOYOは成長期待
が大きく後退しました。市場を独占して高成長を遂げてきたGAFA+
Mと比較するとこれらの企業は利益率が低く感染症やテロで人々の行
動が制限されると大きな逆風が吹いてしまうということも今回証明し
ました。

ライドシェアサービスや宿泊施設予約サービスにAIを持ち込んだ革
新的なサービスを展開することは評価されましたが、ライドシェア
は運転手というマンパワーが現時点では不可欠なこと。ホテル予約
サービスも既存の業者との競争が激しくどこまで革新的なサービス
を提供できるか問われます。

現時点ではGAFAが辿ったような1社総取りでの高成長期待は持ちづ
らいところです。今後も世界的な流行を伴う感染症が発生する可能
性も高いという見方があります。ユニコーン銘柄と呼ばれる企業で
も玉成混合があり今後選別が起りそうです。
コメント
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