kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

政策に売りなし

2020-04-18 06:32:04 | 日記
このところの東京市場はNY市場の写真相場となっています。それも
現物相場の動向よりもNYダウ先物の動きが東京市場の流れを決定づ
けています。17日の東京市場も16日のNYダウは33ドル高、円相場は
107円後半でしたから東京市場の前日の終値を挟んだ展開というのが
見方として多かったようです。

しかしトランプ大統領が「新型コロナウィルスの感染者が少ない地域
から経済活動を再開する方針」が発表されるとNYダウ先物が急騰し
それに呼応するように東京市場も寄り付きから急上昇しました。株高
を主導したのはCAT(商品投資顧問)など相場の流れに追随するヘッ
ジファンドのよる先物買いでした。

物色銘柄もこれまで売り込まれていた自動車や電機、機械銘柄それに
個別銘柄では時価総額の大きいリクルートやSBGなどでした。反対に
今週10年来高値を更新した中外製薬やウエルシアなどは利益確定もあ
り下落して終わりました。このところの相場は週替わり或いは日替わ
りで物色対象が入れ替わっています。どうしても買いの主体が短期筋
ですから急騰、急落が激しくなっています。

17日のダウは大幅高しましたが、ボーイングやエクソンモービルが大
幅高する一方今月人気が集中していたネットフリックスが下げるなど
コロナ終息期待で見直される銘柄に人気が集まり巣籠り関連と言われ
ていた銘柄が下げるなどやはりカギを握るのはこの感染症の終息時期
がいつになるかです。

もっとも終息が見えたからと言ってすぐに経済が完全回復する訳では
ありません。米国の雇用の回復には時間がかかるでしょうし所得が減
少した状況では不要不急の消費財に明るさが戻るのは先になるといっ
た見方があります。

一方雇用面でも個人消費でも大きな影響を持っている自動車産業は景
気回復を後押しするためには重要なセクターです。耐久消費財の自動
車の回復は鈍いという見方と政策の後押しが期待される自動車セクタ
ーは世界第1位と2位の市場である米中の経済政策の目玉になると期待
する見方もあります。

コロナ関連と言われた富士フイルムや日本光電株の今週の動きは冴え
ませんでした。常に先先を見る株式市場ではこれらの銘柄の賞味期限
は過ぎつつあるのかもしれません。今後相場の動向がどうなるにせよ
「政策に売りなし」ということで各国の経済対策で恩恵を受ける銘柄
が注目される場面がありそうです。

次回の更新は21日を予定しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする