kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

視座を高める

2020-04-14 06:25:46 | 日記
世界の株式市場は3月安値を起点にして反発し反発しています。
もっとも安値からの戻りが市場により下げ幅の4割から5割を
目前に先行きに対してここから強弱感の分かれるところです。
いち早く感染が終息段階に入った中国は経済が正常化の方向に
進んでいます。

もっとも中国の輸出先である欧米は未だ経済活動は止まったま
まです。製造業が正常化しても肝心の需要が戻らなければ回復
も道半ばです。最悪は脱したとしても中国経済がどこまで回復
するかはまだ見通せません。

感染症専門家の間では新型コロナウィルスが季節性インフルエン
ザのように流行が気温など季節に左右されるのか見極められてい
ません。治療薬は比較的早く開発できるとの見方もありますがワ
クチン開発が実際に接種できるまで最低でも1年から2年は必要
だという見方が現時点では多いようです。

ともかくこのウィルスにはまだ不明な点も多く時間の経過ととも
に対処法も違ってくるかもしれません。感染拡大を防ぐには人と
の接触を避けることが一番の方法です。一方接触を避ける政策は
著しく経済を痛めることになります。ワクチンが出来るまでこの
ウィルスの脅威は感染には払拭できません。

しかし何らかの治療薬が見つかれば当面新型コロナウィルスと共
存しながら経済を回復させなければなりません。各国の指導者は
その決断を迫られる場面がやがて訪れるでしょう。当面はマスク
着用や手洗いそれに人とのソーシャルディスタンス(社会的距離)
を保ちながらリスクの低い順番に再開を目指すでしょう。

人との接触を避けることは様々な産業に大きな影響を与えます。
人命がもっとも優先されると言われますが、感染症だけでなく様
々な病気も人類の脅威です。自動車が走り続ける限り事故は避け
られません。時には貴重な人命が失われることもあるでしょう。

しかし自動車の走行を禁止する訳にはいきません。安全に十分に
注意して走行するしかありません。安全に対する種類は違うかも
しれませんが、特効薬やワクチンが出来ない限りこの感染症を人
類が克服したことにはなりません。

いずれ感染症拡大防止と影響の少ない分野から徐々に活動再開を
模索し経済再生を模索せざる負えません。感染症対策は重要です
が、同時に経済崩壊も避けなければなりません。始める時よりも
終わりを決断する方が遥かに困難です。しかし政府も経済界もい
ずれこの問題に直面するでしょう。

経済を徐々に正常化する段階で業種や企業で回復に明暗が出てき
そうです。日本だけでなく海外も事情も影響するインバウンド関
連銘柄は元の姿に戻るまでかなりの時間が必要なことが想像でき
ます。そのほかにも回復に濃淡が出るところは多いでしょう。

視座とは「より上の立場の人の視座から物事を見る」とか「より
長期的な視点で考える」という意味があるようです。そろそろ投
資家もコロナショックで短期的に物色される銘柄だけでなく長期
的な視点に立った投資対象銘柄を考えるべきです。
コメント
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