kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

株不足は買いか(Ⅱ)

2020-04-11 04:59:04 | 日記
今週は巣籠り関連銘柄の即席めん大手の日清食品や東洋水産、製
パン大手の山パンそれに新型コロナ治療薬の材料で高値を更新し
た富士フィルムHGなど人気化していた銘柄が下落しました。

一方トヨタ、ホンダやスズキなどの自動車銘柄や三越伊勢丹、J
フロントなどの百貨店株が底堅く推移するなど典型的なリターン
・リバーサルの相場でした。市場ではコロナ特需銘柄の人気は永
続きしないという判断なのでしょうか。

目まぐしく物色銘柄が変化するということはまだ市場でもこの上
昇がいつまで続くのか半信半疑で少しでも上がると利益確定売り
が頭を押さえ出遅れ銘柄へ資金が向かう構図が見て取れます。

背景には内外投資家問わず今積極的に動いている投資家はほとん
どが短期目線の投資家であり長期投資家が参加してこなければ相
場は早晩膠着状態になる可能性が増しているようです。

毎日のように国内でのコロナ感染者の増加が続き、行政当局が
さらに国民に外出自粛を求めれば経済活動が制限され国内景気
はますます悪化します。

連日のようにマスコミからの情報を聞かされ、日経平均が先月の
安値から3000円も上昇すれば高値警戒感が高まり売り方は二番底
があるのではないかと空売りを増やすでしょう。

売り方の中にはこれ程急激なしかも大きく下落したことで大きな
利益を上げコロナサマサマの投資家もいたでしょう。そして二匹
目のドジョウを狙って再び売りを出しているかもしれません。

売り方は大きく下落して戻りの鈍い銘柄よりも下げ幅が少なく割
高な銘柄を狙うケースが多いようです。中外製薬は2月21日に1万
2375円の戻り高値を付けてから相場全体の暴落に巻き込まれるよ
うに3月13日に9520円の安値を付けましたが、その後急反発し6営
業日で高値を更新しました。

そのあとは急反発して高値更新したことでヤレヤレの戻り売りが
出ますが今週には再び高値を更新する動きです。何よりも貸借倍
率が3月以降0.4倍台で推移していることです。株不足銘柄の多く
は株価が下落に転じると急激に取り組みが悪化します。

中外製薬の場合、買い方の主力は下値を現金で購入した投資家で
おそらく信用取引を利用した個人投資家ではない可能性が高いよ
うです。

花王の場合は3月6日の貸借倍率は3.01倍から1カ月後の4月6日に
は0.84倍と急激に取り組みは改善しました。2月中旬からの下げ
では信用買い残高は増加しましたが、3月中旬に底値を付けてか
らの反発局面では買い残高は6割近く減少しました。実需の買い
が上昇を支えていたことになります。

中外製薬も花王もディフェンシブ銘柄です。コロナショックで
世界経済が低迷しても相対的に業績の安定度が高い業種です。
PERなど指標面で割高な水準であることがさらに売り残が増え
る要因となり取り組み妙味が出てきます。

業績不透明から多くの銘柄が底値を付けても上値が追い難い状
況が続くと業績堅調な銘柄には人気が続く可能性が高くなりま
す。。株不足銘柄がすべて買いではないかもしれませんが。少
なくとも両銘柄に限っては人気が続く背景があるようです。

次回の更新は14日を予定しています。
コメント
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