kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

クジラ幕相場いつまで

2020-04-10 03:45:57 | 日記
日経平均は3月19日に1万6552円の安値を付けてから反発に向かい
ました。週足を見る限り今週まで週足チャートは陰線と陽線が交互
に出ています。今日はミニSQですが、今週が予想以上に堅調なのも
ひょっとしたらオプション絡みの思惑もあるのでしょうか。

米国と違い日本は新型コロナウィルスの感染者数の拡大は続きしば
らく増加傾向が続くとする見方をする感染症専門家もいます。需給
要因が大きかった今週の動きから来週は反動で軟調な展開も予想さ
れます。

その根拠は米国市場の反発で海外短期筋が先物を中心に日本株に買
いを入れたのが上昇の背景でした。米国株の反発は新型コロナウィ
ルスの感染のピークが近く訪れるという見通しでした。NY市場は2月
12日の高値2万9551ドルから3月23日の安値1万8591ドルまでの三分
の一戻しである2万2244ドルを回復し半値戻しの2万4071ドルに近づ
いてきました。

「半値戻しは全値戻し」という格言はありますが、あくまでも強気
相場のケースであり今回のようにリーマンショック以上とも言われ
る歴史的な暴落相場ではとても短い期間では全値戻しは難しいので
はないでしょうか。現在はたたき売られた企業中心に自律反発して
いますがこの流れが永く続くとは到底思えません。

今後数カ月で世界の新型コロナウィルスが完全に終息して世界の景
気がV字回復するというストーリーは現時点では描き切れません。
そうなると当面の企業業績の回復は鈍く市場が好感するような劇的
な経済の回復は難しそうです。

現在は中央銀行の大胆な緩和策と米国をはじめ多くの政府の巨額な
財政出動が追い風となり景況感や企業業績の急激な落ち込みのニュ
ースでも株価への影響は限定的です。しかしいずれ市場は企業業績
の厳しさに目を向けるようになるでしょう。

その時にも金融緩和や財政出動が株価の下支え或いは押し上げ要因
になるでしょうか。一つ言えることはコロナ後の市場がどんな姿に
なっているのか誰にも分からないことです。コロナショック前のよ
うな状態に戻るのか、相場の風景が全く違うものになるのか注意し
て観察すべきです。
コメント
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