kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

閂(かんぬき)相場

2020-04-17 05:50:49 | 日記
東京市場は2万円手前が当面の壁となってしまうのでしょうか。
やはりカギは米国経済の今後にかかっているのかもしれません。
3月の米経済指標は小売り売上高が過去最大の落ち込みでした。
鉱工業生産指数は74年ぶりの大幅な低下となり事前予想を遥か
に上回る落ち込みでした。

トランプ米大統領は15日夜の記者会見で「新規感染者がピークを
過ぎた」と述べ、経済活動の再開を主張した。早ければ月内にも
一部の州や地域で外出制限が緩和されるとの期待が16日の相場を
支えた面もありました。

その前に立ちはだかるのが十分な検査体制が整わないまま行動制
限を緩めれば、感染が再拡大する恐れがある。という専門家によ
る指摘です。秋の大統領選挙を控え早く経済を回復させたいとト
ランプ大統領は考えています。

米国経済が正常化に向かわなければ株式市場の回復は続かず状況
によっては再び市場が不安定になる可能性も高まります。都市封
鎖の決断よりも封鎖解除の決断は数段デリケートで難問です。

リーマンショックを超える打撃を経済に及ぼす可能性が高まって
いるにも拘わらず株式市場や債券市場など金融市場の動揺が早期
に収まったのは各国の中央銀行の大胆な緩和策や巨額な財政支出
の発動があったからです。

しかし感染終息が永引けば経済への打撃は一段と深刻になります。
政府は感染拡大阻止と経済再生と両天秤にかけながら微妙なさじ
加減が求められます。

パニック売りが収まり市場は目先冷静さを取り戻していますが
まだコロナショックの影響をどこまで織り込んでいるのかは不
明です。東京市場も暴落による投げ売りもあり信用買い残高は
大きく減少しましたが、10日現在でも信用評価損益は25%のマ
イナスのままです。

現物取引も含め多くの投資家が押し目買いを入れたと推測され
る2万800円に近づけばヤレヤレの戻り売りの圧力は強くなるこ
とも予想されます。しこりを解消するためにはある程度の時間
も必要です。余程の事がない限りは底割れもないでしょうが上
値も抑えられる閂相場が続くかもしれません。


コメント
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