kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

カリスマ経営者達の危機対応能力

2020-04-15 03:36:34 | 日記
2020年8月期の純利益が38%減少する見通しになったファーストリテ
イリングの柳井会長は「戦後最大の人類の危機だ」と発言しました。
また新型コロナはグローバル展開を進めてきたユニクロに「世界全体
がつながっていた」ことも再認識させたようです。

コロナショックで投資先の多くの企業に投資してきたビジョンファン
ドは積み上げた利益が吹き飛んだことで自己資金での投資も凍結する
ことになったようです。2号ファンド立ち上げ表面をした1年前とは環
境が激変しました。「反省はするが委縮はしない」と強気を通してき
た孫会長も流石に今回ばかりは当面は保守的に事業を運営し、新規投
資は当面は控える姿勢に転じたようです。

第4の携帯事業者としてスタートした楽天ですが、サービスエリアの
狭さなど通信品質問題がネックになりスタートダッシュとはいかなか
ったようです。月額2980円の使い放題のプラン一本という分かり易く
大手の半額といった料金体系は魅力的ですが、ライフラインとなった
携帯事業ではいつでもどこでも繋がるといった高品質が重要です。

大手3社の警戒感は一時に比べて後退したようです。楽天の携帯事業
へ顧客が大きく流れないと判断すれば楽天に追随する形で料金を大幅
に引き下げるといった可能性は当面必要がありません。

日本電産は4月24日に予定していた2020年3月期の決算発表を延期する
と発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一部の海外子会
社で決算業務や監査業務に遅れが生じているため。新たな決算発表の
予定日は未定です。

決算発表が延期されたことで永守会長の言葉も聞くことは出来ません
が日本電産はHDDモーターが主力だった事業構造からいまでは家電や
自動車分野が半分弱を占めるようになりより景気の影響を受ける収益
構造になっています。

特に同社が成長の原動力として注力しているEV用モーター分野の先行
きが株価を占ううえでポイントになりそうです。コロナショックで需
要が大きく減少した分野の一つが自動車業界です。さて永守会長をど
んな発言をするのでしょうか。

カリスマ経営者が去ったZOZO株の直近の株価は高値時の三分の一です。
一時は四分の一まで下げました。もし前澤社長がそのまま経営を続けて
いたらカリスマプレミアムが付きここまでの下落はなかったのでしょう
か。コロナショック発生で少なくとも彼の発言はマスコミを賑わしたこ
とだけは確かです。

危機の時こそオーナー経営者が得意とする即断即決の重要になります。
コロナ危機でカリスマ経営者と呼ばれている彼らが今後どんな対応を
するのか株価の先行きを占う意味でも重要です。
コメント
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