kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ドル建て日経平均

2015-01-10 09:22:43 | 日記
案の定新年早々ジェットコースターのようなボラの高い相場が続いています。
原油急落の影響やFRBの利上げ実施の時期を巡って市場の思惑は激しく
交差しています。ギリシャ問題も拍車をかけています。日本株は株価水準が
切り上がった今年は昨年以上の変動の激しい相場になりそうです。この1週
間の値動きはその予兆なのかもしれません。問答無用の大幅な下落や一方
的な上昇に投資家は振り回されることになりそうです。

市場関係者が期待している2万への道はとても険しいものになりそうです。
振り返れば2013年4月の黒田日銀のバズーカ砲、2014年10月のバズーカ
砲第2弾の時には日経平均はNY市場を上回る上昇でした。それでも指数
でNY市場を超えることは出来ずむしろ逆転が目前に迫るとNY市場以上に
東京市場は下落しその差が再び広がる繰り返しでした。

日経平均は昨年7%上昇しました。ところがドル建て日経平均は2013年7月
以降1年半近く下値135ドル上値155ドルのボックス相場で推移しています。
海外の投資家から見ればドル建てでは上昇を実感できない状態です。1月
9日現在でも143.99ドルで2014年の高値が154.83ドルでした。

ドル建て日経平均が低迷しているということは現状では円安が進まなければ
日経平均は上値を切り上がることが出来ないということです。円ベースの日経
平均が上昇しても同程度あるいはそれ以上に円安が進めばドル建て日経平
均は膠着状態から抜け出せません。結局円安頼みの株高には限界があり現
状の円相場が続いても日本企業の業績が上がり株価も連動して上昇しなけ
れば市場が期待しているほど海外投資家は日本市場を評価しないでしょう。

日銀のETF買いや円安頼みなら2万円への道は遠いと思わなければなりませ
ん。2014年の海外投資家の買い越しは8526億円先物を含めると3000億円と
の数字もあります。2013年が15兆円の買い越しだったことから考えれば急ブ
レーキがかかりました。昨年は銘柄の入れ替え程度の売買しか無かったのか
もしれません。

それでも円ベースで日経平均が上昇したのは2013年には大きく売り越した年
金が資産配分の見直しもあり秋以降ずっと買い越し基調を続けているからで
す。主に年金買いと見られている信託銀行の買い越しは2兆7848億円でした。
国内勢と海外投資家が揃わないと2万円も画餅となりそうです。今後は日本
企業の業績が期待通りの結果をだし海外投資家の買いが本格化することが
ポイントです。

11日12日の更新はお休みします。
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