kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ひつじ辛抱

2015-01-07 07:46:18 | 日記
年明け早々日本株も海外株安の影響を受け525円安の16883円と6日の東京
市場は大きく下落しました。昨年に引き続き幸先の悪い新春相場となりました。
米国株以上に日本株の振れ幅が大きな傾向は今年も続きそうです。1月相場
は上値追いの期待とは裏腹に下値の目途が気になる状況になってきました。

多くの市場関係者が言っているように今年の高値2万円が既定路線の様に
言われていますがひょっとしたらそれが日本株の今後のリスク要因となる可
能性も考えられます。投資は期待と不安の中で揺れ動くものです。期待が大
きければ裏目に出ればその反動も大きくなります。また不安が大きければ少
しでも改善すればまた大きく好感されます。多くの市場関係者が2万円2万円
と騒げば裏目に出た時の反動も計り知れません。

まずは過去2年の1月相場を振り返ってみました。2013年は大発会から株価は
順調に上昇して節分天井も関係なく3月末までほとんど調整することなく2割近
く上昇しました。11月からスタートしたアベノミクス相場の第1ラウンドの上昇トレ
ンドが年明け以降加速した形です。一方2014年は大発会の400円近い下げが
その後の相場を暗示するかのように2月4日の14008円まで1ヶ月で2283円の大
幅な調整でした。

ハッキリしているのは現時点では2013年相場の再来はまず期待できそうもない
ことです。2013年はまだ株価水準も低くアベノミクスを相場が始まったばかりで
長い上昇相場が続きました。反対に2014年は2013年の大幅上昇で過熱感もあ
り新春相場に対する過度の期待が裏目に出た形です。

さて2015年は?年末の掉尾の一振は不発に終わりスタートラインはそれ程
高くなかったことは結果的には悪いことではなかったようにも考えられます。
しかし10月中旬から2ヶ月間の長期上昇の後ですから調整も当然ある程度の
期間は必要です。

需給面では日銀やGPIFの買いも期待できるでしょうから昨年のように一方的
に下げる可能性は今のところ少ないでしょう。しかし12月のケースでも今月の
ケースでも東京市場の上昇も下落も海外市場次第です。そしてその方向性を
決めるのは海外短期筋です。彼らがどう動くかが東京市場の趨勢を左右しま
す。下値の目処は一様16672円を割り込めば16500円前後かもしれませんが
あくまで海外市場次第です。1月相場は当面ひつじ辛抱という格言通り我慢比
べになる展開かも知れません。
コメント
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