kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やはり羊辛抱

2015-01-16 08:03:26 | 日記
15日の東京市場は前日の大幅安の反動もあり大幅反発しました。東京市場は
再び17000円を回復し当面の下値目途の16500円手前で辛うじて踏ん張ってい
る状態です。もっとも15日の大幅高にも拘わらず市場に底入れムードが出てき
たというムードはまだ無いようです。売り方の買戻しによる大幅高ということで
目先筋の短期売買だからです。下げ止まりか一段安か重要な分岐点に差し掛
かっていることだけは確かなようです。

株価と連動性が高い円相場は115円から120円の間で当面ボックス相場を形成
しそうなシナリオが現実味を増してきたように感じます。円安トレンドが一服し膠
着状態になり株価も低迷した1年前と同じトレンドを辿ることも考えておかなけれ
ばなりません。

昨年の東京市場は日銀のサプライズ緩和で円安が急激に進んだから年間では
7%程の上昇になりましたが、もしあのサプライズ緩和が無ければ円安も進まず
17000円は大きな壁になっていた可能性はたかったでしょう。ひょっとしたら大納
会で16000円半ば精いっぱいだったかもしれません。サプライズ緩和による追い
風参考記録を実力と勘違いすべきではないのかもしれません。外部環境の悪化
もあり東京市場は17000円を割り込む場面が増えています。決算発表を通じて
日本企業の収益力が18000円を越えるのにふさわしいか見極める局面です。

年明け以降リスク回避から東京市場では景気敏感株から食品や薬品などのディ
フェンシブ銘柄が人気になっています。機関投資家の立場からは先行きが不透
明だからと言って限りなくキャッシュ率を高める訳にはいきません。景気敏感株
売った資金の一部は少なくともディフェンシブ銘柄に流入することになります。

ただしPERは30倍台から40倍を超える銘柄も多くどこまで今後強気で買い進め
るのか判断は難しいところです。いくらディフェンシブ銘柄といえどもいつ梯子を
外されるか分かりません。PERの水準は成長銘柄の領域です。市場では常に
リスクのオン、オフが繰り返されます。リスクオンになればマネーは再び割安感
の出た景気敏感株にシフトすることも考えなければなりません。

目先の人気銘柄に乗るのもよしあるいは内容に良い株の下げを待って買うのも
また投資作戦です。少なくとも東京市場はしばらく辛抱の相場になりそうです。
羊辛抱という干支のような相場展開になるかもしれません。
コメント
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