kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

決算発表本番

2015-01-24 08:26:11 | 日記
今週の東京市場は4週ぶりに上昇して終わりました。23日の終値(17511円)は
過去2週間の下落分を取戻し大納会(17450円)の終値を上回りました。1週間
前の安値からは920円戻した計算になります。ギリシャ選挙を波乱なく通過でき
れば市場の関心は個別企業の業績を元にした相場展開になるのでしょうか。

先陣を切った日本電産と安川電機では発表での市場の反応はまずまずでした。
市場予想以上の決算を発表した安川電機は84円高(5.66%)しました。通期業
績を上方修正した日本電産は純利益が市場予想に届かなかったことから一時
売り込まれる場面もありましたがその後は上昇して引けは49円高(0.61%)で
した。

もっとも安川電機は12月5日の1715円から16日には1417円まで下げ22日終値
も1485円と安値圏だったことも上げ幅が大きくなった背景にあります。日本電
産は12月8日高値8485円から今月14日の7709円安値の半値戻し8089円を上
回る8132円(2/22)まで好業績期待から上昇しました。引けにかけて上昇した
とはいえある程度の好業績は12月に高値を付ける過程で織り込んだ可能性が
高く当面は8000円前後の揉み合い相場になりそうです。

10月末から急激に進んだ円安で輸出型企業の業績改善期待は高まっています。
ハードルが高い分市場予想に僅かでも届かなければ一時的には売り込まれる
場面も出てきそうです。円はユーロに対しては既に日銀の追加緩和以前の水準
まで戻ってしまいました。ECBの金融政策の方針から弱い通貨順位はユーロ<
円<ドルが当面持続しそうです。ユーロ安から欧州での売り上げ比率の高い企業
には業績面の足かせになるかもしれず注意が必要です。

決算に絡んだこの時期特有の短期筋による激しい値動きには注意が必要です。
決算結果や市場の反応なんてその場にならなければ分かりません。トレンドフォ
ローのシストレでは上下に値幅が大きくなることは避けられません。事前に株価
水準や市場予想と会社予想の乖離などチェックしておく必要がありそうです。

好業績発表が株価上昇に繋がらないことも考えておくべきです。反対に市場の
期待が低い銘柄はたとえ減益でも予想ほど悪化せずポジティブサプライズで買
われる銘柄も出るでしょう。

明日の更新はお休みします。
コメント
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