両親から遺伝子を二分の一ずつ貰って子供ができます。
すると私の持つ遺伝子は祖父母から四分の一ずつ
受け継いでいることになります。
ま、何を今更の話ですが幸兵衛さんが噛まれた話で
私は十年近く前、近所の気違い犬に噛まれたことを
思い出しました。
場所も同じく足の親指。
同じところを噛まれちゃう遺伝子があるかも。
何針も縫ったのに犬の飼い主はミカンと缶ビールの中を
6本でお済ませになられた。
以後は近所で出会っても向こうが避けてゆきます。
どうも飼い主の文化が犬に「遺伝」していたようです。
近所に聞くと噛むので有名なワンコだったそうで。
○
幸兵衛さんは本当は「こごと」タイプではなく
グチるほうでした。
父方の祖母は、クール、料理上手、
人の好き嫌いが激しい。
母方の祖母は、自分でできることをしっかりする。
母方の祖父は、私が生まれる前に亡くなっていますから
どんな遺伝子を貰ったか不明です。
私はこれらの人から1/4ずつを受け継いでいるのですね。
思い当たることも多くありそうです。
○
我々の細胞には核などの組織がいくつも組み込まれて
いますが、その一つにミトコンドリアというものが
あります。
細胞でのエネルギー工場の役割を果たしています。
大変、興味深い組織ですが、このミトコンドリアの
DNAに限って父母から半々ずつもらうのではなく
100%母から受け継ぎます。
従ってミトコンドリア由来の遺伝性病気があれば
母から引き継ぎ、父がどうであろうと関係ありません。
逆にミトコンドリア由来の生命力も母から。
○
私の好きな映画ベスト5を選べば必ずタルコフスキー
の『鏡』が入ります。
冒頭近くでしょうか。
少年が農場の柵に腰をかけ、草はらを眺めています。
青々とした草が気持ちよく風になびいているのを
少年はただ黙って眺めています。
そうしてこれは大人になった主人公が少年時代を
思い出しているのだと後になって分かります。
画面から甘美な哀しい空気が伝わってきます。
少年時代を思い出すということは、彼にとっては
若く美しく無限に優しかった母を思い出すことでも
あるのです。
男性がみなひとし並みにマザコンであるのは
ミトコンドリアの遺伝子が関係しているのでしょう。
○
私が下手な俳句を始めたごろ、やっとできた20句を
母にデディケイトしました。
母はしばらく眺めていましたが
「私にはよく分からん」
がっくりきましたが、もともと本など読まない母です。
俳句などには興味がないのだろうと思いました。
○
母が急死して私が遺品の整理をしました。
時間がかかるものですねえ。
写真の一枚、葉書の一葉も見入ってしまいます。
或時に手帳を整理していると、中に母の自作の短歌が
書きつけてありました。
そんなことをするタイプだとは全く思っていなかったので
大変に驚きました。
(上手ではないけれど気持ちがこもった歌でしたね)
私が突然に俳句や和歌を書き始めたのは
母の遺伝子からであったようです。
○
「私にはよく分からん」というのは今思うと
私の句作が下手だと云えなかったのでしょう。
これも親ごころ。
すると私の持つ遺伝子は祖父母から四分の一ずつ
受け継いでいることになります。
ま、何を今更の話ですが幸兵衛さんが噛まれた話で
私は十年近く前、近所の気違い犬に噛まれたことを
思い出しました。
場所も同じく足の親指。
同じところを噛まれちゃう遺伝子があるかも。
何針も縫ったのに犬の飼い主はミカンと缶ビールの中を
6本でお済ませになられた。
以後は近所で出会っても向こうが避けてゆきます。
どうも飼い主の文化が犬に「遺伝」していたようです。
近所に聞くと噛むので有名なワンコだったそうで。
○
幸兵衛さんは本当は「こごと」タイプではなく
グチるほうでした。
父方の祖母は、クール、料理上手、
人の好き嫌いが激しい。
母方の祖母は、自分でできることをしっかりする。
母方の祖父は、私が生まれる前に亡くなっていますから
どんな遺伝子を貰ったか不明です。
私はこれらの人から1/4ずつを受け継いでいるのですね。
思い当たることも多くありそうです。
○
我々の細胞には核などの組織がいくつも組み込まれて
いますが、その一つにミトコンドリアというものが
あります。
細胞でのエネルギー工場の役割を果たしています。
大変、興味深い組織ですが、このミトコンドリアの
DNAに限って父母から半々ずつもらうのではなく
100%母から受け継ぎます。
従ってミトコンドリア由来の遺伝性病気があれば
母から引き継ぎ、父がどうであろうと関係ありません。
逆にミトコンドリア由来の生命力も母から。
○
私の好きな映画ベスト5を選べば必ずタルコフスキー
の『鏡』が入ります。
冒頭近くでしょうか。
少年が農場の柵に腰をかけ、草はらを眺めています。
青々とした草が気持ちよく風になびいているのを
少年はただ黙って眺めています。
そうしてこれは大人になった主人公が少年時代を
思い出しているのだと後になって分かります。
画面から甘美な哀しい空気が伝わってきます。
少年時代を思い出すということは、彼にとっては
若く美しく無限に優しかった母を思い出すことでも
あるのです。
男性がみなひとし並みにマザコンであるのは
ミトコンドリアの遺伝子が関係しているのでしょう。
○
私が下手な俳句を始めたごろ、やっとできた20句を
母にデディケイトしました。
母はしばらく眺めていましたが
「私にはよく分からん」
がっくりきましたが、もともと本など読まない母です。
俳句などには興味がないのだろうと思いました。
○
母が急死して私が遺品の整理をしました。
時間がかかるものですねえ。
写真の一枚、葉書の一葉も見入ってしまいます。
或時に手帳を整理していると、中に母の自作の短歌が
書きつけてありました。
そんなことをするタイプだとは全く思っていなかったので
大変に驚きました。
(上手ではないけれど気持ちがこもった歌でしたね)
私が突然に俳句や和歌を書き始めたのは
母の遺伝子からであったようです。
○
「私にはよく分からん」というのは今思うと
私の句作が下手だと云えなかったのでしょう。
これも親ごころ。