TPPは説明不足

2010-11-03 10:33:31 | 塾あれこれ
自民党と変わらない内容で騒いでいるのが現内閣です。
アカウンタビリティーに欠けます。

一部の、輸出依存型企業のいうなりになって
右往左往しているように見えて仕方ありません。

TPP=環太平洋パートナーシップ協定。
早い話が広域自由貿易協定で非関税の経済集団に
乗り遅れたくないと菅首相がお思いだとか。

TPPに入るのか、入らないのか。
このように一見論理的に二者択一しかないだろうと
選択を迫られる時が、政治の世界では「眉に唾」すべき
なのです。

形式的にはAかBかの選択、
あるいは、Aか非Aかを迫られる場合
条件がどうであるか、情報は十分か
そこに気をつけないと危ない。

農業か貿易立国か、って迫りますね。
十分な手当てができるか、(すればよいだろう)
と、実はすでにバイアスがかかっているのです。
農水省は中小零細農家つぶしがホンネだし、ね。

個別のFTAではよくないのか。
いまでなければ本当にダメなのか。
ルールづくりに日本の利益反映が可能か。
日本の長期的未来像をどうしようとしているのか。

など多くの疑問点が浮かぶはずです。
それをあたふたと決めてしまってよいのでしょうか。
(時間がない、というのもネライでしょう)

少なくとも食糧安保の長中期基本計画くらいは
打ち出してTPPを国民に問うべきです。

高級官僚が決めるから国民は黙ってついてこい
という時代は過ぎてしまいつつあります。

いまの中国が内圧を必死になって押さえている
あの姿を見て自らも省みなければなりません。
日本よりは出来の良い中国の官僚機構ですら、すでに
厳しい水域に入ってしまっているようではないですか。

それほど民主主義(衆愚主義?)が高まりをみせる
これが21世紀なのです。


経済外交に限っても日本官僚の拙劣さは覗えます。
自民党時代に戻りたいから足を引っ張っているのかと
疑うほど。

まさかそれはないでしょう。
だって、国民のために仕事をする筈ですから。

・・もしも中学生に聞かれたらこう答えなければ
ならないでしょうが、なんだかツライね。