メディアはロシアの味方か

2010-11-13 10:11:02 | 塾あれこれ
メドベージェフが北方領土を「視察」した。

そのニュースを日本のマスメディアが大々的に報じ
外交でロシアに負けたと騒ぎました。

で、誰が得をしたか?

騒いでほしかったのは誰か?

日本が負けたと言ってほしかったのは?
強い大統領を国内に宣伝したいメドベージェフ。

その政治家の先棒を日本のメディアが担いでどうする!
通常の取り扱いでよいのです、つまり無視。

こんなことは中学生でもわかる道理です。


メドさんは一つの賭けに出たのです。

中国への貸しを作るのも重要ですが、この際がチャンスと
プーチン再登場阻止への布石を打ったのです。

実効支配している所へ、賭けに出て訪れる大統領を
いったい誰が止められると言うのでしょうか。
マスメディアの「外交敗北」は何をもって言うのでしょう?

今まで実効支配を許し、あまつさえ「太陽政策」という
妙な「外交」を行ってきたのは自民党ではないですか。
それを無批判に受け入れたのがマスメディアではないですか。

マスメディアや官僚に残る「自民ボケ」を示す好例に
なってしまいました。

(実効支配がよい、というわけではないので念のため)


こんな場合は、相手のやりかたを注視して、逆手を取るのが
外交の常識でしょう。

直接的な対抗手段がないのですし。

すぐに大ゲンカをしますか。

日本はあくまで貿易立国。
平和国家を目指さねばならぬのです。

時間がかかろうと国際社会を味方にすることを明らかにし、
国民にも訴えるべきです。


メドベージェフを北海道に呼び、日本社会とロシア社会の
違いを際立たせ、北方領土解決を迫ることくらい
マスメディアとして発想すべきでしょう。

これまでの政策の修正で済みますから。

ロシアでは人気がないようですが、まずゴルバチョフでも
構いません。
次いでメドベージェフを北海道に、とブチあげるのです。

もちろんこれは外交のごく一部。

あくまで大国主義反対の空気を醸成しつつ
相手の作戦を、力のない大統領の結果的失政に導くことが
重要でしょう。
時間がかかりますが。