ノーベル平和賞授賞式出席の騒動

2010-11-17 21:29:31 | 塾あれこれ
日本人はノーベル賞が好きと言われます。
国民全般の関心が高いのでしょうね。

平和賞は問題だとか、科学でもより権威がある賞が
あるとか言われていますが、たとえそうであっても
受賞の意味は大変に大きいものがあります。

ノーベル賞の実際がどうであれ世界中が関心をもつ事
も事実で、今回の平和賞で中国政府がどういう動きを
したかを見ても、そのことは分かります。

イラクとキューバという西洋からは「遠い」政府が
中国の要請に応えて平和賞授賞式へ政府関係者を
出席させないという報道がありました。

まあ、そうだろうな、と思いますよね。

世界の殆どは中国の要請に従うわけがない。
内政干渉というか、余計な御世話というか、
子分じゃないぞ、と。

ところが、本日の報道で、日本はインドなど数カ国と
ともに出席の返事を期日までに出しておらず出欠保留
である、という驚くべきニュースが伝わってきました。
イラン・キューバなみかよ。

日本の駐オスロ大使は、本省から出席指示が届かず
やむを得ず保留にしている、というニュアンスでした。

その後夕刻になって仙石官房長官がオスロ大使城田氏
を出席させると発表されたようです。

結局、世界の仲間外れにはなりたくないが、中国への
良い顔もできるだけしていたいという事だったようです。
お隣の顔色にびくびくしている誠に弱腰の姿勢が現れて
いますね。

信念も戦略もない乞食外交です。

いまに始まったことじゃありませんけれども。


急に話が出たTPPは尖閣問題で米国から要求された
見返りの一部のような気がします。
戦後ずっと似たようなことではなかったか。


情けない外交です。

もしも政府が今回のことを突っ込まれると、本省が
引っ張ったとは言わず、現地の所為にするはずです。

これもいつものことで「狼少年」より御粗末。
証拠がなければ、厚顔無恥。

いつまでもそれで通ると思っているのかしらん。


証拠がなければシラを切って平気な子が増えていると
聞きます。
信用されない大人になるのに。
でもこれは、大人の世界を反映していることに違いあり
ませんね。


11/19追記
授賞式の欠席はその後数カ国が増え、また保留国も
多数が明らかになっているようです。