賭博汚染で揺れる角界

2010-06-19 10:57:39 | 塾あれこれ
いつもながらの古い話から。

私が小学生の低学年、尾道での話です。
ご近所のオジサンがラジオを聞きながら相撲の勝敗を
チェックしていました。
相撲賭博をお楽しみだったのです。
勝敗に一喜一憂するわけです。

イタリアでサッカーに賭けをします。
どうもそのほうが、サッカーも面白いらしい。
洋の東西を問わず、人間というものは仕方のない。。

ただ、日本の昔の相撲賭博は禁じられていて
イタリアでは合法という違いがあるだけです。


急いで申し上げておきますが私は賭けごとは嫌いです。
というか賭けごとに耐えるハートがありません。

どうも祖父さん(幸兵衛)もそうだったようで
家では将棋すら賭けごととして禁止されていました。
(碁は良かった。ここが分からない・・・)

尾道でも昔は長屋のような横町に、床几をだして
いわゆる縁台将棋が盛んでした。

これが賭けごと。
勝負の結果でお金のやり取りをしていたようです。

パチンコ・マージャン・競輪・競馬・競艇・ゴルフ
公営からテキヤ、マル暴まで昭和は賭けごとだらけの
社会だったようです。

賭事だけでなく、商店街には「集金に来る」おにーさんが
たむろし、祭りも興行もヤクザぬきでは成りたたぬところが
あったようです。

会社は怪しげな業界雑誌なるものに高い金を払い
政治家はマル暴を利用し・・


角界を擁護するのではありません。

上記のように少し前まで、おおっぴらだった賭けごとや
資金供給を止めようという方向で社会が変わってきていたのに
なぜ角界はゾンビ状態だったか。

週刊誌などでは、八百長相撲とかが絶えず騒がれており
自浄の機会も多かったハズなのに。

会社でも裏社会とは手を切る方向で進んでいるようですし
少なくとも表向きはね。

たぶん、角界に危機意識がなかったのでしょう。
なんでかなー?
一部の古い政界が影響していたのではないでしょうか。

昨年、歴史的な政権交代がおきました。
その影響が角界にも及んだと思うのは深読みのしすぎ?

名古屋場所を開かせないぞ、という政権の姿勢は正しい。

いったん何かの形で関係を持つとそこから付け込まれるので
マル暴には要注意なのです。
「面倒だから金を払って」という気になりやすいのも
人情ですがね。

戦前、国家の中枢がユスラレて、金を払っていたなんて
とんでもない話があるのですが、

佐野眞一『枢密院議長の日記』講談社現代新書

それは明日のココロだ。