残念ながら完敗

2010-06-20 17:32:41 | 塾あれこれ
予想よりは頑張ったように見えますが
実体はオランダが快勝のゲームでした。

いや日本も一応サッカーにはなっていましたよ。
ただオランダは明らかに楽をしていました。
万一、何かあっても引き分けですから、リスクなしの
高金利商品(そんなものありませんが)を買っているような
楽勝ムードでしたね。
そういうときに終盤で引き分けるチャンスも出るのですが。

何しろ日本のシュートがほとんど枠に行かないのだもの
勝てる要素はありません。

監督は勝ちに行く気があったのかなあ?
あの選手交代で?
岡崎でなく森本だったら・・

次戦に備えて選手を温存したのかしら。
余裕だね。

試合に出てない選手はただの練習要員みたいに見えるし

韓国やオーストラリアみたいに相手の強国がボコボコにし
かかるということなら日本も実力が上がってた証拠ですが
0-1で惜しいとか思っているようではいつまでも強くは
なれませんね。

TVや新聞が甘く評価するのはなぜ?
日本が強くなっているかもしれないと一般の人に思わせて
営業的に得をするからです。(目先ね)

長い目で見れば逆効果なんだけど。

ユスリに弱い国

2010-06-20 11:23:34 | 本の話
五年ほど前でしたでしょうか。
保護者面談の最中に電話が鳴りました。
カミサンがいない時でしたので懇談のお相手に
承諾を頂いて電話に出ると、なんとマル暴。

というか、そのように匂わされただけなのですが
目の前に生徒のお母様がおられますし対応に困りました。

「私を脅かそうとおっしゃるのでしょうか」

などと言えば懇談中のお母さんが何と思われるでしょう?

もちろん、マル暴は後でお断りをしておりますが、
当日はウヤムヤにして電話をおいたのも事実です。
「ちょこっとの金なら」という気持ちも過りました。

案外弱いなあ、という実感はあります。

ただし、もし少しでも金を出していたりすれば、きっと後々
何やかやと、引っ張られたであろう気がします。
多少ビビリながらも、断って正解。

このブログをマル暴関係の方がお読みだったら困るけど。
脅かさないでね、気が弱いから。
ヨロシク。

なお、ユスラれるようなことはしておりませんので念のため。


佐野眞一著『枢密院議長の日記』講談社現代新書

佐野さんの労作です。

倉富勇三郎(1853~1948)という官僚~枢密院議長を
勤められた方の残された膨大な日記を、分かりやすく紹介された
本で、新書としては400頁を超える厚いものです。

主に大正~昭和初期に宮内省の高級官僚を務め、のち名誉職
として枢密院議長を長年続けられた方です。
政治的には力を発揮するようなことはなかったようです。

久留米の武士の家に生まれ東大法学部を卒業して役人となった
出世ぶりからすると、それなりに実力があった方でしょう。

著者の佐野眞一さんによると残された日記は膨大で
そのまま出版しようとするとぶ厚い本で50冊以上になるそうです。

さらに大変なクセ字で判読が難しく、
文脈も追いづらいため研究が進んでいないそうです。
けれども一級の史料としてこれから更に有名になるらしい。

その史料に佐野眞一が挑んだのですが、何度も「苦労した」と
書かれておりますから、よほど大変なのでしょうねえ。


倉富日記の初めあたりは「宮中某重大事件」の時期です。
山県有朋内閣がつぶれたほどの大事件。

塾で仕事のおり便利な小年表(山川出版)にも

大正9年 宮中某重大事件
同10年2/10 宮内省「問題なし」と発表
同3/21 重大事件に関連し山県内閣総辞職
と書かれています。

宮内省の中からこの事件がどのように見えていたか
日記の内容からよく分かりますね。

この辺りから始まって、日記を紹介されるままに読むと
官僚という人たちのありさまや発想法などの勉強になります。
もちろん、その限界も。
その為に読んだ本ですが、もとの日記のめんどくさいこと。


この事件に関連してユスリにきたウヨクに
皇族が裏金を出して「解決」している事実があります。

内閣も警察のトップもみな了承のうえですから驚きですね。

そうして後日同じパタンでまた金をゆすられています。
いや、あいた口が・・・