閉店?心底うらやましい

2008-11-09 11:52:53 | 本の話
有名三ツ星レストランが閉店とか。

もうシンドイから辞める、その感じ分りますね。
真摯な仕事をしていたからこそ三ツ星だったはず、
また、だからこそシンドクなるのですよね。

私如きが「分るなあ」じゃ失礼だけどね。

とある大きくはない塾の先生が病で倒れられたとき
「真剣に、辞めようと思った」と述懐されていました。
結局、生徒のことを思ってお続けになられました。
頑張って欲しいものです。

私?
やめようとは思いません。シンドイけど。
第一、タツキをどうしますか・・

公教育と違い
身分保障、などなく(自己責任)の世界です。

私に言わせれば、人の一生に関わる仕事に就いて
金儲けを考えるとはバチアタリです。

従って、できるだけの間走り続けねばならない仕事
となります。

先日触れました伊達宗行『「数」の日本史』
終わり近くに学習指導要領に関する行政指導を批判さ
れています。

「これ以上教えてはいけない」というシバリがある、
これでは良い教育はできないという趣旨です。

文科省の教育行政としては一つの結論としてのシバリ
なのでしょうが、現場にとっては厳しい話です。

学校の先生の話で一番記憶に残るのは雑談、
ワクに収まらないから伝わる話になるのです。
自分の考えを話すから訴求力がこもります。

方言のよさもワクから外れることと関係しますね。

雑談や方言が力があることからも、シバリがない、
その人を通して出てくる考えの大切さが分ります。


ならば、私塾がなすべき仕事の方向は見えます。
学校と同じことを繰り返すべきではありません。

塾は受験を視野に入れますので学習指導要領とか
常用漢字とか無視するわけにはいきません。

けれどもそれに縛られることはないのです。

絶えざる勉強が必要になりますけれども。

また、小さな塾だからこそ自らの考えを明確にし
なければなりません。

方法論も確立させる必要があります。

それらの根拠をどこに求めるか?
ハヤリやシンネンにおいてはいけません。