たかじんがひばりを

2008-11-03 12:08:27 | 塾あれこれ
文化の日に、たかじんでいいかな?

また、たかじん?
とカミサンに言われるほどしょっちゅう見ています。
TVは団塊のオッサンが同じ世代を見るもののようで。

たかじんは自分の意見を持っています。
大なり小なりこの世代はヒトコト言いたがるものですが
それをTVでやるから面白いのです。

もちろん、どんな人間でも完全オリジナルな意見を
創り上げることはできません。
いろいろなインプットが必要です。
それをした上で、自分のコンプレックスを隠さず
しかしながら正直に自分の思うことを言う
そんなところがベースにあってのお笑いトークだから
面白いのです。
東京では受けないノリですね。

私のみならず多くの人がたとえ同じ意見でなくても
ツッコミを入れながら楽しめる、これが関西、西日本。

「じんちゃん、それはチガウ。。あほか」とかね。


そのたかじんがTVで「ある所で美空ひばりの都都逸の
テープを聞かしてもろうた。やっぱウマイわ」

「あたりまえじゃ」と突っ込みましたね。

まあ、彼は洋物以外のひばりをあまり聞いていなかった
ので驚いたのでしょう。
そりゃナカナカのもんですよ、じんちゃん。

もっともこのテは江利チエミがもっと上手いけど。


NHKのアーカイブスでの美空ひばり。

「悲しい酒」♪ひとり酒場で
有名な曲ですね。
いわゆる美空ひばりらしい、こういうのはどうも
苦手でした。

カミサンはひばりがこれを歌いながら必ず泣くと、
余り高い評価をしません。
私もそうでした。
ウソっぽいじゃないですか。

涙のわりにキチンと歌ってるし、俳優だから
いつでも泣けるワナ、と。

ただ超一流のプロだからコントロールできるのです。

そういう技巧と個人的な感情が合わさったところでの
表現ですからヤハリすごかった。

悲しい酒のビデオを一人で見ていました。
セリフなどは聞き流していたのですが歌詞の三番。

♪ひとりぽっちが  このスゴイこと。

私はクライ人間だからファドのアマリア・ロドリゲス
みたいなのが好きですが、それにしても、哀しい。

ひとり、の(ひ)と(と)、(と)と(り)、その間に底しれぬ
闇が横たわっているのです。
世に絶唱は多いけれど、これほど暗い深いものは
知りません。

彼女、私的には辛いこともあったのでしょうね。