分数を忘れた?

2008-11-24 15:13:00 | 塾あれこれ
ラジオで、とある有名な方のトークがありました。
土曜日の放送です。

言葉の専門家、作家、劇団指導者、大学教授・・
という肩書きですが、ひとつひとつが立派な仕事
ばかりです。大学だって超一流国立大学です。

なかなか興味深い話題が多かったのですが
中に引っかかるところもありました。

潰れかけた塾のオッサンが何を言うか、ですが。


番組で教育問題に話が及ぶと

「分数ができない大学生という本があります。
 できないじゃなくて忘れたんですよ。

 日本の教育の悪いところで短期決戦、テストの
 時まで覚えていればよいのです。
 その欠点を何とかしなくてはいけない」

話の後段はまったくそのとおりです。
分かっていなくても、やり方だけでマルをとれば
それが勉強であるという気分が蔓延してますね。

実はコトが複雑で、そういう一夜漬けでも次第に
学力がつくという面もあります。
絶対ダメというなら単純明快なのですけれども。

全部分らなくても次のステージに進んで大丈夫
もしくは全部分ろうというほうが弊害もあるのです。

たとえば、正負の数を100%分らなくても文字式に、
文字式が70%できれば方程式と進んでよいのです。

今は難しい文字式は避けますよね。
触れなさすぎ、ではあるのですが。

ただ、近年は「いつか分る」ではうまくいかないほうが
目だってきているようです。

上記、大学教授の指摘されるとおりですね。
一夜漬け的な害が多くなっています。

以前には余り気にならなかった問題が近年に
大きな障害となってきたことの理由を明かすことが
本当は一番大切なことです。

けれども絶対評価の世の中になって反対の方向への
流れが強まっているほうが急ぎの課題です。

学校が個別にプリントをさせているのも心配です。
マルになればいいのでしょうかね?

塾でも試験対策をウリにしますし、保護者の方は
内申点UPを優先させて塾を選ばれます。

どこかの塾へ行かせたら実力テストでは点がよいのに
中間・期末が思うほど取れない、高校受験を考えて
塾を変えようと思う、という話を聞きました。

大手有名進学塾、ですよ。ご同情申し上げました。

内申と実力とどっちが大切かなあ?

例によって話がズレてきました。

分数を忘れた、という話は違うと述べねばなりません
のに、スミマセン、時間切れ。