風のガーデンⅡ

2008-11-21 15:38:14 | 塾あれこれ
今さら私が申し上げることもないけれど
さすがに良くできていますよね。

倉本聡の総決算というか渾身のシナリオです。
演出も完璧に近い。
見る人に媚びない、もしくは諦めている、感じです。

これくらいは細かい神経を使わないと。
話の展開に過不足がありません。

最近ハヤリの劇的な話の連続というのもいいけれど
それはもはやジャンルが違う世界です。


大切なところでセリフがないでしょ。
あるいは少ない。
こうでなきゃなりません。

前回の
「父をよろしくお願いします」
それを受けた「父」の顔。

これを多くの言葉でつないでは、ね。

上記のような決め処があちこちにあります。

そのシーンのために今までの計6回の話であった
かのような丁寧な運びです。

で、他にも、そのために今までの話があるような処が
いくつもあります。
それを組み合わせてちっとも複雑に感じさせない・・
名人芸ですね。


話自体は平凡と言えば平凡。
どこかで見たような聞いたことがあるようなことの
連続です。
多分、このドラマで言いたいことも同様でしょう。
しかし上手く組み上げてあります。
というか自然に湧いてくるのではないか?

確かに「重たい」話ではあるけれども
普通に楽に、だけども一生懸命に、生きる話です。

車が故障して直す短いエピソードがありました。

こんなところも(生きる)(死ぬ)がちりばめてある
ドラマを下ささえしているのですが・・明日