日産のアッパーミドルカー、ローレルのお話を。3代目となるC230型をピックアップしてみましょう。
ローレルは1968年4月に初代モデルC30型が登場、ブルーバードとセドリック/グロリアの中間帯に位置する高級ハイオーナーカーとして位置付けられました。その後1972年9月に2代目C130型に移行し、1977年1月に3代目C230型に一新されました。
まずは前期型の画像を。もっとも、前期型はこれしか画像がないですが。セダンGL。

初代C30型はヨーロピアンテイストのシャープな雰囲気でしたが、2代目C130型では一転してアメリカンテイストの派手な装いに、そして、当C230型ではまたまた一転して和風というか演歌調といえるテイストに変身しました。上の画像を見てのとおり、いかにもセダンと言わんばかりの四角いシルエット、メッキパーツを多用し飾り立てられ、とにかく重厚に立派に大きく見せるという古典的な出で立ちとなりました。一方で、四角いカタチになったことから視界や居住性の改善を図られました。
ボディタイプは4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップの3種類でした。4ドアハードトップはこの代より初登場したボディ形態で、以後オーナードライバー向けの主力となっていきました。
メカニズムは、エンジンを縦置き搭載で後輪を駆動するFR方式(フロントエンジンリヤドライブ)は踏襲、フロントサスはストラットの独立懸架、リヤサスはセダンならびにハードトップ1.8リッターが4リンク車軸懸架、ハードトップの2リッター以上がセミトレーリングアームの独立懸架でした。
エンジンは直4、1.8リッターOHC(L18)、直6、2リッターOHC(L20)、同EGI仕様(L20E)、直6、2.8リッター(L28)を用意、昭和51年排ガス規制対応でした。ミッションは4速マニュアル、5速マニュアル、3速オートマでした。
機能面は先代C130型の改良発展版で、主に排ガス規制への対応、高級感のアップに主眼を置かれていたため、4ドアはハードトップの新設以外は新鮮味は少なかったかもしれませんが、正常進化の手堅いモデルチェンジは市場では好評を博しました。
1978年11月、マイナーチェンジを実施、後期型へ移行されます。
セダン200SGL。

セダン2000GL。

4ドアハードトップ2000SGL?メダリスト?

4ドアハードトップGL?

なお、2ドアハードトップは画像がないので掲載はありません。上の4ドアハードトップからリヤドアを省略した形となります。
この後期型ではヘッドライトが丸型から角型に変更されるなど外観デザインを一新。それにしてもヘッドライトの形が変わるだけで随分と印象が変わりますねえ。
ガソリンエンジンは全車53年排ガス規制をクリアされました。なお、直4、1.8リッターのL18型は新開発のZ18型へ換装されました。また、新たにディーゼルエンジンが追加設定されました。直4、2リッターOHVのSD20型を搭載されました。
そうだ、最高級グレード『メダリスト』がこの後期型より登場しました。メダリストはローレルの上級グレードとして歴代モデルに引き継がれていきました。
1979年10月にはガソリンエンジン直4、2リッターのZ20型を追加設定、1980年2月にはサンルーフ付をメーカーオプションで設定されました。
そして、1980年11月に3代目C230型は終了、4代目C31型へフルモデルチェンジされました。これまでのハイオーナーカーのコンセプトを踏襲しつつつ、空力を追求したヨーロピアンスタイルにターボエンジンの搭載など、先進性を強めていき、自動車にとって黄金時代といえた1980年代に突入していくのでした。