蒸機数百両の内実

2024-02-26 | 鉄道模型

鉄道模型は買ったままで走り、光る!というものではありません。

そのままで走れる、光るなんて模型はこの世にありません。

IMONの模型だけが例外です。 走ります。(一晩中でも) 光もきちっとしています。

Nゲージはまあまあ走りますが、どうみても模型です。 室内灯の光源がどこにあるかわかってしまうから、それを許せるレベルでなら楽しめます。

イモンの本業は蒸機ですが、もう一つ徹底しているのが走り、光る性能を一人前に持ってこようとすることです。

その為のパーツはIMONが生産しています。

それをやりたいのですが、それを、本業をやれないのが残念で残念でやりきれません。

フェニックス模型店の店主作品です。

D51 47 [岩]

通常の店主作品は黒く塗装され、真鍮ニッケルメッキの車輪で「よくある蒸気機関車の模型」で、今風に言えば「作品」レベルでは無いです。

「作品レベル」は本物に見える様な出来栄えです。

それは一朝一夕では出来ません。 ビジネスでは出来ないモノです。

この、店主作品はベースIMONのD51キットです。

フェニックス店主からは毎月2両15〜20年買い続けていました。

IMONのキット製品は車輪洋白、黒ニッケルメッキで輪芯は黒亜鉛?黒クロメート?ですから、そこを塗装しないとIMON完成品レベルには行きません。

IMON完成品はキットと違って各車輪はマスキング後塗装されて組み付けられています。

イモンは蒸機における国鉄再建を狙っていますから最初から数百両を考えています。

だから、キットを数十両買うけど、車輪は完成品同様に塗装したものを工房に要望していました。

それを数十両単位で店主に預けていたのです。

この時代IMONのシンガーフィニッシュは動輪を回転させながら汚れ色を吹き付けることで汚しをかけていました。

現在は、コレと同様に、動輪塗装の時点ですこし汚れ色を塗っています。

実はその先駆けがイモンのフェニックス模型店店主に差出すキットだったのです。

残念ながら茶色過ぎて「ちゃんちゃらおかしい」その後のIMON“SF”製品とは全然違って此処から作品に仕上げるのは大変です。

ただ、このD51 47は、機関車の黒塗装は良いコンディションです。

イモンのところにある店主作品(約300両も仕上げました)は、車輪側面は汚れ色に塗装してあり、煙室も艶消しで汚しも掛けてあってすごい集積になっていると思います。

この状態からやっていくのです。300両・・・

D51 485[延] 日豊本線お別れガマです。

これは塗装表面が汚くてフィニッシュワークが大変です。

コレはD51 1086[追]です。 昭和50年12月24日蒸気機関車運行最終日にも走った唯一の戦時形です。

カマボコドームが長めです。

これはノーマルフィニッシュの黒い車輪ですね。

コレはD51 54[築]最高のゲテモノです。

これも茶色い車輪です。

フェニックス店主作品はあと仕上げなければならないのが残り10両あります。

300両も仕上げてイモンは疲れ果ててしまったのです。

鉄道模型芸術祭向けにはこの中からD51(この4両)のどれにしようか?

IMONのキットには完成した車両を入れる箱が入っています。 そのキット箱にぴったり3両入ります。 偶然かな?

眠いので寝ます。

 


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