ビネガーシンドローム

2011-04-07 | 国鉄時代
古いネガが突然出てきました。


こんな古ぼけた箱に入っていました。

ネガです。 シノゴ;4インチ×5インチ判です。

間違いなく私が撮ったモノです。 
蒸機現役時代、少しでも大判で撮りたいと願っていました。
蒸機を何が何でもシノゴで撮りたい。
夢は蒸機をシノゴで撮る事です。
最末期になって遂に新発売の“廉価版”「ウィスタ45N」を買って、夕張線に持ち込みました。

中古を中心にフィルムホルダーも8枚ほど買い揃え、ダークバックの中でフィルムを詰め替えるのです。

ダークバックの中でハリケーンブロアーを使って慎重に埃を払ったつもりでしたが、撮影した写真には何処かしらぽつりと、或いは沢山埃の写り込みがありました。

夢が崩れ去った・・・・

こりゃダメだと4×5のネガ、ポジは全く顧みなくなってしまいました。

そんな4×5のネガがひょっこり出てきたのです。


うわっ どうなってるんだ?

わかめ状に硬くなっています。

この青いビニールカバーのようなモノはなんだろう。

そして酸っぱい臭い・・・・

これは我家最初のビネガーシンドロームの犠牲者に出会った瞬間だったわけです。

フィルムは40~50年で必ずビネガーシンドロームに冒されて滅ぶとのことです。

普通は35mmネガがストローのように細く丸くなってしまい、ネガとして使用不能・・・死んでしまうようです。


ワカメになったとは言え、丸まっていないだけマシなので今のうちにスキャン掛けてみることにします。

このスキャナーにもオプションで4×5用のホルダーも有るのかもしれませんが、明日にでもストロー状にならないとも限らないので、まずはブローニー用に挟んでスキャンしてしまいます。


キャノスキャン8800Fと言う機械です。

ネガの位置に拠っては「読み取れません」と出てしまうので、左右に動かしながらいろいろやってみました。


【わかめ1号】からスキャンした写真です。

なかなかキタナイ機関車のようです。

最末期になると結構綺麗だと思っていた北海道の蒸機も煤が酷いです。


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