01逢いたや2015秋(3)

2015-12-13 | 海外蒸機
水沼先生“01逢いたや2015秋”を続けます。


3. 01添乗

乗ってみるとマックス君が今日は機関士で、指導機関士はハイナーさん。
驚いたことにマックス君のガールフレンドのマチーナさんがエンジニア席にいる。 なんと機関助手見習い中らしい。ただ彼に付き合ってきているだけと思った相当なテツコらしい。 そして機関士がもう一人, クリスティアンさんだ。
短い警笛と共に01は走りだした。
マチーナさんが投炭し、マックス君が追加の投炭をする。



ものすごいブラストだ、低くて歯切れが良い。 こんな音は聞いたことがない。

もっとももこんな罐の近くで聞いたのは初めてだ。



汽笛が鳴り機関車はさらに加速していく。



周りにはバイエルン地方のなだらかな牧草地が広がる。

秋の斜光線を浴びて美しい田園風景に01の影が写る。







青い空と秋の風、響き渡る01のブラスト。

これがもし夢なら覚めてくれるな、時間よ止まれ。



現実に本線を蒸気機関車が走るのは大変で、後ろからコンテナ列車が追い抜いて行ったり、ICEが凄いスピードですれ違ったりする。



運転司令所からも次々連絡がくる。 当然100km/h以上で走らなくてはいけない。 01の運転はいかにも難しそうだ、しかし楽しそうだ。



撮り鉄、乗り鉄いろいろあるが、極めれば蒸気機関車運転テツだろう。









しかも,世界の名機関車01だ。蒸気現役時代を知らなかったドイツの若者達が一生懸命、運転しているのは素晴らしい。







日も暮れてきた。 01 180は向きを変えるために切り離されていった。 駅でしばらく停車だ。









地上に降りたマックス君が記念に写真を撮ってくれた。

あまりの親切に恐縮するばかりだ。



2時間の運転席で、手は真っ黒だ。しかし01の煤だからこのまま洗いたくない。







01は日の暮れたニュルンベルグ駅に滑り込んで行った7時30分を過ぎている。



皆と握手をしてホームへ降りた。





時刻表を見るとドナウベルトへ戻る列車は1時間後の各停しかなく8時30過ぎの発車だ。

しかもドナウベルト到着まで1時間30分以上かかる。 眠らないように起きている、帰りは長く感じる。

ドナウベルト駅前で駐車していたベンツに乗り込む、眠気を押さえてニュルンベルグまで運転だ。

12時を超えて、やっとホテルへ着いた。 松岡君がすでに着いており、半年ぶりをビールで乾杯し明日に備えた。

残念ながら天気予報は曇りだ。








最新の画像もっと見る