01逢いたや2014⑥ノイシュタット

2014-10-04 | 海外蒸機
毎度遅くなってすみません。

いつものように特記無き写真は水沼先生です。

P;井門
こちらベンツ組

マンハイムの街中を抜けてノイシュタットに向かっています。

ハイデルベルクからアウトバーン656号線で終点に至り、市街地を抜けてアウトバーン650号線、9号線、65号線と走らなければならないのです。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/@49.4173564,8.4938997,11z/data=!4m2!3m1!1s0x479a721ec2b1be6b:0x75e85d6b8e91e55b

ノイシュタット:
 結構飲んでしまった私と林先生はこのまま電車に乗り、機関区のあるNeu Stadt Weinstrase 駅へ向かう。 帰宅時間で通勤列車は若者達で結構混んでいる。 空はどんどん明るくなって車内に夕日が差し込んできた。
 30分位だろうか。 黒煙が何本も上がっているのが見え、ノイシュタットに着いた。 林先生の腰の調子が悪く、近いがタクシーに乗って機関区に行く。
 ちょうど夕日が山に沈んだばかりだ。 残照に照らされて、01 118が停車している。 息を飲む美しさだ。 さっきの“ドイツ鉄”と同様に“She is the most beautiful engine in the world. ”とつぶやいてしまう。 手前にいたファンが振り返り、そうだろうともという様に深くうなずく。



涙モノです!




デフが少し傷んでいる感じでしょうか・・・

P;井門
ベンツ組、ダンプスペクタケル撮影会用の駐車場を発見! 停めることが出来ました。

もう駐車場は一杯です。 出遅れてるなァ・・・という感じがします。

P;井門
駐車場から何処にあるのかよく判らない機関区を目指して歩きます。

撮影が終って帰る人波かと思ったら残念! これから向かう人波だったのでした。

P;井門
こんなところに機関区が有るんでしょうか。

P;井門
受付、並んでいます。 此処には写っていませんが団体がぞろぞろっと纏まって入って行きました。

P;井門
20€だったか30€だったかの寄付をすると入場できます。 寄付済みの判子を手に押してくれます。


これが判子です。 手帳にも押して貰いました。

P;井門
入るといきなり 01 118 が停まっています。

昔から西独のゼロイチは知っていました。
でも小さなデフが太く長いボイラーに不釣り合いで「C59124やC6113みたいな奴等だなァ」と思っていました。

“C53の様な横長の立派なデフを付けた原形機が残って有るのかもしれない”

と言われた時「見たい」「撮りたい」もしそんな場に行ったら夜中も撮るぞ!と燃えました。

ペンタ6×7を担いでC53の【燕】【富士】【櫻】を撮れると言うのですから・・・

P;井門憲俊
いきなり面白い写真を一枚!

この変なあんちゃんが20歳の私です。 Berlin Ostbahnhofです。 (何で目線が横へ?)

この頃現役時代の118番はコンピューター№で 01 2118-6 と付番されています。 ドレスデンからベルリン行D-zukに乗ってきたわけです。 1977年8月ですが、増田さんが居なくて井門兄弟で動いて居た時も有ったのですね・・・

背負子だったんですね・・・井門憲俊は私同様に118番と一緒にカメラに収まり、西ベルリン経由自由世界へ脱出して行きました。 私は壁の向こうに居残りです。

この頃も私は太っていましたが「東」へ行く度に最低15キロほど痩せて帰っていた筈です。 朝は04:37の列車で撮影地に向かい朝食昼食は抜きだったのです。

P;井門
熱心なドイツ人“鉄”が砲列を布いて頑張ります。

P;井門
おやっ?日本人ですね。 鈴屋さんです。

P;井門
1台欠けていますが凄い眺めです。

P;井門
右寄りの空中に何か浮かんでいます。 リモコンによる電動ヘリコプターです。

インド人が操作して空中からビデオを撮影しているらしいです。 地対空ミサイル心配は必要無いのでしょうか・・・怒りのパチンコ攻撃とか。 

P;井門
高いところ全てに“鉄”が犇めいています。

P;井門
こんな砂利山にも・・・

P;井門
何処から見ても親子“鉄”はっけん!

P;井門
カマ達の正面に回ってみます。

P;井門
1台分欠けていますがなかなかの壮観です。

P;井門
振り返ると転車台! でその向こうにも人垣が出来ています。

P;井門
ドイツ人鉄の高い壁です。




 機関区には蒸機が7台が並べられているが、 全部は揃わず先ほど見送った01 202がまだ側線で火床整理中だ。 この機関車には黒山の人だかりだ。 アッシュピットに蛍光灯が照らされていて足回りが美しく見える。




これはまだアッシュピットに移動する前です。


アッシュピットまで来ました。


あの台に群がっていた人達は此処で蒸機が灰を落とす事を知っていたのですね。




日本では稀に「磨き出し」をしますがこれは銀色塗装(正確にはアルミ色塗装)かもしれません。


スイスの車両らしくA3/6の表記が有ります。

Aはスイスの速度種別で80㎞/h以上を表します。 01後期型は最高速度130㎞/hですが曲線通過速度の問題からか最高の‘R’ではなく次の‘A’に分類されています。 

http://homepage2.nifty.com/SPECIALSTAGE/HTML/DATAFILE/DATABOOK/EL-NO.htm#DBAG:ドイツの機関車・電車

ドイツに残っている01にはS3/6の表記が有ります。 Sはシュネルツーク(急行)で3/6は6軸中3軸が動軸(まあパシフィック)です。







 地元のてつに混じって動輪やデフを撮らせていただく。 この動輪は銀色に磨き出している。 この機関車はスイスのミューレベルクに所属しているという。 西独型の美しい機関車だ。 残る3台が52型、2台が41型だ。 こちらもいかにもドイツという感じの好ましいスタイルだ。


P;奥井
こちら、真面目に撮らないで記撮にうつつを抜かす人達です。

(私は写る側に回っていますが、全て私が悪いんです・・・)

P;鈴屋さんかな
鉄研三田会チームとも出会ってしまいました。

  P;井門
大森さんと同行の小西さんも登場! 一転名刺交換の場になりました。


すっかり薄暗くなっても動く気配を見せない01 202。 閉場の22:00まで動かないのでは?





 ドイツは9時を過ぎてもまだ明るい、なかなか本格的な夜間撮影とはいかないが林先生の腰痛がひどく退散することにした。
 ボランティアの方に頼んでタクシーを頼む、 ノイシュタットまでいくらか
と交渉すると50ユーロちょっとだという。 疲れきった二人はぐったりとタクシーのシートに身を横たえた。

P;井門
21:45頃だったかと思います。 突然 01 202 が動きそうな気配になってきました。 マンハイムに帰る最終電車に乗るにはぎりぎりという時間です。
 
P;井門
撮影者を下がらせて動きそうな感じです。

P;井門
遂に動きました。

P;井門
ターンテーブルを経由してゆっくりとクラへ向かいます。

P;井門
時に22:00 今日は無いかな?とさえ思った8台並びが実現しそうです!!

P;井門
サンタのおじさんかと思ったらおばちゃんですか。

P;井門
並びました。

P;井門
良い子は早く帰りなさい!

P;井門
熱狂的な騒ぎになっています。

P;井門
汽笛を鳴らし始めました。 最後の最後に物凄い盛り上がりです。

P;井門
キリが無いのでぼちぼち撤収します。

P;井門
マンハイムのホテルに帰ってきました。 (と言うより)新しい別の部屋に3泊します。

P;井門
もう深夜ですが宴会は欠かせません。

P;井門
まずは部屋で飲むための水を確保します。 駅のスーパーが閉店しているので高いですが仕方が有りません。

P;井門
なんと!ドイツだと言うのに生ビールが無い!瓶ビールをかき集めて乾杯します。

ここもお店の人はあきらかにドイツ人ではない感じ。

P;井門
キャップがドイツと日本ばっかり・・・あとは中立国?連合国側は排除か?

P;井門
ともかく乾杯です。

 11時近くになって井門組が帰ってきた。 いろいろ成果があったようだ。 全員が揃って、駅前のトルコ風?の安そうな店へ入る。
 ピザやソーセージをしこたま頼んでビールで乾杯。 治安の良いドイツだから、12時過ぎても飲んでいられるが、入れ墨をした若者がたむろしている。 アメリカでは絶対に危なくて居られない様な店だ。 ビールが回ってくると皆が元気を取り戻す。 阪上さん、奥井さんはドイツが初めてで、何もかも面白いらしい。
 阪上さんいわく、関西ではゼロワンというらしい。 他の人がゼロイチだよと言っても納得しない「ゼロワンちゃうかー?」を繰り返している。 確かにドイツのファンも英語ではゼロワンスティームロコモティブと言っている。 こちらのドイツ語でヌルアインス(Null Eins)と呼ぶ。親切なドイツのファン達は「今度はしばしばゼロワンが来るよ」と英語で教えてくれる。 「ヌル アインスかい?」と聞き返すとにっこりと「ヤー!」と返事が帰ってくる。 ゼロイチという言葉は名文「01逢いたや」、増田泉さんの鉄道ファンの記事「01は東独に生きる」に出てくる。共にゼロイチだ。 蒸気機関車を愛する日本人ファンがしごご、しろくに、でごいちのように独特な言い回しの英、日混ざったゼロイチという造語をしたらしい。
 このドイツたぬき会は盛り上がって1時を過ぎた。 翌朝は皆朝一番から行くという。 私は明日、シカゴへ移動しなくてはならない。 こうなってくると、後一日が惜しい。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%9B%BD%E9%89%8401%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

↑かなり正確に書かれています。 なぜ「ゼロワン」ではなく「ゼロイチ」なのかも判る感じです。 01がゼロワンだったら41はフォーワン、52はファイブツーでなくてはならなくなりますし・・・・

ゼロワンではない機関車は「ゼロワンちゃう方」という言い方もあるかもしれません。

P;井門
ピザ。

P;井門
スポークの中心がずれたピザ。

P;井門
昔のドイツには無かったピザ。 まあなかなか美味しいです。

P;井門
こんな店です。

P;井門
ヴルスト・・・ドイツで食べるヴルストっぽくないヴルスト。

P;井門
ステーキライス?

P;井門
お店の人にシャッター押してもらいます。 阪上さん元気! 

P;井門
マンハイムの駅です。 まだ1時前ですね。

P;井門
各自水を持って部屋に帰ります。

P;井門
モーニングコールをセットします。

今日は林先生がポルシェだったためにベンツは純粋一人ドライバーでした。 流石に疲れました。「こんなに日の長い季節に来るものじゃないな」と思います。

ドライバーに換えが居ないとなると飛ばせないのがつらいです。 事故っては拙いので自分に疲労が溜まらない事を意識した走りになってしまいます。

明日、増田さんは単独行動でレーゲンスブルクの友人に会いに行きます。 (実は私も1976年に会っています) 

西ドイツ人は東ドイツに入獄いや入国出来ません。
彼等西独の“鉄”の思いに答える為、彼等から知恵や情報の提供を受けつつ我々が壁の向こうに突撃して出版したのが増田/井門写真集なのですから私にとっても無関係ではないのですが・・・・増田さんよろしくお願いいたします。

水沼先生は疲れが取れないので52形の朝の列車はパスして01の列車から撮る事にして朝別行動です。






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